現在、インターネットを使った就職活動が一般的な世の中となりました。言い換えると、企業にとって、インターネットを介していかに求職者にアプローチするかが、採用活動成功のポイントです。
そこで現在多くの企業の注目を集めるのが採用動画。これは、多くの求職者に向けて企業の魅力をアピールする非常に有効なツールです。
ただ、これまで動画制作に取り組んだことのない場合は、「採用動画のイメージが湧かない」「そもそもなぜ採用に動画を使う必要があるのか?」など、多くの疑問が浮かぶことでしょう。
そこで本記事では以下のような疑問にお答えします。
- 採用動画の制作事例
- 採用動画を活用する効果・メリット
- 採用動画の作り方とコツ
- 採用動画の制作費用とコスト削減ポイント
本記事が採用活動強化のヒントになれば幸いです。それでは順番に見ていきましょう。
目次
かっこいい採用動画の企業事例まとめ11選
はじめに、採用動画とは一体どのような動画を指すのでしょうか?ここではまず、採用動画を5つのジャンルに区分し、それぞれの制作事例を紹介します。
- インタビュー動画
- 事業紹介動画
- オフィス紹介動画
- コンセプトムービー
- 企業説明会用動画
実際の採用動画を見ることで「自社ではどのような採用動画を作ろうか?」といった、イメージを膨らませていきましょう。
インタビュー動画の参考事例
インタビュー動画は、企業の社風やビジョン、社員の考えなど、社員のリアルな一面を見ることができる採用動画です。
1人の社員がインタビューの回答者となるものから座談会形式のものまで様々ですが、「従業員の本音を引き出す」ことがポイントです。
他にもデスク業務、ミーティング風景など、社員の一日を追ったドキュメンタリー型の動画も多く制作されています。
先輩社員のインタビューや業務の流れを見ることで、就職希望者が入社後の自身の姿を想像しやすい点がメリットです。
株式会社八幡自動車商会インタビュー動画事例
日本で初めてランボルギーニを車検した職人さんへのインタビューを通して「仕事に対する熱量や強いこだわり」を引き出しているかっこいい採用動画の参考事例です。
苦労したエピソードと、それを乗り越えた達成感など、のリアルさをインタビューを通じて職人として働く魅力を包み隠さず表現しています。
株式会社EXIDEA インタビュー動画事例
会社のバリュー「THE SHARE」をテーマに、日々大切にしている考えをインタビュー形式で紹介している採用動画の参考事例です。
事例内ではメンバーによって仕事・メディアへのこだわりが語られます。インタビューの合間に見える笑顔や笑い声によって、和やかな社内の雰囲気が伺える点も就職希望者の不安払拭に繋がっています。
株式会社AOI Pro. インタビュー動画事例
AOI Pro.は、広告映像制作をメイン事業とするアジアトップクラスの映像プロダクションです。本動画事例は「青い炎を燃やせ」をコンセプトに、インタビューを通してメンバーそれぞれの仕事への想いと意思を表現します。
約2分半の動画には6名の社員が出演し、カット数が多く見応えがある点にも注目です。
事業紹介動画の参考事例
事業紹介動画は、事業をわかりやすく紹介し、就職希望者の企業・事業に対する理解を深めることを目的にした採用動画です。事業紹介型の採用動画は、企業説明会やWEBサイトの掲載に用いられます。
会社説明会での説明クオリティの均一化や工数削減効果があるため、多くの企業で事業紹介動画制作に取り組んでいます。
トランスコスモス株式会社 事業紹介動画事例
トランスコスモス株式会社は、建設業界において人と技術をアウトソーシングし、顧客企業の課題解決と事業拡大を支えています。
本動画事例は、事業の具体的な説明ではなく、事業に取り組む意義を中心にストーリー設計をした採用動画の参考事例。
認知が低い業界で採用動画制作をする場合には、わかりやすく事業を説明する以上に、取り組む事業の「意義」をメッセージの中心におき、視聴者に「一度話を聞いてみたい」と思わせることがポイントです。
株式会社アズノゥアズ 事業紹介動画事例
株式会社アズノゥアズは全国に100店舗近くを展開するレディースアパレルの小売企業です。
本動画事例は「私らしさ」をコンセプトに、社員のライフスタイルシーンも垣間見れる採用動画。仕事もプライベートも大切にしているメッセージを上手く表現した点が、入社後のギャップを避けるのに効果的です。
社員の人間性や仕事に対する思いが伝わり、人間関係の不安からくる懸念点を払拭できます。
オフィス・会社(企業)紹介の参考事例
ここから解説するのは、オフィスや工場、病院などの施設紹介をメインとする採用動画の参考事例です。このタイプの採用動画は、本社や工場など、普段目にすることのできない職場風景を紹介するのに用いられます。
直接企業へ訪問する機会が減った今、オフィス紹介系の採用動画を制作する企業が増えています。
株式会社Cygames 新卒採用 オフィス紹介動画事例
株式会社Cygamesは、人気のタイトルを多数保有するゲームの企画・開発企業です。本事例は「すべての環境は最高のコンテンツのために」というテーマで、クールな映像に仕上げた新卒向けのオフィス紹介動画。
オフィス紹介事例とはいえ、働く人の印象やIT業界ならではの自由な働き方も連想させる動画の表現が魅力的です。
LINE Fukuoka株式会社 オフィス紹介動画事例
LINE Fukuoka株式会社は、LINEグループの日本国内第二の拠点として、事業における「アジアの玄関口」の役割を果たす企業です。本事例は社員の方が会社内を案内するオフィス紹介動画。
LINE Fukuokaで働くメリットや福利厚生の魅力を感じさせる紹介が多く、社員の方の説明も加わることでわかりやすさが増しています。
株式会社野村総合研究所 オフィス紹介動画事例
株式会社野村総合研究所はコンサルティングビジネスや金融機関・企業向けにITソリューションを提供する企業です。
本事例は仕事のオンオフをオフィス内で切り替えられるような印象を持たせることで親近感を感じさせている新オフィスの紹介動画。撮影や編集にこだわりを込めた採用動画であり、高級感がありかっこいい仕上がりになっています。
開放的でシームレスなオフィスで、ワクワクしながら仕事に取り組める環境を表現しています。
面白い採用コンセプト動画の参考事例
ここからは企業の独自の採用コンセプトを紹介する面白い採用動画の参考事例です。自社がどんなコンセプトで採用活動をおこなっているのかを伝えることで、共感する求職者からの応募が増えたり、採用ミスマッチの可能性を減らします。
また、面白い採用コンセプトや独自性のある採用動画は、SNSやYoutubeでの拡散効果や、視聴者を次の行動に誘導する効果が高いのも特徴です。以下で紹介する事例を参考に、面白い採用動画のアイデアを練ってみるのも良いでしょう。
株式会社ADKホールディングス 採用コンセプト動画事例
株式会社ADKホールディングスは、広告代理店業・アニメーション制作をコアビジネスとする、国内第3位の広告代理店です。
本採用動画は「スタメン採用」というキャッチーな面白いコンセプトで、求める人材像を明確に表現し、応募者の質を高めた成功事例。
これほどコンセプトが明確だと応募者のスクリーニング効果もあり、採用工数削減にも効果的です。「9タイプのスタメン人材」というキーワードは、就活生が自身の素質の有無を無意識に探してしまう仕掛けとなっています。
株式会社博報堂DYホールディングス 採用コンセプト動画事例
博報堂DYホールディングスは、「博報堂」「大広」「読売広告社」と「博報堂DYメディアパートナーズ」を完全子会社として傘下に置く日本最大の広告代理店グループです。
本採用動画は就職活動をおこなう新卒の学生が持つ「建前じゃなくて本音を知りたい」を叶えた成功事例。会社説明会に登壇する社員の方には事前に知らせずに、当日関係性の深い方から暴露話をされるというまさに面白いドッキリ動画です。
見事にコンセプトを実現している面白い採用動画事例といえます。
会社(企業)説明会動画の参考事例
会社説明会動画は、会社説明会を録画した採用動画や、採用イベントのオープニングで流す採用動画を指します。説明会に登壇する社員のトークスキルに左右されず、毎回一定の説明を時間通りにおこなえる点がメリットです。
会社説明会動画を活用することで、求職者に興味を持ってもらいやすくなる他、録画すれば繰り返し活用することで説明会にかかる工数を削減できます。
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント新卒採用 会社(企業)説明会動画
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは、音楽・キャラクター・コンサートホール運営やイベント企画運営をはじめ、エンターテイメント事業を幅広くおこなう企業です。
本動画は会社説明会のオープニングに活用するような採用動画の参考事例。特徴的な面白いアニメーションとテンポのよい音楽で、イベント開始時から視聴者を惹きつける効果があります。
新しいエンターテインメントを生み出すソニーミュージックというメッセージとそれを感じさせる動画のストーリーが秀逸です。
以上、採用動画の活用事例を紹介しました。参考になる採用動画は見つかったでしょうか?実際に採用動画を制作する際の、企画の参考になれば幸いです。
では、ここからは、採用動画のトレンドや最新情報を確認したうえで、採用動画の活用で得られる効果や動画の制作方法を確認していきましょう。まずは、採用動画のトレンドをご紹介します。
採用動画の必要性や市場の状況について
まず初めに、採用動画の効果や制作方法を知る前に、採用動画の重要性を理解しておきましょう。
CINEMATOが2023年7月に23年卒の新社会人111名を対象に調査した結果によると、学生の約7割が就職活動中に採用動画を視聴していることが分かっています。
また、採用動画視聴経験がある回答者のうちの約8割は、採用動画は就活生にとって質の高い情報や安心感が得られるコンテンツであるとも回答しています。上記のデータを見ていただくと分かるとおり、採用動画は、企業の採用活動において、今や無くてはならないものになりつつあります。
SNSやGoogle検索を用いて企業や就職活動に関する情報収集をおこなうことが一般的になった現在にあわせて、その市場に対応した採用戦略が求められています。
YouTube・TikTok・Instagramの普及によって「動画」というものが一般的・身近なものとなり、より効率的な情報収集や密度の濃い情報を求めている現代の人々に対して、採用動画というものは非常に効果の高い手法の1つと言えるでしょう。
この現状を踏まえたうえで、ぜひ採用動画の導入を前向きに検討していただければと思います。
上でご紹介した調査結果をもっと詳しく確認したいという方、採用動画の制作を検討中の方は、当記事の内容とあわせてぜひ以下の資料もご活用ください!
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次は、前述のとおり様々な目的を持って制作されており、需要もどんどん高まってきている採用動画の、活用によって期待できる効果を確認します。
採用動画の活用で得られる効果
この章では改めて、採用動画を活用することで得られる効果にはどのようなものがあるかを考えていきましょう。具体的に、採用動画の活用によって得られる効果は大きく分けて以下の4つです。
- 企業の知名度向上
- 企業のイメージアップ
- 求職者から見た安心感
- 採用ミスマッチの防止
インパクトのある動画で知名度向上
どんなに優れた製品やサービスを提供する会社であっても、その存在を知られていなければ商品は売れません。
これは採用の場面にも同様のことが言えます。商品力によって競合を上回り、優れた点を持った企業であっても、求職者がその魅力に気づいていなければ採用希望者は集まりません。そこで効果を発揮するのが採用動画です。
採用動画は様々なイベントやオンライン上の様々な媒体を通じて、企業の魅力を求職者に向けて訴求します。また、動画コンテンツは短時間で視聴者の記憶に残りやすいという特性を持っています。
このように、採用動画は多くの求職者の記憶に、企業の名前や事業内容を記憶させるのに効果的です。特にBtoB事業者など、一般に名前を認知されていない企業であれば、まずはインパクトのある動画で企業名を印象付けると良いでしょう。
トレンドを取り入れてイメージアップ
採用動画は動画を通して企業・事業の魅力、求職者に対するアピールポイントを訴求するため、イメージアップに繋がります。この時、世間一般の流行や、福利厚生などの採用トレンドを意識することが重要です。
例えば、動画内ではホームページに記載するような硬い印象の文言だけでなく、実際に就職活動をおこなう若者が反応する内容や文言を使用します。
こうした要素の組み込まれた動画を求職者が繰り返し視聴することで、自然と企業のイメージアップに繋がります。
従業員の声を使って安心感の醸成
求職者が自身の就職先を決める際、頭には多くの不安がよぎります。これは多くの場合「よくわからない」という情報の不透明性が原因です。
採用動画では、職場の雰囲気やそこで働く従業員の声を求職者に届けることができるため、こうした不安の多くを払拭できます。
そうすることで求職者は「まずは話を聞いてみよう」「一度この企業にエントリーしてみよう」と感じることができます。
採用動画の活用は、就労に対する心理的ハードルを下げることにもつながるでしょう。
現場のリアルを覗くことでミスマッチの防止
採用ミスマッチの抑制。これは求職者、採用企業の双方にとってメリットと言える採用動画の効果です。
求職者にとっては「こんなはずではなかった」と早期退職してしまうリスクを軽減します。
一方、企業側にとっては、採用コストの抑制や、採用後の教育コストの削減につながります。一度就職したのであればできる限り長く仕事をしたい/してほしいというのは、求職者と採用企業が持つ共通の希望です。
採用動画では、面白い・かっこいい企業の一面だけでなく、現場のリアルな姿を求職者に伝えることで、長く共に働ける関係性を構築していきましょう。
採用動画制作の目的と得られるメリットは?
採用動画制作はあくまで手段であり、目的ではありません。採用動画制作の目的は、新卒採用・中途採用を成功させることで、分解すると母集団を増やす、ミスマッチを減らすなどに分類できます。
分類した要素の中で、特に解決したい課題をクリアにしたうえで、採用動画の制作で解決できるかを考えましょう。ここからは、採用動画制作によって期待できるメリットを紹介します。
- 母集団形成しやすい
- 映像なら伝えたい情報をコンパクトにできる
- 入社後のミスマッチを軽減できる
- 説明コストの削減とクオリティの均一化
全部で4つ、ご紹介します。
映像なら伝えたい情報をコンパクトにできる
映像動画は、テキストや画像と比べて印象に残りやすいのが特徴です。Forrester ResearchのJames McQuivey博士によると「1分間の動画は、英単語180万文字、WEBサイト3,600ページ分の情報量を持つ」とも言われています。
例えば、文字情報では伝えづらく冗長な説明になりがちな組織カルチャーなどは、動画にすれば非言語情報も含めてコンパクトにまとめられ印象にも残りやすいです。
このように、採用の場面で動画を用いることで、簡潔かつ分かりやすく企業の情報をつたえられるのが、採用動画を活用する1つ目のメリットです。
母集団形成しやすい
新型コロナウィルスの影響で、企業説明会や大規模な就職イベントは減少。新卒採用・中途採用に関わらず、企業が求職者と接触する機会はオンライン上へ移行しています。
オンラインで採用の母集団を形成するのに重要なポイントが差別化です。採用動画を用いれば伝えたいメッセージやコンセプトがわかりやすく表現ができるため、興味を持ってもらいやすく、エントリーの候補に入る可能性が高くなります。
つまり、物理的な距離感に関わらず多くの求職者にアプローチできる点が、採用動画を活用する2つ目のメリットです。
入社後のミスマッチを軽減できる
入社後のミスマッチを予防できる点も、採用活動に動画を用いるメリットです。多くの場合、採用ミスマッチは「求職者側が求めていること」と「企業側が求めていること」のズレによって生じます。
この期待値ギャップは、人やカルチャーに関わる部分で特に発生しやすく、採用プロセスでどれだけなくすことができるかが非常に重要なポイントです。
採用動画は、人が働く姿をイメージしやすく、社内の雰囲気を伝えられるため、現実と想像のズレを少なくすることができます。企業の良い部分だけでなく、程よく現実を見せることで、採用ミスマッチを抑えることができるでしょう。
説明コストの削減とクオリティの均一化
企業説明会では、会社概要、業務内容など、決まったことを繰り返し説明する機会があります。採用動画ならイベントや自社WEBサイト、求人サイトなどで繰り返し活用できるため説明コストを削減できます。
また、採用動画を活用すれば、担当者のトークスキルに影響されず、説明クオリティを均一化できるのも魅力です。まとめると、採用動画には以下のメリットがあります。
- 母集団形成しやすい
- 映像なら伝えたい情報をコンパクトにできる
- 入社後のミスマッチを軽減できる
- 説明コストの削減とクオリティの均一化
採用動画のこうしたメリットをうまく引き出す事で、採用活動をより効率的におこなえるようになり、良い人材を採用できる可能性が高くなります。
続いては、このような効果やメリットを発揮する採用動画の、作り方のコツを確認しましょう。
上でご紹介したような採用動画の効果は本当にあるのか?メリットで紹介されているような企業にとってプラスになる結果は実際に得られているのか?気になる方は、以下の資料をぜひご確認ください!
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採用動画の作り方のコツと成功ポイントまで解説
効果の出る採用動画を制作するポイントをご紹介します。
採用動画の制作にあたり重要なのが「コンセプト」。つまり、採用動画の訴求点を決めることです。ここでは採用動画を制作する際、コンセプトを明確化するために必要なポイントを5つお伝えします。
- 採用動画を制作する目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 採用動画を使用する場面を決める
- 自社ならではの魅力を明確にする
- 求職者の視点に立って構成を組む
動画を制作する目的を明確にする
採用動画を制作する際に重要なのが、課題や目的を明確にすることです。採用動画の目的は、制作するコンテンツや配信場所、制作・配信の予算など多くのことに影響します。
例えば、「母集団の数を増やしたい」「内定辞退率を下げたい」「認知率を上げたい」「採用の質を変えたい」などがその代表例です。採用動画を制作する目的によって、動画のコンセプトが大きく変わります。
動画のターゲットを設定する
次に「自社が求める人材像」を明確にします。そうすることで採用動画を届けるターゲットが明らかになると同時に、動画で届けるメッセージやシナリオの参考になります。参考までに1つ例を見てみましょう。
【新卒かキャリアか】キャリア
【どんな職種を採用したいか】事務
【業務内容】営業サポート
【人物要件】前向きな性格の持ち主
【期待行動】業務フローの構築を主体的におこなえる
【年齢】20代
【出身高校・大学】不問
【現業界・現職種】不問
【前職を選んだ理由】早く成長したかった
【理想の特性】明るく前向きな性格・変化に柔軟な対応力
【就職先に求めることは何か?】成長
【望まない就職先】人間関係がよくない
【不安や気になること】職場の雰囲気
採用動画制作では、このようにターゲットの解像度を高めることがポイントです。そうすることで、採用動画で表現する内容が自ずと決まってきます。
採用動画を活用する場面を決める
採用動画を制作する際は、活用する場面を決めることも重要です。なぜなら、採用動画が視聴されるシーンごとに、求職者のニーズは変わるからです。
Youtube、会社説明会、WEB上など、使用する場面を決めた上でコンセプトを絞っていきます。
企業説明会 | 求職者は詳しい企業概要を知らない場合が多い。 企業概要、事業内容など、会社概要がよくわかる動画が求められる。 |
---|---|
インターンシップ | すでに企業に興味があって参加している場合が多い。 事業内容や社風、社内制度等を伝えることで、求職者の働くイメージを掻き立てることが求められる。 |
入社前懇親会 | 入社前で漠然とした不安を感じている。 企業の雰囲気や内定に対する感謝を伝えることで不安を軽減できる。 |
WEBサイト | WEBサイトに訪れる方のニーズは多種多様。 いかなるニーズでも満たせるよう、シーンごとに適した採用動画を掲載するのがおすすめ。 |
YouTube・SNS | Youtube・SNSは、リアルな情報を集めたいニーズが強い傾向にある。 裏話や、一日の業務の流れなど、採用サイトに掲載されていないような情報が好まれる。 |
自社ならではの魅力を明確にする
採用動画の制作時は「自社が求職者に与えることができるメリットは何か?」を明確にします。このメリットが採用動画の訴求点であり、採用動画制作において最も重要な部分です。
以下で紹介するのが、採用動画で訴求する企業の魅力の一例です。
- 上場を見据えてるため、会社がスケールアップしていく姿を実感できる
- 風通しの良いフランクな職場環境で働ける
- 社員一人一人が熱い想いを持って仕事している
求職者の視点に立って構成を考える
採用動画を制作する際は、企業のメッセージだけに目を向けず、求職者の視点を持つことも重要です。「採用動画制作の訴求ポイントが、求職者のニーズを満たすか?」を考えます。
弊社が独自に実施したアンケートによると、オンライン上の就職活動で求職者がもっと知りたいと思っている情報(十分に知れなかった情報)は「社風」「社員の人柄」「働く環境」です。
この結果は、就職活動がオンラインで完結するようになったことで、企業訪問や社員と直接触れ合う機会が減ったためと考えられます。
採用条件や福利厚生など「解釈の余地がない情報」はテキストでも伝わりますが、社風や人柄などは人によって受け取り方が違う情報です。
>文字や画像では伝えきれないこうした情報を上手く表現することで、採用動画を活用する効果はより大きなものとなります。
理想だけでなく現実も見せる
採用動画を制作する際は、求職者の求める「理想」の部分だけでなくリアルな「現実」を見せることも必要です。
そうするだけで、採用後に「こんなはずではなかった」と早期退職されるリスクや、「求める人材像と違う」などの採用ミスマッチを防止できます。
仕事の現実を見せる際のポイントは「デメリット」と「メリット」をセットにして伝えることです。
- 大変な仕事だがやりがいがある
- 結果を求めるが、その分報酬に跳ね返る
- 下積みの間は単純作業だが数年で大きな仕事が任される
あらかじめこうしたことを伝えておくことで、就職希望者はそれを覚悟の上で応募します。最終的な採用コストを抑えるために、応募時点で求職者をふるいにかけることも必要です。
以上、効果の出る採用動画の作り方のコツを紹介しました。次章から動画制作会社に採用動画の制作を依頼した際の費用相場と、費用を抑えるためのポイントについて解説します。
採用動画の制作費用相場
採用動画の費用は、動画演出の種類によって相場が異なります。
以下の表に記載したのが、採用動画の種類別費用相場です。
種類 | 相場 |
---|---|
インタビュー動画 | 50-100万円 |
事業紹介動画 | 100-300万円 |
オフィス紹介動画 |
50-150万円 |
コンセプトムービー |
100-300万円 |
会社説明会動画 |
70-200万円 |
※上記の費用はあくまで目安です。動画の
制作費用は撮影内容、演出により変動します。
動画制作会社を選ぶ際は、採用コンセプトや求職者が求める内容を十分に理解してくれる企業がおすすめです。
以上、採用動画制作の費用相場について解説してきました。
採用動画の予算削減ポイント
上の章で、採用動画のおおよその費用相場について紹介しました。おそらく費用相場を妥当と感じた方もいれば、「思ったより高い」と感じた方もいることでしょう。
ここからは制作会社に採用動画の依頼する際に、少しでも費用を抑えるためのポイントを紹介します。以下で挙げる内容を参考に、費用対効果の高い広告制作に取り組みましょう。
制作工程の一部を内製化する
採用動画を制作する際は、「全てを制作会社に依頼する」「制作の全てを社内でおこなう」以外に、制作工程の一部を社内で内製化するという方法があります。
例えば、企画やシナリオ作成だけ社内のPRチームでおこなう。撮影まで社内でおこなう。社内に動画編集のスキルを持った人材がいれば、編集のみ社内でおこなうといった方法も可能です。
とはいえ、完成した採用動画のクオリティを大きく下げることで採用にとって逆PRになってしまっては意味がありません。
制作の一部を内製化する際も一度制作会社に相談し、どの工程であれば内製化できるか、仕上がりに大きな影響が出ない部分はどこかを丁寧に見極めましょう。
制作する動画の尺を短く調整する
制作費用を抑えるために、動画の尺を短く調整することも重要なポイントです。
制作する動画の尺を短くすることで、具体的に以下の理由で費用削減が見込めます。
- 映像の撮影カット数の減少
- 使用するアニメーションのコマ数の減少
- 出演する演者の拘束時間の減少
- 撮影スタッフの拘束時間の減少
- 編集作業の工数の減少
これについても、尺を短くしたことでどの程度の費用削減が見込めるかは制作会社によるところが大きいでしょう。見積もり段階で尺と費用の関連について詳しく質問してみるのがおすすめです。
演者として自社スタッフを起用する
動画制作に取り組む際、演者に支払う報酬は制作費用に大きな影響を与えます。この部分を社内リソースで賄うことで、費用総額を大きく削減することが可能です。
特に採用動画は、インタビュー動画やドキュメント動画など、社内の従業員が出演することでメリットが得られる動画です。採用効果や動画の品質を下げずに費用削減できる項目として、多くの企業で自社スタッフの起用が採用されています。
この場合には一点、肖像権に関して注意が必要です。具体的には、出演した社員が退職した後も採用動画を公開して良いか否かを事前に確認する必要があります。
後からのトラブルを防止するために、こうした確認すべき注意点についても動画制作会社に質問してみると良いでしょう。
新卒・中途の採用動画を制作するならCINEMATO
採用動画制作に関する情報や事例をご紹介しました。参考にしたくなる、かっこいい採用動画は見つかったでしょうか。効果の出る採用動画を制作するなら、かっこいいだけではなく目的から逆算することも重要です。
「エントリー数を増やしたい」
「人材のミスマッチを減らしたい」
「企業の魅力をしっかりと伝えたい」
動画制作会社に依頼するなら、これらを整理してくれる企業がおすすめです。
※上記はCINEMATOが新卒を5名以上かつ5年間以上毎年採用している中小企業(300名以下)の経営者・役員100名を対象に実施した中小企業の採用動画利用に関する実態調査のレポートの一部です。レポートのダウンロードはこちら
当サイトが実施した調査によると、採用動画の制作および利用の経験がある方の約半数は、以下のようなお悩みをお持ちでした。
- 自社の良さが伝わり切っていない
- コンセプト設計ができていない
- 応募数の増加に繋がっていない
- 効果的な動画制作のノウハウがない
過去に採用動画を制作していて、上記のようなお悩みをお持ちだった方や、初めての動画制作で同じように課題感を抱えそうな方は、ぜひ一度CINEMATOにお気軽にご相談ください。
CINEMATOは、成果にこだわる動画制作サービスです。コンサルティングによる課題の発見と目標設定、ハイクオリティな動画クリエイティブを強みとしています。
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