会社紹介動画とは、企業が自社ブランドや事業・サービスの紹介を目的として制作する動画です。
企業の魅力を内外に向けて訴求するための会社紹介動画は、映像コンテンツの市場拡大を受け、多くの企業のマーケティング担当者から注目を集めています。
しかし、会社紹介動画の制作を検討する際「自社をPRするためにどのような会社紹介動画を制作すれば良いだろうか?」「そもそも会社紹介動画の目的やメリットは?」といった多くの疑問が浮かぶことでしょう。
そこで今回は、以下の項目について解説します。
- 会社紹介動画を活用する目的と効果・メリット
- 企業による実際の映像制作事例
- 映像ジャンル別の制作費用相場
- 映像制作の事前チェックポイント
この記事を通して会社紹介動画に関する理解を深めていただくとともに、貴社のマーケティング活動を成功に導くきっかけになれば幸いです。それでは順番に見ていきましょう。
目次
会社紹介動画を導入する目的とは?
会社紹介動画を導入する目的の確認前に、まずは会社紹介の役割を確認しましょう。
会社紹介の役割とは?
会社紹介は、自社の事業内容や会社の規模、企業理念などをステークホルダーに伝える行為です。取引先企業や求職者、投資家といった主要な関係先に対して「自社が信用に値するか」「安心して取引できるか」を示す役割があります。
BtoB事業においては、商品を販売した代金を回収できるのか、依頼した商品は納品されるのか、投資するに値する企業なのか。このような情報をに伝えることで、信頼度を上げる効果があります。
では会社紹介を動画化するのには、どのような背景があるのでしょうか。
導入する目的は、会社紹介を効率的するため
会社紹介動画は、事業内容や会社の規模、企業理念など、会社紹介を動画化したものです。会社紹介動画を活用することで、企業はステークホルダーに対して、短時間で効率的に自社の魅力を伝えることができます。
特に、口頭では伝わりにくい企業理念に対する想いや会社の雰囲気などを伝えるのに、会社紹介動画は効果的です。
前述の通り、会社紹介には企業の信頼を獲得するという重大な役割があります。しかし、ステークホルダーにとってパンフレットやWEBサイトだけで情報収集をするのは非効率的です。
全ての情報に目を通してもらうのは難しく、不安や不明点が残ることもあるでしょう。
この会社情報を効率的にわかりやすく伝えることができるのが、会社紹介動画です。次は、会社紹介動画の具体的なメリットを見ていきましょう。
会社紹介動画のターゲット
会社紹介動画の目的が理解できたところで、ここでは「会社紹介動画のターゲットは誰か?」という点について解説します。
企業が自社をPRするべき機会は多く、その分会社紹介動画のターゲットは多岐に渡ります。以下に挙げるのが会社紹介動画のターゲット一覧です。
- 一般消費者・見込み顧客(BtoC)
- 取引先企業・見込み顧客(BtoB)
- 株主
- 従業員
- 求職者
一般消費者・見込み顧客(BtoC)
会社紹介動画は一般の消費者に向けて企業の魅力を訴求する際に使用されます。この時、企業は取り組む事業内容の紹介、企業紹介を通して企業のイメージアップを図ります。
実施する社会貢献活動や、事業が社会にもたらす価値を表現する動画がその具体例です。
現在では自社ホームページやYouTubeチャンネルなど、さまざまな媒体を通して動画を公開できます。中小含む多くの企業にとって、自社のイメージアップを狙った動画コンテンツは欠かせません。
取引先企業・見込み顧客(BtoB)
BtoBビジネスの事業者にとって、取引先企業は会社紹介動画の重要なターゲットです。
取引先企業に自社をPRする際には、自社のイメージアップだけでなく企業間の信頼関係を育むことを意識します。会社の歴史・過去の業績開示・事業所の紹介等がその一例です。
今やインターネットで情報を収集し、オンライン上で様々な取引をおこなうことが当たり前の世の中になりました。必ずしもリアルの場での対面や会社訪問を必要としなくなった時代だからこそ、会社紹介動画は効果を発揮します。
株主
事業を継続的に運営する上で、株主が重要なステークホルダーであることは言うまでもありません。会社紹介動画は既存の株主や今後投資を検討する投資家に向けても公開されます。
株主が投資を検討する上で重要なのは、過去の実績よりも企業の成長性です。そのため株主向けの会社紹介動画では、これまで積み上げてきた実績や企業独自の強み、加えて今後の成長戦略を訴求します。
投資家は常に「この企業は投資するに値する会社か」ということを、シビアな目線で見ています。他により良い企業があるのであれば、投資先を変更するのは簡単です。
株主総会などで大口の株主に向けて公開する動画は、特に力を入れて制作する必要があるでしょう。
従業員
会社紹介動画は社外に向けて企業の魅力を発信するツールだと思われがちですが、社内の従業員に向けて制作・公開するケースもあります。社員に向けて企業の魅力を伝え労使の結束力を高める行為、これをインナーブランディングと呼びます。
企業は会社紹介動画を通して、従業員に自社の事業や業績、福利厚生や今後の展望など様々な情報を開示します。社員総会や新規事業のお披露目イベントなどが主な公開場所です。
インナーブランディングを目的とした会社紹介動画では、社員の働きがいや貢献意欲の醸成が主な目的となります。経営陣・社員が一丸となることで、会社の成長速度を高めましょう。
求職者
採用の現場では、入社を検討する求職者に向けて会社紹介動画が公開されます。求職者に向けて制作する会社紹介動画では企業・事業紹介型の動画と合わせ、社員・経営者のインタビュー動画が多く採用されています。
若手社員のインタビューで語られるのは、入社前に感じていた不安や現在の仕事内容、また今後の目標など。
求職者は出演する社員と自身を重ね、「この企業に入社したら自分はどうなれるか?」を想像します。視聴者が内容を「自分ごと化」できるのも、会社紹介動画の特徴です。
面白い・かっこいい・おしゃれな会社紹介動画のおすすめ活用法
「会社紹介動画」と聞くと、真面目で形式的、ビジネス色の強い動画を想像するかもしれませんが、特に形にこだわる必要はありません。会社によっては独自のカラーを打ち出すために個性的な動画を制作するケースもあります。
効果の一例
- 面白い動画でステークホルダーに親近感を与える
- かっこいい動画でインナーブランディングを高める
- おしゃれな動画で顧客からのイメージアップを図る
また、インターネット上の様々な媒体で動画がシェアされる現在では、優れた動画は自然と拡散されていきます。
この章では自社の動画でより多くの視聴者にアプローチするために、魅力的な動画の拡散効果を高めるおすすめの公開場所を紹介します。
おすすすめ公開場所
- Youtubeチャンネル
- SNS
- WEB広告
Youtubeチャンネル
動画コンテンツの配信が一般的になった今では、多くの企業が自社のYouTubeチャンネルを保有しています。
YouTubeチャンネルでは、動画コンテンツをアーカイブできるため、シリーズものの動画を保管するのに適しています。
かっこいい・面白いシリーズものの会社紹介動画を制作することで、動画のファンを作れる可能性もあるでしょう。
SNS
SNSは、高い拡散能力を持つ動画配信媒体です。もちろん会社紹介動画についても例外ではなく、かっこいい演出の動画や、面白いと話題になった動画は、ユーザー間で拡散されていきます。
SNSで拡散を狙う場合、押さえておきたいのはユーザーの「誰かに共有したい」という感情です。これまでにない独自性のあるシナリオや演出で、SNSユーザーの心を鷲掴みにしましょう。
WEB広告
近頃YouTube等の視聴中に目にする動画広告でも、面白い要素は重要です。
WEB広告は以下のように、一連の流れによって成果を生み出します。
- 視聴者の目に触れる
- 視聴者にクリックされる
- 遷移先ページでの行動につながる
しかし、もともと興味のないWEB広告でユーザーを行動させるのは簡単ではありません。
そのためYouTube等に広告出稿する企業は、「どのようにして視聴者を動画に引き込むか」「面白いだけでなくユーザーをどのように行動させるか」に試行錯誤を重ねています。
思わず見入ってしまう、思わずクリックしてしまう動画広告に共通して組み込まれているのが、「面白い要素」「興味深い要素」です。
会社紹介動画を活用する効果/メリット
ここでは会社紹介動画を導入する効果・メリットについて確認していきましょう。
会社紹介動画を活用することで具体的に以下のメリットを得られます。
- 情報をわかりやすく説明できる
- 感情に訴えかけることができ、視聴者の心に響きやすい
- 社員インタビューで会社の雰囲気を伝えられて採用に活かせる
- 施設をオンラインでも案内できる
- 説明の質を一定にできる
これらのメリットをよく理解し、使いこなすことで、自社の会社紹介動画の効果を高めることができます。それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
情報をわかりやすく説明できる
会社紹介動画を利用する1つ目のメリットは、短い時間で事業内容や会社の歴史を伝えられることです。
1分間の動画は、WEBサイト約3,600ページ分、英単語1万語分の情報量を持つと言われています。反対に言えば、テキストで伝えられる情報というのはほんのわずかです。
動画を用いて会社紹介をおこなうことで、視聴者は短時間でストレスなく自社の情報を受け取ることができます。そのため文字や静止画のみを使った場合と比べ、情報伝達効率を格段に高めることが可能です。
感情に訴えかけることができ、視聴者の心に響きやすい
給与や福利厚生、会社の住所など解釈の余地のない情報とは対照的に、会社の持つVISIONや経営理念、ブランドイメージなど情報の受け手によって解釈の余地がある情報は、テキストや画像だけではうまく伝わりません。
社長がVISIONについて熱量を込めて話す、ブランドイメージを映像と音で魅力的に表現するなど、会社紹介動画は、視覚と聴覚の両方に対する情報のアプローチで、ユーザーの心に訴えかけることができます。
社員インタビューで会社の雰囲気を伝えられて採用に活かせる
会社紹介動画は、会社の雰囲気を伝えるのにも向いています。「どんな人が働いているのか?」「どんな考えで働いているのか?」「一日の業務の流れやその様子は?」など、働く人の雰囲気を伝えることが可能です。
会社紹介動画を通じて会社や社員の雰囲気を伝えることで、ステークホルダーに対して親近感や安心感といったプラスの感情を与えることができます。
施設をオンラインでも案内できる
社員が働くオフィス、会社(工場)の設備、福利厚生施設などを、オンラインでも紹介することができます。
オンライン上でのコミュニケーションが一般化し、企業への「訪問」機会が減った現在では、施設紹介動画の役割は大きくなっていると言えるでしょう。
施設紹介を目的とする会社紹介動画では、整理されている環境か、好印象を与えるオフィスか、働きやすい会社かなど、会社の印象をオンライン上で伝えることが可能です。
会社紹介動画を通じて企業の施設紹介をおこなうことで、取引先や株主には安心感の醸成、入社希望者には会社訪問の擬似体験を提供することができます。
説明の質を一定にできる
自社のWEBサイト、採用サイト、会社説明会、株主総会など、外部に向けて会社紹介をする機会は多々あります。この時会社紹介動画を用いると、会社紹介の属人化を防ぎ、毎回一定の理解を得られる会社紹介が可能です。
また、動画は繰り返し活用できるので、毎回同じ説明をする手間も省けます。展示会や会社説明会といったリアルの場でもスピーカーを帯同する必要がなく、人件費の削減に繋がります。
以上、会社紹介動画を利用するメリットを紹介いたしました。ここで紹介した会社紹介動画の5つのメリットを存分に活かし、自社の会社紹介をより効果的かつ効率的なものにしていきましょう。
会社紹介動画の費用相場とは?
以上の章で、会社紹介動画の用途やメリットについては十分にご理解いただけたかと思います。企業の担当者様として次に気になるのは、会社紹介動画の費用面ではないでしょうか?
本章では弊社が提供する動画制作サービスの費用相場を、動画ジャンル別にご紹介します。会社紹介はもちろん、その他の用途で動画制作を検討する際にも、参考としてご利用ください。
会社紹介動画の制作費用目安は50万円〜200万円
会社紹介動画の相場は、50万円から200万円です。発注する動画制作会社や制作する動画の内容や尺によっても価格は異なりますが、ひとつの目安として参考にしてください。
より詳細な費用が知りたい場合や、どのような要素で価格が変わるのかを知りたい場合には、動画制作会社に問い合わせ、見積もりを依頼しましょう。
動画の種類 | 料金相場 |
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会社紹介動画 | 50万円~200万 |
商品紹介・サービス紹介動画 | 50万円~100万 |
マニュアル動画 |
30万円~80万 |
WEBCM |
100万円~500万 |
採用動画 |
50万円~200万 |
インタビュー動画 |
30万円~150万 |
イベント動画 |
50万円~100万 |
IR動画 |
50万円~200万 |
ブランディング動画 |
200万円~500万 |
アニメーション動画 |
30万円~100万 |
YouTubeチャンネル用の動画 |
5万円~50万 |
以上、会社紹介動画の相場を紹介致しました。
実際にお問い合わせをいただいた際には詳細のご説明はもちろん、動画タイプに合わせて制作コストの削減方法についても紹介します。まずは一度、お気軽にお問い合わせください。
次は会社紹介動画の事例や目的ごとに適した演出、コツを見ていきましょう。
会社紹介動画の種類と、企業が参考にしたい動画事例
ここでは会社紹介動画の種類を、事例とともにご紹介します。会社紹介動画の活用によって達成したい自社の目的や、場面に適した効果的な演出の仕方を確認していきましょう。
まず、会社紹介には大きく分けて下記の3つの目的があります。
【事業紹介型】・・・事業内容の理解
【カルチャー紹介型】・・・職場環境の理解
【ビジョン紹介型】・・・VISION・将来像の理解と共感創出
それぞれの目的ごとに、会社紹介動画の事例を確認していきましょう。
事業紹介型の事例
事業を中心に紹介する会社紹介動画です。事業内容から、自社が展開するサービスの紹介や商品説明などに向いています。
事業紹介動画の目的は、自社の事業内容をわかりやすくステークホルダーに紹介することです。投資家であれば投資するに値する事業内容なのか、求職者なら自分がやりたいと思う仕事なのかなどを伝えます。
このタイプの会社紹介動画では、グラフィックで事業内容やグラフを見せつつ、実写でイメージを沸かせるような演出が適しています。
株式会社サイバーエージェント
株式会社サーバーエージェント・ゲーム事業部の紹介動画は、担当者のインタビューを軸に構成された動画制作事例です。全編を通して担当者による事業部の説明、組織体制の説明がおこなわれます。
映像では担当者を複数のアングルから撮影、さらにオフィスでの仕事風景やゲームタイトルの画像を挿入し、音楽と組み合わせることでかっこいい印象に仕上がっています。
演出方法 | インタビュー形式 |
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適した場面・ポイント | 採用などにおすすめ。 インタビュー形式で熱意や想いなどを訴求し、一緒に働きたいと思わせたりするのに効果的です。 |
伊藤忠商事株式会社
伊藤忠商事株式会社の制作事例は、実写とアニメーションにナレーションを加えて事業内容を紹介する事業紹介型動画です。
実際の仕事風景や製品の紹介・インタビューに実写を、業績や理念といった内容の表現にはアニメーションを使用し、事業内容を視聴者に的確に伝えるための工夫がなされています。
ドラマチックな映像と壮大な音楽により、「歴史あるかっこいい企業像」を表現しています。
演出方法 | 実写素材+グラフィック |
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適した場面・ポイント | 株主総会などでの活用がおすすめ。 実写で事業イメージを伝えつつ、経営計画などの数字を用いた場面ではグラフィックを追加するのが効果的です。 |
以上、事業紹介型の会社紹介動画の事例でした。動画制作のコツはこちらです。
「事業そのもの(将来性も含めて)を伝えたいのか?」「事業にかける想いを伝えたいのか?」を明確にするのがポイント。
続いては、カルチャー紹介型の演出を確認していきましょう。
カルチャー紹介型の事例
会社のカルチャーを紹介する会社紹介動画です。社員がどんな働き方をしているのか・どんな想いで働いているのか・どんな場所で働いているのかを伝えることが目的になります。
特に求職者にとって職場環境や雰囲気は、入社前に知っておきたい「不安材料」の一つ。
代表的なのは社員インタビュー形式の演出で、こんな熱意を持った人と働きたい、おしゃれなオフィスで働きたいというような動機を促すのにも役立ちます。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
デロイト・トーマツコンサルティング合同会社の動画事例は、女性社員のインタビューを通して社内の働き方を訴求するカルチャー紹介型動画。
動画内では、社員として入社する前に抱えていた不安や現在の仕事、今後のビジョンが、出演者本人の言葉で語られます。社員に高いレベルの仕事を求めるだけでなく、ライフスタイルを大切にする企業風土が窺えます。
演出方法 | インタビュー |
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適した場面・ポイント | 社員インタビュー形式。 カルチャーマッチした採用を目指す場合におすすめ。 |
ヤフー株式会社
ヤフー株式会社制作の動画事例はオフィスツアー形式のカルチャー紹介動画。東京本社の開放的な新オフィスで女性社員がのんびりと過ごす姿が映し出されます。
動画は全編を通して言葉はなく、出演する女性社員たちの表情も映りません。これにより映像の主役は「空間」となり、オフィスが視聴者の視線を集めることを手伝っています。
演出方法 | オフィスツアー |
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適した場面・ポイント | 施設案内動画。環境がカルチャーを作っている場合におすすめ。究極的にはVRで撮ると効果的です。 |
グーグル合同会社
本事例で紹介される「Woman Will」は、Google合同会社が推進する女性一人一人の経済力の向上と成長を支援する取り組みです。
現在日本国内の多くの企業では「産休取得率」の向上に努めていますが、Googleではその一歩先、「復職後の職場環境」に焦点を当てています。
動画には男性も出演し、子育てを応援する姿が描かれ、企業のカルチャーが伝わります。社員の家庭を描く温かい映像とドッキリ企画のような面白い演出の異質な組み合わせが印象的です。
演出方法 | ドキュメンタリー |
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適した場面・ポイント | 作り物ではないリアルな演出をしたい場合におすすめ。ただし、良くも悪くもリアルなので、取り直しなどはできないのと、コストがかかる。 |
カルチャー紹介型の会社紹介動画のコツはこちらです。
何が自社のカルチャーを形どっているのかを見つめるのがポイント。
続いてはビジョン紹介型の演出を確認していきましょう。
ビジョンコンセプト紹介型の事例
会社のビジョンを紹介する会社紹介動画です。伝えるのが難しいビジョンですが、会社紹介動画ならわかりやすく伝えられます。
投資をする、一緒に働くなど、いずれも「人」が介入することですから、企業のビジョンに心を動かされ行動することが多々あります。ビジネスを成功させる上でビジョンの周知は欠かせません。
ビジョンを紹介する目的は以下の3つです。
- 投資家に向け会社の将来像の共有するため
- 社内メンバーに対とビジョンを共有するため
- 社外の共感を得るため
オムロン株式会社
オムロン株式会社制作の動画事例はアニメーションを使用し、企業の事業コンセプトを表現した会社紹介動画。
動画内ではシンプルなデザインのアニメーションを使用し、同社が実現したい未来の姿が表現されています。
文字テロップにより視聴者にメッセージを届けるとともに、その背景映像で抽象的なイメージを視覚的に伝えます。BGMは一貫して電子音を使うことで、近未来的な雰囲気を表現した点が印象的です。
演出方法 | アニメーション |
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適した場面・ポイント | ビジョンに対する理解を促すのみであれば、低価格で使えるアニメーションがおすすめ。 |
ビジョン紹介型の会社紹介動画のコツはこちらです。
ビジョンは発案者の頭の中にしかないため、動画として表現する際には担当者と何度も丁寧にすり合わせることが重要です。
以上、会社紹介動画の事例を演出別にご紹介しました。
続いては、効果がでる会社紹介動画を制作するポイントを確認していきましょう。
会社紹介動画の作り方のポイントは?
会社紹介動画を制作する上で大事なのは「誰の」「どんな課題を」「どうやって解決するか」を明確にすることです。ただ単に「かっこいい、面白い」演出の動画を制作すれば良いわけではありません。
何がポイントなのか、会社紹介動画を制作するときのポイントを確認していきましょう。
ポイント
- 目的を明確に決める
- 訴求したいターゲットを決める
- 紹介動画を使う場面を決める
- 自社の魅力(企業・商品のブランドイメージ)を洗い出し、明確にする
- 内容に合わせた演出を選ぶ
目的を明確に決める
会社紹介動画の制作に取り組む際は、初めに会社紹介動画を作る目的を明確にします。
例えば、事業内容が一般的に浸透しておらず、採用で興味を持ってもらえないという課題があるとします。となると、事業理解を目的とした会社紹介動画を制作することになります。
会社紹介動画の目的設定は、動画のシナリオや演出方法を決める際の土台となる、非常に重要な部分です。動画制作に関わる社内の担当部署で話し合うだけでなく、動画制作会社にも共通の認識を持たせられるようにしましょう。
訴求したいターゲットを決める
次に会社紹介動画のターゲットを明確にします。ここで設定するターゲットの違いは、制作する動画のコンセプトを左右します。このコンセプトとは「ターゲットの心が動く訴求」のことです。
当然ながらターゲットを絞らずに動画を制作して作ってしまうと、誰にも響かないコンセプトの会社紹介動画が出来上がってしまいます。
例として、ターゲットは「転職を考えている人」とします。人間関係が原因で転職を考えている場合、このターゲットに響く会社紹介動画はどのような内容になるでしょうか。
答えは、働く人の雰囲気、考え、会社全体のカルチャーなどに触れる会社紹介動画です。
つまり、動画制作の目的(なんのための動画か?)・ターゲット(どのような人に向けた動画か)を設定することで、「なにを訴求すべきか」が自ずと決まってきます。
紹介動画を使う場面を決める
会社説明会や、株主総会、WEBサイト上など、「いつどんな場面でターゲットが会社紹介動画を見るのか」を明確にするのも重要なポイントの1つです。
転職者向けの会社紹介動画であれば、Web広告を使って配信するのか、それとも転職説明会で公開するのかによって訴求すべきポイントが異なります。
また、自社サイトで公開する長尺動画と30秒程度のYouTube広告では効果的なシナリオは異なります。
ターゲットがいつどんな場面で見るのか、どの媒体で配信するのかを予め考え、それに最適なフォーマット・シナリオで動画制作をおこないましょう。
自社の魅力(企業・商品のブランドイメージ)を洗い出し、明確にする
ターゲットと使う場面を決めたら、自社が「訴求したいポイント」を洗い出します。
大事なのは、「動画を見る人(ターゲット)」はどんな情報がほしいのか、動画を視聴することでどのようなメリットがあるのかを、ユーザー視点で洗い出すことです。
自社の魅力とステークホルダーの欲しい情報が一致することで、心を動かす内容になります。日々の営業活動から得る情報やアンケートサイトを利用しながら、改めてステークホルダーからみた「自社」の「企業・事業・商品」の「ブランドイメージ」を見つめ直しましょう。
内容に合わせた演出をする
洗い出した訴求ポイントをターゲットに的確に伝えるために重要なのが、動画の演出です。
動画の演出方法を決める際には、動画によって訴求したいポイントをいかにして視聴者に伝えるかを検討します。具体的には
- 従業員の生の声をインタビュー動画で伝える
- 会社の歴史をドラマ仕立ての動画で伝える
- 業績や取り組みをアニメーション動画で簡潔に伝える
といったことを考えます。この時、情報の受け手によって理解のブレがなく、視聴者全員が同様の理解を得られるかには注意が必要です。
以上、会社紹介動画を制作するコツをご紹介しました。ここで紹介した動画制作のコツは、会社紹介動画に関わらず様々な動画コンテンツ制作時に活用できます。
実制作に取り組む際は何度も読み返して頂き、動画制作のチェックリストとしてご利用ください。
会社紹介動画の制作をお考えであれば、動画制作会社に相談するのがおすすめです。
会社紹介は信頼が重要なので、会社紹介動画のクオリティがそのまま会社のブランドに影響する可能性があります。信頼できると感じた動画制作会社にまずは相談しましょう。
以上、ここまで会社紹介動画に関する情報を解説してきました。最後に、CINEMATOが過去に制作してきた会社紹介動画の事例もいくつかご紹介します。
ご紹介する事例は、貴社の会社紹介動画を制作する際の参考にしていただければ幸いです。
動画制作を検討中で、「何から始めたいいか」とお困りの場合は、ぜひまずはCINEMATOまでお気軽にご相談ください。また、もし「この動画のような会社紹介動画が作りたい」というような動画が見つかりましたら、ぜひその旨お問い合わせの際にお伝えください。
CINEMATOの制作事例
トランスコスモス株式会社
動画の種類 | 事業紹介動画・採用動画 |
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動画のポイント | トランスコスモス株式会社は建設業向けにDX推進をはじめ、業務の効率化をサポートするBtoB企業です。
本事例は企業の使命をドラマチックに表現したブランディング動画。実写とCGを組み合わせた映像から、建設の現場にデジタル技術を導入するイメージが想起されます。具体的な事業内容よりも「なぜトランスコスモスがBIS事業に取り組むのか」という「意義」を構成に組み込むことで、学生の興味関心を引き付ける構成にしています。「想いを形に」というコンセプトを踏まえて、シナリオ、素材を選定しました。 |
株式会社EXIDEA
動画の種類 | 採用動画 |
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動画のポイント | 株式会社EXIDEAは、当サービス「CINEMATO」の運営母体であるWEBマーケティング企業です。事例内ではメディア事業に携わる社員のインタビューを通じてコンテンツに対する思いが語られます。
社員の仕事への覚悟や想いを「1メディア1経営」「THE SHARE」という合言葉で印象付けており、ストーリーや言葉選びをこだわりぬくことで、求職者に社員の想いがしっかりと届くことを意識して制作しています。 |
株式会社ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー
動画の種類 | サービス紹介動画 |
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動画のポイント | 高性能フィルムの製品スペックのみではイメージが湧きづらいため、自動車業界がどのように変化し、それによってなぜ今高性能フィルムが必要となっているのかといった部分から表現することで、サービスの具体的な活用方法や重要性をより分かりやすく表現しています。
アニメーションと実写・CGを巧みに組み合わせることで、専門性の高い製品や、自社製品によって生まれた未来の自動車の姿を描いています。 |
株式会社Game With
動画の種類 | 採用動画 |
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動画のポイント | 株式会社Game Withは、ゲーム情報の提供等をメインとしたメディア運営をおこなう会社です。会社のミッション・カルチャーや働いている人を紹介する動画を制作することによって、「どのような会社なのか」という実態が分かりやすい動画を制作しました。
インサートカットを多く挿入することによって、インタビューの内容をより具体化的にイメージしやすくなるような演出にしています。 |
以上、CINEMATOの制作事例をご紹介しました。
動画制作・映像制作サービスをお考えならCINEMATOまで
ビジネスのオンライン化が進んだ今、魅力の伝わり方は以前から変化しています。会社紹介動画は、オンラインでも企業の信頼性を作り出すのに効果的です。
魅力的かつ効率的にステークホルダーへ会社を紹介し、ビジネスチャンスに活かしましょう。
もし会社紹介動画の導入をご検討中であれば、CINEMATOまでご相談ください。
CINEMATOはただ会社紹介動画を制作するだけでなく、企業独自の魅力を見つけだすマーケティング視点を持った提案力が強みです。事業課題の整理から、貴社独自の訴求ポイントを洗い出します。
もしご興味がありましたら、是非弊社の会社紹介動画制作サービスの詳細をご確認ください!
\CINEMATOへのお問い合わせはこちら/
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当記事でご紹介した動画以外に、CINEMATOが過去に制作した会社紹介動画の事例については、以下の記事をご確認ください。
会社紹介動画の効果や制作時のポイントについて、「ブランディング動画」「採用動画」といった切り口でも詳細を確認していきたい方は、以下の記事も参考にしていただければ幸いです。
新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。