コンセプトムービーは、企業やブランドが持つ想いやコンセプトを伝え、差別化を図るのにおすすめの動画です。モノやサービスの品質が均一化してきた現在、企業や商品ブランドが持つ価値観などのコンセプトによる差別化が重要になってきました。
皆様も、「生産・誕生背景を知ってから好きになった企業やブランドがある」という経験があるのではないでしょうか。
この記事では、コンセプトムービーのメリットや企業事例、制作のコツを解説しています。動画制作を検討している企業様の参考にしていただければ幸いです。
まずは、コンセプトムービーとは何かを確認していきましょう。
コンセプトムービーとは?
初めにコンセプトとは何なのか、定義しておきましょう。コンセプトとは一般的に「概念」を表しますが、goo国語辞書によると下記のように定義しています。
創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88/
弊社では、コンセプトムービーとは「企業や商品ブランドが最も重視しているコアな価値観をクリエイティブで表現したもの」と定義しています。
コンセプトムービーの特徴
コンセプトムービーの特徴は、自社が本当に大切にしている考え方、サービスに込められた想いを映像で表現することです。
コンセプトムービーで想いを伝え、ユーザーに共感してもらい行動を促します。
続いてはコンセプトムービーの用途を確認していきましょう。
コンセプトムービーの用途
企業はどのような場面で、何を目的に利用するのか確認していきましょう。
競合他社との差別化
類似サービスが多い場合、単純にサービス内容だけの勝負では差別化ができません。そこで、重要なのがコンセプトです。
似たようなサービスでも、異なるブランドコンセプトであることが差別要因になります。自社の特徴や重視していることを尖らせるコンセプトムービーを制作しましょう。
商品・サービスコンセプトの説明
サービスリリースにも、コンセプトムービーはおすすめです。新サービスを購入、または受け入れてもらうには、企業やブランドコンセプトを理解してもらう必要があります。
新しいサービスやブランドは何のために生まれ、どんな想いで制作されているのか。このブランドのコンセプトに共感したユーザーが購入を検討します。
採用活動
就職活動では、企業理念やビジョンを重視している求職者も多数いらっしゃいます。しかし、ビジョンや企業理念はテキストだけではなかなか共感しづらい部分もあるでしょう。
コンセプトムービーでイメージを具体化させ、求職者の共感を獲得しましょう。
以上、企業のコンセプトムービーの用途をご紹介いたしました。続いては、コンセプトムービーを利用するとどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
差別化が重要。企業がコンセプトを伝えるメリットと効果
モノやサービスがコモディティ化した現在、どのように差別化するかが重要になってきました。
そこで、注目されるようになったのがコンセプトムービーです。
では、コンセプトムービーを利用し企業の想いや考え方を伝えることで、どんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、コンセプトムービーを導入するメリットを確認していきましょう。
ブランドイメージが確立して他社と差別化できる
コンセプトムービーを使う一番のメリットは、他社ブランドとの違いを生み出せるということです。
今の時代、全ての製品・サービスがある程度のクオリティに達してます。
同じようなクオリティの中で自社を選んでもらうには、他社との違いを明確にしていくことが重要です。
確かに、違いを見せることで誰かには嫌われる可能性もあります。一方で、共感してくれる誰かには好まれるのです。
今後、この違いを生み出せないサービスや、会社は誰にも選ばれなくなっていく可能性すらあるので注意しましょう。
想いを動画にすることでコンセプトが伝わりやすくなる
1分間の動画でWEBページ3600ページ分の情報量があると言われるように、動画には多くの情報を伝えられるメリットがあります。
コンセプトのような情報は、抽象的かつ目に見えないことが多いため、多くの場合ほとんど伝わりません。
そこでコンセプトムービーを利用して、企業やブランドの想いや考え方を可視化し伝わりやすくするのです。
企業やブランドの大切な想いをコンセプトムービーに載せて、ユーザーに届ける。そして心を動かせるかどうかが、ユーザーに選ばれることの第一歩となるのです。
以上、コンセプトムービーのメリットをご紹介しました。
では、実際にコンセプトムービーとはどのような動画なのか、導入事例を確認していきましょう。
コンセプトムービーの導入事例
コンセプトムービーとは、どんな動画なのか。会社の想いや概念を伝えると言ってもイメージがつかないかと思います。
ここでは、実際に企業事例を確認していきましょう。
体験型展望空間SHIBUYA SKY
こちらは「渋谷上空約230m 体験型展望空間SHIBUYA SKY」のコンセプトムービー事例です。動画内の「展望せよ。渋谷。世界。自分。未来。」が映像の中で見事に演出されています。
ビルの上から渋谷を展望することと、世界や自分、未来を展望するというコンセプトを結びつけることで、新たな魅力を打ち出した好事例です。
このようにモノやサービスに意味を持たせることでユーザーの心を動かし、実際に行動してもらう。それがコンセプトムービーの役割です。
では、企業の想いや考えを伝えるには、どのような動画制作をすればよいのでしょうか。そのコツを紹介いたします。
差別化を生む動画制作のコツ
コンセプトムービーでは、どのようにコンセプトが伝わりやすいように工夫しているのか。
コンセプトが伝わりやすい動画制作のコツを確認していきましょう。
リフレーミングする
ユーザーニーズに合わせて、コンセプトの表現方法を変化させることがポイントです。
例えば、事例にあったオリンピックのロゴの場合。3つの異なる四角形で多様性を表していると表現しています。
それをオリンピックの目的の1つである尊厳保持と、平和な社会の推進とをつなげることで、説得力を持たせた演出をしているのです。
情報を削ぎ落とす
伝えたいコンセプトを明確にするために、不要な言葉を削ぎ落として凝縮することが重要です。
動画で伝えられる情報は限られているため、情報量が多ければ多いほど内容がぼやけます。企業・ブランドが
本当に伝えたい核となる情報だけを伝えるのがポイントです。
決めたコンセプト(言葉)を映像の中に閉じ込める
コンセプトは言葉であるため、その言葉を映像で正確に表現できるようにすることが重要です。
構成、演出を徹底的にこだわり、動画を見終わったユーザーの心に、伝えたいコンセプトが残っているという状態がベストとなります。
以上、コンセプトムービー制作のコツを紹介いたしました。
いかがでしょうか?コンセプトムービーがどんなものか、知って頂けたでしょうか。
まとめ
企業・ブランドが持つコンセプトや、考え方を映像化して差別化するコンセプトムービー。
あらゆるモノやサービスの質がコモディティ化した現在だからこそ、コンセプトで差別化するということが重要になってきました。
特に、差別化が難しい業種であれば使っていきたいところです。
コンセプトムービーを利用すれば、他社との差別化をしやすくなります。戦略的に差別化を図り、事業を一歩前に進めましょう。
CINEMATOでは、コンサル会社出身の動画プランナーが企業のコンセプトを的確にヒアリング。差別化のポイントを明確にし、効果の出るコンセプトムービーの制作をサポートします。
コンセプトムービーの制作には、300を超えるクリエイター陣と提携。コンセプトに合わせた表現豊かな映像をご提案いたします。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。