近年、アニメーション動画を利用する企業が増加中です。YouTubeやWeb広告、企業PRや商品・サービス紹介など様々なところで活躍の場を拡げています。
「商品やサービスの魅力をもっと伝えたい」
「動画で業務を効率化したい」
上記のような悩みから、動画制作を検討している企業様も多いのではないでしょうか。
アニメーション動画のメリットは、とにかくわかりやすいこと。商品の魅力を伝えることはもちろん、数値などの情報をわかりやすく伝えることができます。
本ページでは、アニメーション動画のメリットや種類、相場や制作フロー、動画事例まで徹底的にご紹介いたします。
アニメーション動画の制作をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
それでは、アニメーション動画とは何か確認していきましょう。

新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。
目次
アニメーション動画とは? 10種類の表現方法を解説
そもそもとは、アニメーション(animation)は、複数の静止画像人形などを1コマずつ動かして動きを作る技術。静止した物体又は画を1コマ〜数コマづつ撮影し、動きのある映像にする手法。単に動画、アニメとも呼ばれます。
アニメーション動画とは?
前述の通り、アニメーションは「実写を含めて」静止画をコマ撮りして動かす技法です。ここでいうアニメーション動画とは、イラストやグラフィックのみで構成された動画を指します。
幅広い表現が魅力。アニメーション動画の種類
アニメーション動画には、様々な種類の表現があります。表現によって全く違ったイメージを与えられるのも魅力の一つです。
参考事例動画や概要、おすすめポイントを確認していきましょう。
ピクトグラムアニメーション動画
ピクトグラムを使用したアニメーション動画。アニメーション動画の代表的な映像です。
※ピクトグラム…文字を使用しない、単純化された絵文字。非常口のイラストが代表的。
※弊社制作動画
■おすすめポイント
・余分な情報がなく論点のみを簡潔に視聴者に伝えることができる。
・アニメーション動画の中で最も安価に制作可能。
モーショングラフィックス
図形や写真、文字やロゴなど静止画の素材に動きと音を付け足した映像のこと。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・余計な視覚情報をカットできる。
・シンプルな演出が可能。
タイポグラフィ
上述したモーショングラフィックスの中でも、文字によるアニメーション動画のことを業界用語でタイポグラフィと呼びます。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・動画内の文字を読みやすく、美しく配置できる。
・伝えたいメッセージを直接的に伝えることが可能。
キャラクターアニメーション動画
キャラクターを使用したアニメーション動画。
※弊社制作動画
■おすすめポイント
・動画そのものが、視聴者の印象に残りやすい。
・動画に親しみを抱いてもらえる。
インフォグラフィック動画
グラフや図表、写真などを用いて、数値などのデータをわかりやすく視覚化したアニメーション動画。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・数字などの定量的なデータがある場合に使用されるケースが多い。
・動きが加わるため、視聴者の印象に残りやすい。
ホワイトボードアニメーション動画
ホワイトボードにペンでイラストを作成している過程を映像にするアニメーション動画。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・低予算で制作可能。
・動画の内容を順に表現でき、順序がわかりやすい。
3Dアニメーション動画
立体的なイラストや、グラフィックを用いた技法。立体的な3D映像で実写のようなリアル感を持たせつつ、自由に映像を表現できるアニメーション動画。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・映像越しに実体を把握できるため、商品紹介には最適。(カメラや掃除機など)
・リッチな印象を持たせられる。
・商品やサービスを、臨場感を持って様々な角度から訴求できる。
2.5Dアニメーション
文字通り、2Dと3Dの間くらいの立体感のあるアニメーション動画。
■おすすめポイント
・平面ではなく俯瞰図を見せたい時に有効。
・商品やサービスにリッチな印象を持たせられる。
・3Dよりも予算を抑えられる。
線画アニメーション動画
線画を使用したイラストに動きをつける映像。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・動画全体の流れが把握しやすく、訴求点のみを簡潔・明確に伝えることができる。
・高度なスキルが必要となり価格も少し上がるため、予算に余裕があり、高い動画の質を求める方におすすめ。
フルアニメーション動画
映画に使用されるようなアニメーションで、動きが非常に滑らかなことが特徴。
※他社制作動画
■おすすめポイント
・ブランド独自の世界観を生み出しやすい。
・ブランディング目的に使用されることが多い。
・ユーザーの記憶に残りやすい
以上、代表的なアニメーション動画の種類を解説しました。一言でアニメーション動画といえど、様々な表現方法があります。
続いては、アニメーション動画のメリットを確認しましょう。
アニメーション動画を制作するメリット
アニメーション動画を制作するメリットを確認していきましょう。
ユーザーに伝わりやすい
情報を視覚的に「分かりやすく伝えられること」は、アニメーション動画のメリットです。テキスト(文字)だけの情報は複雑になりがちですが、アニメーション動画なら視覚的に理解しやすく、短時間で内容を伝えられます。
他にもテロップ、音声やBGM、ストーリーといった要素を追加できますので、ユーザーが理解しやすく、記憶に残りやすくなります。
映像表現の幅が広い
アニメーション動画は、実写では再現できないような表現も可能です。ソフトウェアのような実体のないサービスの利用イメージを可視化するような用途に向いています。
また、様々なエフェクトを用いて目立たせたい場所を強調することもできます。
キャラクターが使用できる
キャラクターは記憶に残りやすく、商品・サービスや企業ブランドへの親近感を持たせる効果もあります。
見た目だけでなく、人が言わないような口調、言いにくいフレーズなども代理で話しやすいのも特徴です。
全体の流れを把握しやすい
時間軸をわかりやすく表現できる点も、アニメーション動画のメリットの一つ。視聴者は、商品・サービスの利用前「過去」、利用中「現在」、利用後「未来」を容易に把握することができます。
マニュアルやサービス紹介などに向いています。
コストを抑えやすい
アニメーション動画は、実写と比較して低コストで制作しやすいです。実写の撮影にかかる、撮影スタッフ代、キャスティング代、機材費、スタジオ代など予算のコストを抑えられます。
ただし、フルアニメーションやオリジナルイラストの書き起こしなどが発生する場合、コストが高くなる場合もあります。
また最近はテンプレートが豊富で、低コストでアニメーション動画を作成できるツールも登場しています。
- ユーザーに伝わりやすい
- 映像表現の幅が広い
- キャラクターが使用できる
- 全体の流れを把握しやすい
- コストを抑えやすい
続いては、事例を確認していきましょう。
企業の動画活用事例と料金目安
ここでは、弊社が実際に制作したアニメーション動画をご紹介します。弊社が動画制作に携わった担当範囲と参考価格を記載していますので、参考になれば幸いです。
株式会社Take Action様_THANKS GIFT
訴求内容が多いサービスほど、訴求を盛り込んで動画が長くなりがち。この動画では長尺によるユーザーの飽き発生を防ぐため、動画に細かい動きをつけて離脱を防ぐ試みをしています。
尺 | 2分30秒程度 |
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動画制作担当範囲 | ・企画 ・編集 ・音楽制作 |
参考金額 | 70-90万円 |
東京海上アセットマネジメント株式会社_宇宙関連株式ファンド紹介
実写では再現できない内容を3Dアニメーションで、再現。ビジネスに関するデータを数字を用いて、わかりやすく訴求しています。
尺 | 4分程度 |
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動画制作担当範囲 | ・企画 ・編集 ・音楽制作 |
参考金額 | 100-150万円 (尺が非常に長いのと、一部3D表現があるため) |
独立行政法人中小企業基盤整備機構_WEBeeCampus紹介
視聴者が最後まで視聴しやすい動画にするためには、飽きのこない映像表現がポイント。映像を極力動かすことで動画にスピード感が生まれ、離脱を防ぎやすくしました。
尺 | 1分30秒程度 |
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動画制作担当範囲 |
・企画 ・イラスト作成 ・編集 |
参考金額 | 70-90万円 |
以上、アニメーション動画の事例をご紹介いたしました。
アニメーション動画にも様々な表現があります。参考金額は、あくまで動画制作の担当範囲内の金額です。続いては、アニメーション動画を1本作るのにかかる料金の相場やその内訳を確認していきましょう。
料金相場と費用内訳
アニメーション動画の料金相場を見ていきましょう。
1本のアニメーション制作にかかる費用料金相場は50万円~90万円。
ただし、条件によって変動します。動画の長さや映像の種類など編集にかかる工数などが考慮されます。
続いては、その内訳を確認しましょう。
アニメーション制作の費用内訳
アニメーション動画の制作にかかる費用の内訳は以下の通りです。
企画構成費 | 5-30万円 |
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プロデューサー費 | 10-50万円 |
ディレクター費 | 10-50万円 |
イラスト作成 | 5-50万円 |
オフライン編集 | 10-50万円 |
オンライン編集 | 5-50万円 |
ナレーション | 5万円 |
BGM,SE | 5-15万円 |
表のようにアニメーション動画の長さにより企画や編集、ナレーション、BGMなどの料金が変動します。
この中で費用を抑えやすいのは、イラスト作成費です。その理由を確認しましょう。
費用を抑えるポイントは、既存イラスト購入
アニメーション動画のイラスト作成には「既存の素材を購入する」か「新規で素材を制作する」パターンがあります。
結論、料金を抑えるのに有効なのは、既存の素材を使用することです。
では「既存の素材を購入する場合」と「新規で素材を制作する場合」それぞれの相場を確認していきましょう。
既存の素材を購入する場合
専門サイトからイラスト素材を購入し、アニメーション動画を制作する方法です。
素材は購入するだけで済むため、イラストを書き起こすのにかかる時間や料金を削減できます。
既存素材を使ってアニメーション動画を制作する場合、1本あたりの料金相場は約50万円。代表的な表現方法は、以下のようなピクトグラム動画です。
新規で素材を制作する場合
イラストレーターへオリジナルのイラスト作成を依頼する方法です。1枚1枚書き起こすため、自由な表現やブランドに合わせたテイストのイラストを実現できます。
オリジナリティの高いアニメーション動画を制作できる反面、料金が高くなる傾向にあります。
新規で素材を制作してアニメーション動画を制作する場合の料金相場は80万円〜90万円。オリジナルイラストを使う表現方法では以下の動画に仕上がります。
どちらが良いという訳ではなく、動画の目的や予算に合わせて制作することが重要です。
以上、動画制作会社に依頼した場合の相場を紹介しました。
アニメーション制作のスケジュール
動画制作会社にアニメーション動画を依頼した場合、納品までのスケジュールを把握していきましょう。
一般的にアニメーション動画の制作期間は、依頼から納品まで約1か月半。
動画の投入時期から逆算して、スケジュールを組み立てましょう。
具体的な動画制作の流れは、下記の通りです。
↓
・キックオフMTG(ミーティング):1日
動画制作の意図や目的、今後のスケジュールとタスクをすり合わせします。
↓
・シナリオご提出:3-5日
キックオフMTGの内容をもとに作成した、動画シナリオの台本を提出します。
アニメーション素材を「既存の素材を使用するのか」「新規で素材を制作するのか」といった提案を含みます。
↓
・シナリオFB(フィードバック):1-2日
動画シナリオの台本をご確認いただきます。
↓
・絵コンテ提出:5-7日
シナリオの台本に、絵コンテ(イラスト)をつけて提出します。多様な表現方法で、イメージを具現化していきます。
↓
・絵コンテFB:1-2日
制作した絵コンテをご確認いただきます。
↓
・初稿映像提出:5-7日
編集を施し、出来上がった映像を提出します。
↓
・初稿映像FB:1-2日
初稿を確認いただき、依頼当初の動画イメージに近づけるため細かい編集の調整を行います。
↓
・二稿映像ご提出:3-5日
初稿映像でのFBを反映した修正稿を提出します。
↓
・二稿映像FB:1-2日
修正稿を確認いただきます。
↓
・BGMご提出:3-5日
作成したBGMを提出します。
↓
・BGM FB:1-2日
曲が映像に馴染むか、動画イメージに沿うかという観点でご確認いただきます。
↓
・ナレーション収録:1日
収録したナレーションをご確認いただきます。
↓
・アニメーション動画納品
一般的な制作期間は約1ヶ月半です。依頼する内容により変動がありますので、お問い合わせ時に確認しておきましょう。
上記のスケジュールは、動画制作会社への発注が決まった後からです。場合にもよりますが、お問い合わせ、商談、提案、契約と発注までには、半月から1ヶ月ほどかかります。社内稟議が通らないなどのリスクも考えられますので、制作スケジュールには余裕を持って依頼しましょう。
また「動画を活用したいけど、予算が。。。」ツールを利用しアニメーション動画を自作できないか、お考えの方もいるのではないでしょうか。
そこで次は、アニメーション動画は自作可能か。メリット、デメリットをご紹介いたします。
作り方は簡単?アニメーション動画作成アプリはおすすめか
今までアニメーションと言えば、基本的に動画プロダクションのプロしか作れないのが一般的でした。最近では、アニメーション動画を簡単に作れるツールが登場し、誰でも自作可能になっています。
誰でも作れるとはいえ、動画のクオリティは大丈夫?と心配になる方もいらっしゃるかと思います。
アニメーションを自作するメリットとデメリットを確認していきましょう。
vyondソフトなど動画編集ツールで自作するメリットとデメリット
自作するなら「vyond」のような簡単にアニメーション動画を作成できるツールを使います。YouTubeでよく見るアニメーション動画は「vyond」などのツールを使って制作しているものがほとんどです。
アニメーション動画を自作するメリット、デメリットを確認していきましょう。
メリット
自作するメリットは、低コストかつスケジュール調整が楽であることです。かかるコストは、ツールの使用料と人件費。
また外部とのスケジュール調整が不要で、短期間かつ社内で柔軟に対応できます。
デメリット
アニメーション動画を自作するデメリットは、動画の質が担保されないことでしょう。質が良いと言うは、単におしゃれな動画という意味ではありません。売上拡大や研修の成功などのビジネス用途が目的の場合、「効果がでる動画」が質の高い動画です。
たしかにツールはテンプレートが充実しており、制作が簡単です。ただ良い動画を作るのに重要な「企画」「構成」「演出」等のノウハウは、担当者が学ぶ必要があります。
また初心者がアニメーション動画を作るとなると、負担は相当大きなものとなります。編集の経験がなければ動画知識、ツールの使い方などのインプットに時間がかかったり、細かな修正依頼に対応するのも大変です。
クラウドソーシングでクリエイターに依頼するのもあり
自作する以外の方法では、「クラウドワークス」などのクラウドソーシングで、動画クリエイターへ依頼することもできます。
クリエイターにもよりますが、多くの場合「vyond」などのツールで作成しています。自社でツール契約の必要がないほか、ツールの操作などに慣れているのでスムーズに動画を制作してくれます。
注意点としては、クリエイターのスキルがバラバラだということです。制作のプロが独立して登録している場合や動画制作を始めたばかりのクリエイターまでいますので、慎重に選びましょう。
また自作する場合と違い、スケジュール調整などの業務が発生することも注意。
ビジネスで使用するなら実績豊富な動画制作会社へ依頼するのが安心
ビジネス目的でアニメーション動画の制作を検討している場合は、実績豊富な動画制作会社に依頼するのがおすすめです。質の担保やリスク管理など、企業が依頼する上で安心の環境が揃っています。
また動画制作は、目的の整理、打ち出すべき内容の整理、どういう表現をすれば効果がでやすいのか。豊富な経験で企業がイメージする動画を、即座に形にしてくれます。
費用の面は、費用対効果で考えましょう。例えば動画自体の費用が安くても、商品を購買してくれる数が少なければ労力がかかるだけです。反対に効果が高ければ、十分コストを回収できます。
以上、アニメーション動画を自分で作成するメリット、デメリットをご紹介いたしました。
繰り返しになりますが、アニメーションの自作は簡単になりました。ただ、依頼先を選ぶには、コスト以外にも労力やリスク管理など、様々な面を考慮して検討しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?アニメーション動画の種類や事例、相場、メリットや制作フローまで詳しく解説してきました。
低コストでユーザーに情報が伝わりやすいアニメーション動画。動きやテロップ、音声など多彩な表現が可能です。
WEBCMなどビジネス用途の企業様は、アニメーション動画を候補にしてみてはいかがでしょうか?
もしすでにアニメーション動画をご検討中なら、お気軽にCINEMATOにご相談ください。コンサル出身で動画制作経験の豊富なメンバーが、御社に最適なアニメーション動画をご提案いたします。
弊社のアニメーション動画のこだわりや実績は、下記のボタンからご覧いただけます。ぜひご覧いただけますと幸いです。
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。