コロナによってリモートでの仕事が前提となった昨今、研修もオンラインで行われるようになりました。
しかし、オンラインでの研修に苦戦している企業も多いのではないでしょうか。
このような状況下で、多くの企業が研修内容を動画コンテンツ化しています。
一度研修をコンテンツ化すれば、あとは研修動画を再生するだけ。
研修コストを削減できるほか、効率的にインプットできる効果があります。
研修動画のメリットの大きさから「研修動画を自作するために、作り方を知りたい」という企業が急増しています。
そこでこの記事では、学習効果の高い研修動画の作り方をご紹介いたします。研修動画制作の流れや作り方のコツを参考にしてみてくださいね。
さっそく、研修動画の作り方を確認していきましょう。
研修動画の作り方(制作の流れ)
初めに、研修動画の作り方を確認していきましょう。ここで紹介するのは、動画制作のプロも実行している内容です。
自社で制作する場合も、同様のプロセスを踏むことでクオリティの高い研修動画を制作していただけるのではないでしょうか。
研修動画を制作する際の流れは以下の通りです。
研修カリキュラム設計
初めに研修で伝えたいノウハウを分解し、制作するコンテンツを一覧表にまとめます。
ここでは、研修全体の内容をできるだけ細かく分解することが重要です。
分解が完了したら、研修テーマごとにグルーピングします。
各セミナーテーマのコンテンツ内容を整理する
各研修セミナーのテーマごとに、最も伝えたい内容と構成要素を洗い出します。
この構成要素の洗い出しが、効果の高い研修動画を制作できるかどうかの重要な要素となるのです。
絵コンテ作成
構成内容を元に、絵コンテを作成します。絵コンテは、別名ストーリーボードとも呼ばれ、当日どのような動画を撮影するのか、出演者の動作やセリフなどを記載したものになります。
絵コンテで映像の質が決まると言えるほど重要です。撮影、動画編集など全体で利用しますので、念入りに作成していきましょう。
研修資料を作成
動画内で使用するパワーポイントなどの資料を作成します。また研修動画内だけでは表現しきれない補足資料も作成しましょう。
例えば、「なぜその行動をするのか」など、動画には盛り込めなかった内容を補足する資料です。
撮影
複数アングルで撮影したり、三脚を利用してブレのない映像を撮る他、照明、マイクなどにも注意しましょう。
研修内容の邪魔をしないように、見やすい映像を撮影するのが重要です。
複数アングルで撮ることは映像に豊かさをもたらす他、機材トラブルが起きた場合の保険にもなります。
編集
撮影した映像を絵コンテに合わせて編集します。編集のコツは、複数アングルで撮影した映像を切り替えて表現することです。
映像を切り替えることで、視聴者の集中力を途切れさせない効果があります。
ナレーション収録
完成した映像に合わせて、ナレーションを収録します。編集した動画にナレーションを加えれば、研修動画の完成です。
視覚、聴覚両方に訴えかけることで、より高い効果を見込めます。
納品
動画編集が終わりナレーションの収録が終わったら、最終確認です。修正が必要であれば修正、問題なければ納品完了になります。
ここで、ポイントなのが動画サイズを圧縮すること。サイズが大きいと表示に時間がかかったり、保存場所を圧迫する原因ともなります。
以上、研修動画制作の流れをご紹介いたしました。
この流れの中で一番重要なのは、最初のカリキュラム設計と内容整理。
ただ研修内容を撮影するのではなく、課題は何か、伝えたい要素はなにかをはっきりさせましょう。
では、研修動画を制作する際のポイントを確認していきましょう。
学習効果を高める動画制作のコツ
学習効果の高い研修動画はどのように作成されているのでしょうか。研修動画制作のコツを確認していきましょう。
研修動画をどのように使うか決める
基本的に、研修動画はインプットする役割として使うのがおすすめです。
研修動画でインプットし、リアルの研修でアウトプットを行うことで研修内容の定着を図れます。
研修動画で学習するだけで終わってしまうと効果が薄れてしまいますので、使い方まで決めておきましょう。
離脱しないような構成を工夫する
研修内容を一方的に伝えるだけの動画では、視聴者は飽きてしまいます。能動的に参加してもらうため、動画の構成を工夫しましょう。
忘れてはならないのが、研修の目的。ただ見るだけでなく、内容をインプットしてもらうことが大事です。
そこでおすすめなのが、下記のような構成。
クイズ形式型
クイズ形式にすることで、視聴者は何かしら答えを思い浮かべます。
考えながら視聴することで、受け身の参加ではなくなるのです。
再現動画型(マニュアル)
よくある事例を再現するタイプの研修動画です。
例えば、クレームが起きた場合の対処方法を知るための研修などで効果を発揮します。
万が一クレームが発生した場合、どのような対応をすればよいのか、事例を再現することで視聴者の理解を促すことが可能です。
「なぜそのような対応するのか」などの情報は、別途資料を用意して補足しましょう。
インタビュー型
役員や社員がインタビュー形式で話すタイプの研修動画です。会社のビジョン・理念を刷り込んだり、1日の仕事内容や、その人の考え方などを伝えます。
入社間もない、オンボーディングに役立つような研修動画です。
アニメーション型
アニメーションを利用した研修動画です。仕事内容のイメージをするよりも、何が大事なのか考え方などを伝えるのに向いています。
最近では、アニメーション動画制作ツールがあるので、自社で研修動画を制作することもできるようになりました。
費用はかかりますが、簡単な操作で高品質のアニメーション動画が作成できると人気を集めています。
テーマを細かく分けて、視聴完了できるように工夫する
尺が長くなれば、最後まで集中して研修内容を見てもらうことが難しくなります。
研修テーマを細かく設定して、動画1本あたりの長さを10分前後にしましょう。
そうすれば、集中力を切らさず最後まで見てもらえる可能性が高くなります。
また、学習内容のまとめを最後に提示しましょう。そうすることで研修内容の復習ができ、インプットの質が大きく向上します。
動画の最後に、次も視聴したくなるような「繋ぎコンテンツ」を入れる(予告編)ことも重要なポイントです。
1つずつの研修動画は短くするものの、10分ですべての研修が終わるわけではありません。次の動画を見てもらえるような工夫をしてきましょう。
以上、研修動画の作り方のコツをご紹介いたしまた。
研修動画の作り方に困ったらCINEMATOまでご相談ください。
研修動画の作り方は、参考になったでしょうか。この記事が、研修動画の作り方の参考になれば幸いです。
毎年、新入社員が入社される直前に、研修動画の導入をご検討中の企業様が多くいらっしゃいます。
初めて動画制作をするとなると時間がかかるのは必然です。
直前になり忙しくなる前に、早めに制作しておきましょう。
しかし、初めての動画制作で本当によい研修動画が作れるのだろうか。そんな不安があればまずはCINEMATOまでご相談ください。
CINEMATOでは、コンサルティング会社出身のメンバーが、研修にまつわる課題を徹底的に洗い出し、ハイクオリティな研修動画をご提案いたします。
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ここまでご覧いただきありがとうございました。