コロナの影響により急速に採用のオンライン化が進み、これまでとは違う採用の考え方や手法が求められてきました。
数ある手法の中でも、自社の魅力を伝えるべく多くの企業が採用動画制作を検討したかと思います。
採用動画制作を検討する際、このような疑問を持たれたのではないでしょうか。
- 採用動画の効果はどれくらいか?
- 本当に効果はあるのか?
- 効果の高い採用動画を制作する際のポイントは?
- 動画制作のプロから見て参考になる採用動画とは?
本記事では、その疑問にお答えしていきます。では、採用動画の制作で期待できる効果を確認していきましょう。
目次
採用動画に期待できる効果とメリットを徹底解説
採用活動では、「認知と魅力付けと期待値ギャップを減らす」ことが重要です。実態が伴わない発信は求職者の方とのギャップを生むため、自社の姿を正しく発信しながら多くの求職者の方に知ってもらい魅力を感じてもらう工夫をしましょう。
採用動画は採用活動にどのような効果や影響があるのか?
採用動画を制作することで期待できる効果メリットを確認します。
事業と組織の情報をわかりやすく伝えられる
採用動画の本質的な役割は、企業内の情報をテキスト以上に「伝えられる」ということ。
求職者は、採用媒体・パンフレット・WEBサイトを通じて企業情報を得ますが、それだけでは、事業や組織をリアルにイメージしづらいでしょう。
企業の情報をわかりやすく魅力的に知ってもらうなら、採用動画がおすすめです。
採用動画が伝わりやすい理由は、動画コンテンツ自体が情報の圧縮性に優れているから。1分間の動画が伝える情報量は180万語で、WEBページなら3,600ページに相当するため、テキストだけでは伝わりにくい非言語要素も伝えていくことができます。
記憶に残りやすい
採用動画は様々な演出ができるため、記憶に残りやすいという効果があります。採用のオンライン化やリモートワークが進んだことで1人あたりの応募企業数が大幅に増えました。
数ある企業の中から応募してもらうには、求職者の印象に残る必要があります。
記憶に残るためには、採用動画で差別化するのが効果的です。採用動画がある会社とない会社では、応募者の記憶への残りやすさが変わります。
一般的に広く知られている企業であれば問題ありませんが、BtoB企業や中小企業などであれば、求職者の記憶に残りやすいというのは集客する上で、大きなメリットになります。
企業イメージやコンセプトを伝えやすくなる
採用動画の重要な効果の一つが、企業コンセプトを伝えやすいこと。採用活動では、企業の理念やビジョンに共感した人材をいかに集めるかが重要ではないでしょうか。
しかし、理念やビジョンは非言語的な要素の影響が大きく、文字や画像を用いても簡単に伝わるものではありません。
採用動画なら非言語要素を伝えることに長けているため、企業がどんな世界観を目指しており、どんなバリューを大切にしているのか伝えやすいです。
採用活動の工数を減らせる
採用活動では、企業情報や業務内容など同じことを何度も伝える機会が多いです。採用動画を活用することで人事担当者様の工数を削減し、説明を効率化させる効果も期待できます。
担当者の経験によって説明内容が変わってしまうのを防ぐ効果もあり、異動が発生した場合にも安心です。
マッチングの精度を高められる
コロナの影響で求職者の方と対面で会うことが困難になりました。企業からすると自社とカルチャーマッチしているか判断が難しくなり、求職者の方からすると、オフィス環境や社員が働いている姿を見る機会がなく自分がそこで働くイメージが沸かないといった課題が生まれます。
採用動画であれば、テキストでは伝わりきらない非言語情報まで伝えることができるため、企業の雰囲気や社員の人柄を伝える効果があります。その結果、イメージと違ったという入社後ミスマッチを防ぐことができます。
採用動画の拡散による認知度向上
動画には拡散性があります。採用動画のコンセプトや企画内容によっては、多くの求職者の方の目にとまるでしょう。
企業ホームページや採用サイトで活用するだけではなく、TwitterやFacebookなどのSNSやYouTubeチャンネルも活用することをおすすめします。
以上、採用動画に期待できる効果をご紹介しました。
続いては、採用動画の代表的な種類を見ていきます。採用動画制作の基礎知識として押さえておきましょう。
採用動画とは?代表的な種類と内容まで紹介
採用動画には色々な種類があります。ここでは、採用動画の中でも王道のパターンを3つ紹介します。制作したい採用動画のイメージと合致するか見てみましょう。
会社紹介動画
会社紹介動画とは、企業の理念や想いを中心に、どのような事業を運営しているかを紹介する動画です。
会社設立の背景や想いと沿革、働くメンバーのリアルな声を発信することで求職者の方の共感を集めることができます。
社員インタビュー動画
社員インタビュー動画とは、社長や現場のメンバーに、企業理念やビジョン、働くことに対する想いを語ってもらうような動画です。
なぜここで働くのか、どこを魅力として感じているのかを現場のメンバーが語ることは、求職者の方のエントリーを後押しすることができます。
ブランディング動画
ブランディング動画は、他社との違い(コンセプト・オリジナリティ)を明確にすることで自社を際立たせる動画です。
共感を生みやすいブランディング動画は、TwitterやFacebookなどのSNSで拡散してもらいやすい傾向があります。
採用動画の効果を高める3つのポイント
効果が出る採用動画を制作するための3つのポイントを紹介します。
- 採用動画の目的と用途を明確にする
- 採用コンセプトとターゲットとなる求職者を明確にする
- 応募者のカスタマージャーニーを考える
3つのポイントを押さえて採用動画を制作することが、効果的な採用活動につながります。
採用動画の目的と用途を明確にする
なぜ採用動画を制作するのか、目的を決めましょう。採用動画は効果がありますが、ただ制作すれば効果を発揮するわけではありません。
- 集客に活かすのか?
- 自社の理解度を深めるものか?
- 選考のフォローのためか?
採用動画を採用活動のどのプロセスで活用するものなのか明確にしましょう。採用動画を制作する目的によって作るクリエイティブが異なるからです。
オンライン上で採用動画を活用するのか、説明会などリアルの場で採用動画を活用するのか、どこで活用されるのかを考えることも重要。動画の適切な尺や求める映像美も変わるからです。
採用コンセプトと自社ターゲットとなる求職者を明確にする
採用市場と競合の採用活動やメッセージを分析し、自社の魅力を整理することで打ち出す採用コンセプトが見えています。
採用コンセプトを元に、採用したい人物像を設定しましょう。
採用動画を制作するにあたり、ターゲットが決まっていないと「誰に」「どんな内容」を伝えれば効果が見込めるのか曖昧になります。
事業戦略上どんな人物が必要なのかまでを明確にすることがポイントです。
応募者のカスタマージャーニーを考える
採用動画制作の目的と採用コンセプトとターゲットが決定した後は、カスタマージャーニーを考えましょう。
カスタマージャーニーとは、ペルソナの動き(行動・思考・感情)を時系列で見える化したもので、直訳すると「顧客の旅」になります。
ペルソナの動きを見える化することで、顧客とのタッチポイントを洗い出し、適切な場所・タイミングで適切な情報を伝えることができるようになります。
引用:https://jp.marketo.com/content/how-to-make-customer-journey.html
ここでいうペルソナとは、応募者です。採用活動を始める前から、応募者のカスタマージャーニーを考えておくことが重要。
応募者の採用活動前から後にかけてどのような心理状態で、どんな行動していくかを考え、それぞれの接触ポイントでどのような印象を持ってもらうことが効果的かを考えましょう。
採用に関わる全ての接触ポイントで動画を制作できればベストですが、予算は限られています。
自社の課題を洗い出し、内定承諾をもらうのに一番効果が高いところから動画制作をしましょう。
以上、採用動画の効果を高める3つのポイントをご紹介しました。
プロから見て参考にしたい活用事例2選
動画制作のプロから見ても、応募者の記憶に残る採用動画を制作・活用している企業を紹介します。
採用動画を見る際は、求める人物像、仕事に対する価値観や社員の方の人柄などに注目して見てみてください。
ADKグループ『スタメン採用』
ADKが欲する人材要件を9つに分け、それを明確に伝えている。どのような人材がADKでは活躍できて、そのような人材は違うのかをはっきりと表現されている。
さらには、タイポグラフィーを中心に音楽と合わせて編集することで、音がなくても理解できることやカット割を早くすることで視聴離脱させない工夫に成功していることがポイント。
株式会社アダストリア
「ファッションと人生を楽しみ、個性にあふれた世界をつくる。」というコーポレートミッションがあり、そのミッションを体現する7人のアダストリア社員の姿を、ドキュメンタリーで切り取ったムービー。
社員がそれを体現していることにより、他のアパレル企業とは違うコンセプトを持っていることを明確にしている。
いかがでしたか?
企業が大切にしていることが伝わってきたのではないでしょうか。
自分たちが欲しいと思ったペルソナに刺さる採用動画を提供することで、同じ思いに共感した人が応募してくれやすくなるという効果もあるのです。
まとめ
ここまでで紹介してきた内容の中でも、特に重要なポイントをまとめます。
採用動画に期待できる効果とは?
- 事業情報、組織情報を正確に伝えることができる
- 記憶に残りやすい
- 企業イメージやコンセプトを伝えやすくなる
- 採用工数を減らせる
- マッチングの精度を高められる
- 採用動画の拡散による知名度向上
採用動画の効果を高める3つのコツとは?
- 採用動画の目的と用途を明確にする
- 採用コンセプトとターゲットとなる求職者を明確にする
- 応募者のカスタマージャーニーを考える
採用動画の効果に関する本記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
新卒・中途の採用動画制作を検討するならCINEMATO
採用動画の持つ効果は、「伝わりやすい」こと。事業内容や、企業コンセプトなど、伝わりにくい内容をオンラインでも伝えやすいところがポイントです。
採用動画制作にもマーケティング視点を持ち、応募者のカスタマージャーニーを考え「採用のオンライン化」と「早期化」に対応していきましょう。
最近では採用動画を制作し、自社コンセプトに共感した優秀な人材を獲得できた。という声もよく聞こえるようになりました。しかし、採用動画の効果は知れたものの、新たに動画を活用するのは費用もかかり、本当に成果がでるかどうか不安だと思います。
そんな時は、動画制作サービス「CINEMATO」までご相談ください。相談に費用はかかりませんので、気軽にご相談いただければ幸いです。
CINEMATOでは、採用のどこに課題があり、何を優先的に解決すべきかどうか、コンサルティング出身のメンバーが採用課題を抽出します。
累計700本以上の動画制作を担当している弊社が、その課題に合わせた効果的な動画プランをご提案いたします。