最近「PR動画がバズり、お客様が増えた」という事例が増えています。この記事をご覧のあなたはPR動画がどう活用されるのか、ヒントを得たいのではないでしょうか。
たしかにPR動画は、WEBサイトやSNSなどで活用されており、売上アップなどにつながっています。
実はPR動画の目的は、ユーザーと良好な関係を築くことであるとご存知ですか?この関係こそが、売上げアップや観光促進につながっているのです。
この記事では、PR動画の目的やメリット、成功事例、成功のポイントをご紹介しております。企業がどのようにPRは動画を活かすことができるのか、参考にして頂ければ幸いです。

新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。
早速、PRとは何かを確認していきましょう。
コンテンツ
PRとは?
そもそもPRとは何かを定義しておきましょう。
PRとは、パブリックリレーションズ(Public Relations)の略です。日本PR協会によると、下記のように定義されています。
パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方、および行動のあり方である
引用:https://prsj.or.jp/aboutpr/
つまりPR動画とは、動画を用いてユーザーと望ましい関係を作り出すことを目的とした動画です。
PR動画を活用する目的は関係を作ること
PR動画の役割は、ユーザーと望ましい関係を作ることです。
企業や地方自治体がPRを実施するとき下記のような目的があり、何が関係するのか疑問に思ったのではないでしょうか。
- 観光促進
- 会社紹介
- 商品販売
- ブランド認知
- CSR活動の紹介
- 採用促進
PR動画も、これらの目的に影響します。ではプロモーションとは何が違うのでしょうか。
プロモーションとは何が違う?
プロモーションも上記の目的は達成できます。しかし、プロモーション時のユーザーとの関係は、一時的な効果で終わってしまうこともしばしば。
この関係を長期に渡り築くのがパブリックリレーションズです。
ユーザーの信頼を得て「この企業のために商品を買いたい」、「この自治体に貢献したい」という関係値を作れれば、継続的に商品を買ってもらえる可能性が高くなります。
では、PR動画を利用すると具体的にどのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。
企業が導入するメリットや効果
なぜPR動画が人気なのか。その理由を確認していきましょう。
拡散にされやすい
ストーリー性を持たせたPR動画は、単純に一つの動画コンテンツとしても機能します。
ユーザーが「誰かに見てもらいたい」と思わせる内容のコンテンツを作成できれば、SNSでシェアしてくれるでしょう。
動画がバズるというのは、まさにこの拡散性が高いコンテンツができた証です。
広告を打たずに、より多くのユーザーに届く可能性があります。
差別化しやすい
今までは機能や料金が差別化要因でした。しかし商品のコモディティ化が進んだ現在、単純な機能や料金での差別化が難しくなっています。
もし、あなたが商品を買うなら、以下のどちらの企業から商品を買いたいと思いますか?
片方は、環境にやさしい素材を使った商品を作る企業。もう片方は、環境に配慮しない企業。
料金が同じなら、前者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
広告色がない状態でブランド認知されやすい
広告である場合、押し売りのように感じてします方もいらっしゃいます。PR動画であれば、広告色がなく、好意的なイメージを維持した状態でブランドを認知してもらいやすくなります。
イメージがつかない場合、アパレル会社が、服をリサイクルし、発展途上国に送る活動がわかりやすいでしょう。
その活動自体に共感したユーザーが動画を拡散、リサイクルを促す社会活動を生み出します。このとき、活動内容の中に「自然に」ブランドが露出する。
これが広告色のない状態で、ブランドが認知されていく仕組みです。
ファンができ、長期の売上貢献につながる
PR動画を利用し、その企業が「何を重視して事業を行っているか?」を伝えることができます。ユーザーは、企業が大切にしている考えに共感し、ファンになることがあるのです。
ファンになったユーザーは、自らの意思で企業やブランド、製品・サービスを周囲に宣伝してくれるようになるため、プロモーションの観点でもプラスになるという副次効果があります。
以上のように、PR動画を用いてユーザーと「良好な関係性を作る」ことで、売上に貢献できるメリットがあります。
- 拡散にされやすい
- 差別化しやすい
- 広告色がない状態でブランド認知されやすい
- ファンができ、長期の売上貢献につながる
実際どんなPR動画が成果を出しているのか、成功事例をご紹介いたします。
PR動画の成功事例
PR動画を用いて、ユーザーとの関係性づくりに成功した企業の事例をご紹介します。
他の動画と何が違うのか。なぜ商品ではなく価値観を伝えているのか。というような視点で、PRを動画の内容を確認してみてください。
事例①ハイネケン
ハイネケンは、世界第二位のシェアを持つオランダのビールブランドです。
このPR動画は、ハイネケンのコンセプトである「open your mind open your world」を訴求しています。ユーザーに好意的な印象を持たせることに成功している事例です。
このPR動画は商品であるビールを訴求するのではなく、ビールを通して世界の何を変えたいのか?というコンセプトを伝えています。
ポイントは、ビールを直接宣伝していないということです。通常のプロモーションであればビールそのものを取り上げます。
PR動画はユーザーに共感してもらい、「この企業から買ってみようかな。」と、自ら行動してくれるようになります。
実際に動画のコメント欄へは、好意的なものが多数寄せられています。
事例②:パンパース
パンパースは、P&Gが展開する赤ちゃん用のおむつのブランドです。
P&Gは、世界で最もPR動画の制作が上手な会社の1つ。ブランドパーパス(ブランドがこの世に存在する意義)を大事にしています。
パンパースの、ブランドパーパスは「すべての赤ちゃんの明るく健やかな成長に貢献する」というもの。
事例のPR動画は、赤ちゃんが明るく健やかな成長をするために、「赤ちゃんを育てるママやパパを応援すること」をコンセプトにおいています。
赤ちゃんが使うおむつですが、それを買う親への共感を狙った好事例です。
事例②:パタゴニア
パタゴニアは、アウトドアメーカーです。アウトドア向けのアパレルなどが有名です。
現在、パタゴニアは下記のようなコンセプトを掲げています。
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」
パタゴニアは、顧客エンゲージを高めることに成功している好事例です。アウトドア用品ならパタゴニアと言うような、熱狂的ファンの獲得に成功しています。
今は、地球の環境に救うためにビジネスを行っている企業として、他社との差別化を図っています。
以上、PR動画の活用に成功している事例を紹介しました。プロモーションに使われている動画とは、また違った種類の動画だとおわかり頂けたのではないでしょうか。
このようにPR動画の目的は企業が大切にする考えや想いを伝え、顧客と良好な関係を築くことにあります。
PR動画を見たユーザーの心を動かし、ブランドに愛着を持ってもらう。ブランドのファンとなったユーザーが、商品やサービスを買ってくれるようになるのです。
このような効果的なPR動画を制作するためには、どこに注意したらよいのか。続いては、PR動画を制作するポイントを確認していきましょう。
話題を生むPR動画を作成するポイント
話題を生むには、PR動画を拡散させる仕組みを作ることが重要です。どんなに素晴らしいPR動画を作っても、最初のリーチが少なければ拡散は生まれません。
実際にどのようなポイントを抑えるべきか見ていきましょう。
ディスカッション創出を仕掛ける
ディスカッションを創出するには、話題が生まれる仕組みが重要です。SNS話題になり、ユーザー同士で議論が生まれる。これが良いPR動画です。
SNSで話題を集めるには、次のことを意識しましょう。
- 感情に訴えかけ、共感性が高い内容にする
- 普遍的なテーマを設定する
- 構成はフリと落ちの意外性が重要
- 記憶に残りやすくするために伝えたい1ワードを意識する
SNSで話題になると、次は大手メディアが取り上げる。このように話題になったコンテンツは、次々に拡散されていきます。
コンセプトを明確化する
PR動画を制作する前に、コンセプトを明確化させましょう。ここでいうコンセプトとは、自社は何のために事業を行っているかです。
前述の通り、PRとは「組織とその周辺の人間との望ましい関係性を持つための行動」。
ユーザーとの望ましい関係、つまり企業コンセプトに共感しファンなっている状態を作りだす必要があります。
コンセプトを伝える理由、それは、人は「何を」ではなく「なぜ」に心を動かされる性質があるからです。
ソーシャルグッドを意識する
PR動画はユーザーとの関係を作ることが目的なので、できるだけ多くの人の共感を生む内容が望ましいです。つまり普遍的、かつ多くの人が関心を持つテーマです。
ソーシャルグッド(地球環境やコミュニティなど「社会」によい影響を与えるサービスや製品のこと。)を意識するにあたって重要なのが、今世の中でおこっている社会問題と、企業コンセプトどのようにつながるかという発想で企画アイデアを出すことです。
その際に、リフレーミング(物事を違う角度から捉えること)が有効的です。社会と自社の繋がりをいかに紡ぎ出すかがポイント。
以上、PR動画を活用するポイントをご紹介しました。
まとめ
PR動画活用のヒントは得られたでしょうか?
企業から地方自治体まで、PR動画の活用が注目を浴びています。
PRは一時的な宣伝で商品を買ってもらうプロモーションと違い、ユーザーと長期に良好な関係を築く施策です。
一度、企業へ好感を持ったユーザーは継続的に商品を購買。知人へ紹介。など、企業にとって大きなメリットがあります。
ぜひPR動画の活用をご検討ください。
もしすでにPR動画をご検討中ならCINEMATOまでご相談ください。
CINEMATOは、ユーザーの共感を生むPR動画の制作が得意です。徹底的に企業の理解を深め、独自のコンセプトを引き出します。多数の実績がありますので、まずは気軽にお問い合わせください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。