イメージ動画とは、企業・商品・サービスのコンセプトや世界観を映像で表現する動画のことです。機能や仕様を説明するのではなく、「使うとどんな体験ができるのか」「どんなブランドなのか」を直感的に伝えることを目的としています。
「サービスのメリットが言葉だけでは伝わらない」「新しいサービスを開始するが、利用イメージを持ってもらえるか不安」といったケースで特に効果を発揮します。採用動画・事業紹介・SNS広告・展示会ブースなど、様々なシーンで活用されています。
この記事では、イメージ動画の定義・メリット・活用シーンに加え、作り方・費用相場・制作事例までまとめて解説します。制作を検討している方はもちろん、まず概要を知りたい方もぜひ参考にしてください。
「自社での制作が難しい」「プロに任せたい」という場合は、ぜひCINEMATOへご相談ください。
目次
イメージ動画とは?

イメージ動画とは、企業やサービスなど、対象のイメージを視覚化する動画です。
新しい商品やサービスが出たけど、何ができるのか想像できないといった理由で、新しいサービスに興味を持てなかったいうことはありませんか?
例えば、初めてスマートフォンが出たときに、スマホを見るだけでどうやって使うのか、何ができるのか容易に想像ができたというような人は少ないのではないでしょうか。
同様に、生成AIツールや空間コンピューティング(VR・MR)などの新しい技術も、テキストで説明されても「実際にどう使うのか」「自分の生活や仕事がどう変わるのか」を想像するのは簡単ではありません。
このような新しい概念や体験価値こそ、映像で利用シーンを見せることで初めて理解が進み、興味や期待が生まれます。イメージ動画は、言葉だけでは伝わりにくい未来像を可視化する手段として非常に有効です。
新しいサービスが出たとき、新しいモノが好きな層以外は商品が普及してから購入を検討します。
他人が使っている様子などから、初めて自分の中で使い方がイメージでき、興味を持つことができるのです。
- 利用イメージが湧きづらいサービスを取り扱うとき
- これまでの世の中になかった新サービスを開始するとき
- サービス・組織・企業のブランド価値やコンセプトを伝えたいとき
イメージ動画は、このような場合にユーザーに利用イメージを想像してもらうために利用します。
では、イメージ動画は具体的にどのようなシーンで活用されるのでしょうか。さらに詳しくみていきましょう。
イメージ動画が効果を発揮する活用シーンは?
実際にイメージ動画が活用されるのはどのようなシーンなのか、具体的な活用シーンをご紹介します。
順番に確認していきましょう。
新サービス・新商品を発表するとき
人々が初めて見るサービスなどが出た時に、その世界観や利用イメージを伝えるためにイメージ動画を利用します。
サービスを利用したことでユーザーはどんな体験ができるのか、そのサービスは生活や世の中をどのように変えるのか、といった情報を映像で伝えます。サービスの特徴の先にあるベネフィットを伝えることで、ユーザーに興味を持ってもらうことができます。
会社紹介動画や採用動画など、人物・組織のコンセプト・ブランドを伝えたいとき
企業や組織のカルチャー、価値観を伝えるのに最適な手段の1つがイメージ動画です。従業員の声や職場の雰囲気、自社の事業が世の中にどのような影響を与えているのかといった内容を映像で表現することで、ブランドに対する信頼感や魅力を表現できます。
採用動画や会社紹介動画は、経営戦略や事業戦略を踏まえたクリエイティブを制作してくれる動画制作会社がおすすめです。
BtoBのパッケージサービスやSaaS、アプリなどの無形商材を紹介するとき
イメージ動画は、複雑なBtoBサービスやソフトウェアの説明において、言葉だけでは伝えきれない価値を視覚的かつ分かりやすく伝えることができます。
ユーザーが製品やサービスの使い方や利点を直感的に理解し、その効果を即座に把握することができれば、サービスの受注にも繋がりやすくなります。
さらに、イメージ動画は単なる「分かりやすさ」以上の価値も発揮します。市場が成熟した現在では、機能説明だけで差別化することは難しく、「実際にどの企業が、どのように活用し、どんな成果を出しているのか」といった社会的証明(Social Proof)が重要視されています。
実在の企業や担当者が登場する導入事例型・ドキュメンタリータッチのイメージ動画は、サービスへの信頼感を高め、意思決定を後押しする強力なコンテンツとなります。
商談などでサービスの全体イメージや情報を伝えたいとき
サービス全体の流れを紹介し、その効果や利用イメージを持ってもらうことができます。商談の際に、クライアントやパートナー企業に対して効果的にサービスの全体像を伝えることができるかどうかは、非常に重要です。
イメージ動画の活用は、抽象的な概念を具体的に可視化して示すことができ、サービスの深い理解に繋がります。
また、イメージ動画は、営業マンの属人的なトークを標準化させることにも役立ちます。
展示会やデジタルサイネージ広告を通したブランディング
イメージ動画は、展示会などでアイキャッチに使われることもあります。
興味を持っていない相手に最初から機能訴求をしても、足を止めてもらうことは難しいでしょう。
イメージ動画を利用し、その商品・サービスを利用することで得られる体験を示すことで、興味を持ってもらう可能性が高くなります。
興味を引くデザインや映像表現、音声と、動画内に入れ込む情報の組み合わせによって、来場者の足を止め、展示会ブースやディスプレイエリアでの訴求力を高めましょう。
スマホファーストなSNS広告・縦型ショート動画での活用
近年、イメージ動画の活用シーンとして欠かせないのが、TikTok・Instagram Reels・YouTube Shortsなどの縦型ショート動画です。
これらのプラットフォームでは、30秒以内の短尺動画で世界観や価値を伝えることが求められます。従来のような「作り込まれた説明動画」よりも、ユーザーが自分ごととして捉えやすい、自然でリアルな表現(UGC風の演出)の方が高い効果を発揮するケースも増えています。
イメージ動画は、Webサイトや展示会だけでなく、スマホで流し見される広告環境に最適化することで、より広い認知と印象形成につなげることが可能です。
イメージ動画がどのような場面で利用されるのか紹介しました。イメージ動画は、ブランディングが重要な場面や、無形商材・サービスの紹介に対して特に有効な動画であることがお分かりいただけるかと思います。
イメージ動画は、認知段階での第一印象づくりだけでなく、比較検討の前段階や、導入を迷っているユーザーへの「最後の一押し」としても機能します。ユーザーの検討フェーズに応じて役割を設計することで、動画の効果はさらに高まります。
これらの活用シーンにおいて、イメージ動画は単なる映像以上の価値を提供します。魅力的で説得力のあるイメージ動画を制作することで、視聴者に強烈な印象を与え、効果的なマーケティングやPRに繋げていきましょう。
続いては、イメージ動画を利用するとどんなメリットがあるのか、より具体的に確認していきましょう。
イメージ動画を活用する効果・メリット
ここまでの内容の復習に近い形になりますが、ここではイメージ動画を活用するメリットを確認していきましょう。イメージ動画を活用することで期待できるメリットは、以下の3点です。
商品・サービスのコンセプト・世界観を伝えやすい
イメージ動画は、静止画やテキストコンテンツだけでは伝えることが難しい商品・サービスのコンセプトや独自の世界観を、よりわかりやすく表現することができます。
直感的かつ感情移入しやすいのが映像表現の強みです。ブランドの特徴や価値を深く印象づけることができます。例えば、製品や企業の背後にあるストーリーを物語形式で描いたイメージ動画は、視聴者の深い好感・共感を醸成することが可能です。
モノのコモディティ化が進んでいる現代では、イメージの違いによる差別化は非常に重要なマーケティング手段の1つです。
商品・サービスの利用イメージを短い時間で伝えられる
短い時間で効果的な情報伝達が求められる現代において、イメージ動画はとても効果的な伝達手段です。
動画は、1分間でおよそ180万英単語と同程度の情報量を持っていると言われています。Webページ換算で3,000~3,600ページ分です。
このように言われることもありますが、現代においてイメージ動画の強みは、膨大な情報量を詰め込める点というよりも、短時間でサービスやブランドの本質を直感的に理解してもらえる点にあります。
特に現代のユーザーは、スマートフォンでの高速スクロールに慣れており、長文を読み込むよりも、視覚と聴覚を同時に使って「一瞬で理解できる」体験を重視する傾向があります。
そのためイメージ動画は、「どれだけ多くを語るか」ではなく、「何を記憶に残すか」「どんな印象を与えるか」を設計することが重要です。
テキストや静止画だけでは長い時間、膨大なページ数がないと伝わらない情報も、イメージ動画であれば短い時間で効率的に伝えることができます。
そして、商品やサービスの利用方法を的確に伝えることで、利用促進につなげることができます。全く新しいサービスや、広く普及していないサービスに特に効果的です。
SNSを利用した拡散や、拡散された場合の認知が期待できる
イメージ動画はSNSとの相性もよく、ユーザーのシェアによる情報拡散が期待できます。イメージ動画はコンセプトやブランディングを伝える動画であるため、視聴者が感動や面白さを感じるコンテンツになりやすく、これらはユーザーの自発的な拡散に繋がります。
拡散された場合、ブランドや商品への認知を迅速かつ大規模に広げることが可能です。
以上、イメージ動画利用によるメリットを紹介しました。
このようなメリットが発揮されるのはどのような商品やサービスなのでしょうか。最後に、具体例として、CINEMATOのイメージ動画制作実績をご紹介します。
イメージ動画の作り方・制作の流れ
イメージ動画の制作は、大きく以下の5ステップで進みます。自社制作・外注どちらの場合も基本的な流れは同じです。
Step1:目的・ターゲットの明確化
まず「何のために、誰に向けて制作するのか」を定義します。採用なのか、新サービスの認知拡大なのか、商談での活用なのか——目的によって映像のトーン、尺、配信チャネルが変わります。目的とターゲットが曖昧なまま制作を進めると、何を伝えたいかが見えない動画になってしまうため、最初に丁寧に整理しましょう。
Step2:コンセプト・世界観の決定
イメージ動画の核となる「コンセプト」を言語化します。ブランドが伝えたい一言・感情・印象を明確にし、それを映像・音楽・ナレーションでどう表現するかを設計するフェーズです。競合との差別化や既存のブランドガイドラインとの整合性もここで確認します。
Step3:構成・脚本・絵コンテ作成
コンセプトが決まったら、動画の流れ(構成)と各シーンの内容を具体化します。絵コンテ(ビジュアルイメージ)を作成することで、撮影・編集担当者との認識合わせがスムーズになります。イメージ動画は感情に訴えかける構成が重要であるため、オープニングのインパクトとエンディングの印象を特に意識して設計しましょう。
Step4:撮影・編集・MA(音声処理)
構成をもとに撮影を実施し、その後映像編集・テロップ挿入・BGM選定・ナレーション収録(MA)へと進みます。イメージ動画ではBGMの選定が視聴者の感情に直結するため、映像との親和性を重視して選びましょう。編集後はクライアント確認・修正を経て完成版を仕上げます。
Step5:公開・配信チャネルの最適化
完成した動画をどこで、どのように配信するかを決定します。自社サイトのトップページ・SNS・YouTube・展示会モニターなど、配信チャネルによって尺や縦横比を調整することが重要です。1本の動画素材から複数の尺・フォーマットに展開する設計を制作段階から検討しておくと、効率的に活用できます。
イメージ動画の制作実績【事業・商品・サービス紹介をしたい企業におすすめ】
CINEMATOの制作実績を、映像のポイントとともに紹介します。イメージ動画制作の参考になれば幸いです。
事例のような動画を制作したい、具体的な予算などを知りたいという方は、ぜひお気軽にCINEMATOまでお問い合わせください。
制作事例①トランスコスモス株式会社様 BIS事業紹介動画/採用動画
トランスコスモス株式会社のBIS事業は、建築設計業界におけるアウトソーシングのパイオニアとして企業の課題解決と事業拡大を支えています。
採用における母集団形成を目的とし、学生の認知が低い業界でどのように認知・興味を獲得するかという課題に対して制作をおこなったイメージ動画・採用動画です。
なぜトランスコスモスがBIS事業に取り組むのかという企業・事業の「存在意義・価値」を映像で伝え、学生に一度詳しく話を聞いてみたいと思ってもらえるような動画を制作しました。「想いを形に」というコンセプトを踏まえて、シナリオ、素材を選定しています。
制作事例②荏原製作所株式会社様 事業コンセプト動画
展示会や学会での会社認知を目的にした事業コンセプトを伝える動画です。BtoBかつ半導体装置という商材・技術が、具体的にどのような生活のインフラを支えているのかということが伝わるような動画を制作しました。
具体的には、半導体が実現する世界を“モンゴルでもスマホが普及した世界“という意外性を持った映像で伝え、技術が生活のインフラを支えていることを日常生活の映像で伝えています。
制作事例③株式会社EXIDEA インタビュー動画/採用動画
企業が大切にしているカルチャーやバリューを伝える採用動画です。
カルチャー・バリューに紐づくキーワードをインタビューの中に繰り返し登場させていく演出を取り入れることで、求職者に企業の想いが伝わるように制作しています。
単なるナレーションではなく、実際にその企業で働く従業員が語っているからこそ表現が可能な、映像の力強さが特徴となる動画です。
制作事例④株式会社エイムプレイス様 kirekawaサービスプロモーション動画
自分の見た目にコンプレックスを抱えている女性が「kirekawa」を利用することによって自身に自身が持てることを表現したストーリーを意識したプロモーション動画です。
エモーショナルな演出を行うために作詞・作曲もおこない、BGMとして利用しています。
制作事例⑤中野製薬株式会社様 caradeco紹介動画
中野製薬株式会社が提供するヘアカラー商材「caradeco」のイメージ動画です。
実際にサービスを利用した後のシーンを動画にすることで、使用することでどんな効果があるのかを想起させます。
友人が利用しているのを見て、便利そうだなと初めたサービスもあるのではないでしょうか。
サービス動画は、それと同じような効果があります。
以上、イメージ動画をうまく活用している事例をご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか?イメージ動画について参考になれば幸いです。
イメージ動画の費用・料金相場
イメージ動画の制作費用は、動画の種類・尺・撮影有無・演者数・編集内容などによって大きく異なります。以下は制作会社に依頼した場合の目安費用です。
| 制作タイプ | 尺の目安 | 費用目安 |
|---|---|---|
| アニメーション型(2Dグラフィック) | 1〜3分 | 30万〜80万円 |
| 実写型(ロケ・スタジオ撮影) | 1〜3分 | 50万〜150万円 |
| 実写+グラフィック(ハイブリッド型) | 1〜3分 | 60万〜200万円 |
| SNS用ショート動画(切り出し・縦型) | 15〜60秒 | 10万〜30万円(追加費) |
費用に影響する主な要因は以下のとおりです。
- 尺・本数:長尺・複数本になるほど制作工数が増加。1本の素材から複数尺を展開すると単価を抑えやすい
- 撮影有無・撮影場所:実写はアニメーションより費用がかかる場合が多い。自社オフィス活用でロケ費を削減可
- 演者・スタッフ数:出演者が多いほどスケジュール調整・撮影日数が増える
- MA(音声・BGM):オリジナルBGM制作やナレーター収録は別途費用が発生
- 修正回数・確認フロー:修正回数の上限や承認フローの複雑さが制作期間・費用に影響する
イメージ動画に関するよくある質問(FAQ)
Q: イメージ動画とコーポレート動画(会社紹介動画)の違いは何ですか?
コーポレート動画は会社概要・事業内容・実績を説明することが主目的であるのに対し、イメージ動画は感情・世界観・ブランドコンセプトの訴求を主目的としています。両者を組み合わせた動画も多く、目的に応じて使い分けるのが一般的です。
Q: イメージ動画の制作期間はどのくらいですか?
一般的に1〜3ヶ月が目安です。企画・脚本作成に2〜3週間、撮影に1〜2日(実写の場合)、編集・MA・確認に2〜4週間かかります。スケジュールに余裕を持って準備を始めることを推奨します。急ぎの場合は制作会社に相談すると、短縮プランを提案してもらえる場合があります。
Q: イメージ動画はどこで配信するのが効果的ですか?
目的によって異なりますが、会社サイトのトップページ・サービスページへの埋め込み、YouTube・Instagram・X(旧Twitter)でのSNS配信、展示会・イベントでの上映が主な活用シーンです。1本の動画を複数チャネルに最適化して展開することで、制作コストを抑えながら広い認知を獲得できます。
まとめ
イメージ動画は、企業・商品・サービスのコンセプトや世界観を映像で伝え、利用イメージを直感的に理解してもらうための動画です。新サービスの発表・採用活動・商談・SNS広告など幅広いシーンで活用でき、言葉だけでは伝わりにくいブランド価値を効果的に届けられます。
制作は目的定義→コンセプト設計→構成作成→撮影・編集→配信の5ステップで進みます。費用は30万〜150万円程度が目安ですが、尺・撮影方法・修正回数によって大きく変わります。「どのような動画が自社に合っているか」「予算感はどのくらいか」など、まずはCINEMATOへお気軽にご相談ください。
新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。