実写映像や3DCGなどと比較すると料金相場が安いアニメーション動画。低価格ながらサービスをわかりやすく解説でき、理解を深めやすいと人気を集めていますが、アニメーション動画の種類ごとに制作料金相場は異なります。
本記事では、アニメーション動画の種類ごとに料金相場を詳しく解説するほか、アニメーション動画制作の料金を安く抑えるコツをご紹介いたします。
まずは、アニメーション動画の種類別の相場と、制作期間を確認していきましょう。
目次
【種類別】アニメーション動画の相場と制作期間
アニメーション動画にはどんな種類があるのでしょうか。それぞれの特徴と料金相場、制作期間の目安を確認していきましょう。
6種のアニメーション動画相場
アニメーション動画を以下の6種類に分類して、簡単な特徴と費用相場の金額をお伝えします。
- スライドショー
- モーショングラフィックス
- 3DCG
- ホワイトボードアニメーション
- キャラクターアニメーション
- フルアニメーション
これら6つの各アニメーション動画の特徴や事例をご紹介していきます。
スライドショー
スライドショー型のアニメーション動画は、イラスト自体を動かすのではなく、各カットを繋いだ動画です。
編集作業が比較的容易で、制作期間が短いため、料金相場は安くなる傾向にあります。
主に、サービス紹介やSNSで流す短尺のWebCMなどで使われることが多いアニメーション動画です。
料金相場 | 10~20万円 |
---|---|
制作期間 | 1週間〜2週間 |
モーショングラフィックス
アニメーション動画制作で、一般的に用いられる手法です。親しみやすいイラストで、サービスの仕組みや特徴をわかりやすく説明することができます。
クラウドやSaaSなど、内容自体が複雑でわかりにくいサービスを説明する際に、おすすめの表現方法です。
モーショングラフィックス型のアニメーション動画制作では、相場に大きな幅があります。イラストをベクター素材として購入するパターンと、オリジナルでイラストを作成する場合で費用が変わるので注意しましょう。
料金相場 | 40~200万 |
---|---|
制作期間 | 1ヶ月半~2ヶ月 |
3DCG
3DCGは、名前の通りCG技術を用いた映像表現方法で、3D空間のなかで立体的に製品を紹介することができます。
様々な角度で表現することができるため、空間全体を紹介したい不動産業や製品自体を様々な角度で紹介したいメーカー系の企業におすすめの表現方法です。
また、製品の構造や機能性を紹介するだけでなく、ストーリー番組のような演出を作ることができます。
料金相場 | 200~500万 |
---|---|
制作期間 | 2~3ヶ月 |
ホワイトボードアニメーション
ホワイトボードに、テロップを載せて紹介していくアニメーション動画です。
ストーリー紹介や書評、学習コンテンツなどで利用されることが多い動画になります。
ホワイトボードアニメーションの大きな特徴は、テロップ。
ポイントを説明したり、理解を促進する必要があるコンテンツで力を発揮します。
料金相場 | 50~100万 |
---|---|
制作期間 | 1ヶ月 |
キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションは、その企業オリジナルのキャラクターを制作し、オリジナル楽曲などと合わせて表現する方法です。
コモディティ化する業界の中で、キャラクターを使ったマーケティングを行い、他社よりも認知や想起率をあげたていきたいという企業様が多く利用する傾向にあります。
キャラクターの動きや耳に残る楽曲、ナレーションを使用することで視聴者の記憶に残りやすくすることができます。
また、最近では動画内の振り付けがTik tokなどで真似をされ、拡散されるというような流れも増えています。
料金相場 | 150万円〜 |
---|---|
制作期間 | 2ヶ月 |
フルアニメーション
フルアニメーション動画は、近年注目されている映像表現手法。その最大の特徴は、何よりも映像美です。
一目見た瞬間から、その世界観に引き込まれる力を持っています。
その特徴から、ブランドコンセプトや世界観をユーザーに伝えていきたいと思っている企業におすすめです。
ターゲットユーザーが感じる共感性を考え、そのストーリーに引き込む演出をすることが重要になります。
かかる工数が多く相場は少し高くなりますが、フルアニメーションで表現されることにより、他社にはない印象を与えることができるため、話題性や拡散性を狙うことも可能です。
料金相場 | 300万円〜 |
---|---|
制作期間 | 3~6ヶ月 |
以上、アニメーション動画1本の制作にかかる料金相場を、ジャンルごとに紹介しました。
続いて、参考までにアニメーション制作の「どの作業に」「いくら費用がかかっているのか」、簡単に紹介いたします。
アニメーション動画の作業別、制作費用
アニメーション動画の制作は大きく6つの作業に分けることができます。依頼内容を限定することができれば、必要になる費用は変化します。以下のテーブルをご確認ください。
企画構成費用 | 10~20万円 |
---|---|
ディレクション費用 | 10~50万円 |
イラスト作成費用 | 10~50万円 |
編集費用 | 20~100万円 |
ナレーション費用 | 5~10万円 |
BGM、SE(Sound Effect)費用 | 5万円 |
見積もり時には、上記を参考に費用項目を確認し、理由なく相場以上に請求されていないか確認しましょう。
以上、アニメーション動画の作業別の費用相場をご紹介いたしました。
おおよその費用相場はご理解いただけたかと思います。アニメーション動画のメリットや制作フローなどについてもっと知りたいという方は、下記のページもあわせてご確認ください。
次は、アニメーション動画制作の依頼で失敗をしないために、アニメーション動画制作の料金相場に関する注意点を確認しておきましょう。
アニメーション動画の料金相場に関する注意点
ここでは、アニメーション動画の料金や相場に関わる注意点をご紹介します。
依頼する際に、「料金が思ったより高かった」とならないように、事前に注意点を知っておくことが大切です。
映像の尺の長さを意識する
アニメーション動画の料金に最も影響を与えるものは、動画の尺です。
一般的に、長さが増すほど制作に必要な労力と時間が増えるため、コストも上がります。制作するイラスト量や編集作業量が増えるためです。
費用を抑えるコツは、動画の尺を最適化し、必要以上に長尺にしないことです。また、そもそも、web動画では尺が長くなると離脱も起こりやすくなります。
一般的に理想的と言われている長さは90秒以内。web用の動画の場合は、料金的なハードルはクリアしていたとしても、メッセージを効果的に伝えるために、必要以上に長くしないことがポイントです。
制作したイラストの著作権と利用可能な範囲を確認する
アニメーション動画に使用されるイラストやキャラクターには著作権がある場合があり、動画制作の際に作成したイラストの著作権は、基本的に制作者側に帰属します。著作権の管理と利用範囲の確認は、コスト管理の重要な要素です。
もし、イラストをパンフレットやwebサイトで使用したいなどの要望がある際に、イラストの著作権を買い取る必要が出てくることもあります。動画制作後、どの範囲でそのイラストやキャラクターを使用できるのかをきちんと確認しておきましょう。
また、最初の契約時に料金に含まれているか注意するようにしましょう。
修正依頼の金額を事前に確認する
アニメーション動画のメリットの1つに、修正を依頼しやすいということがあります。
サービス内容や訴求ポイントを変更した際にも、比較的容易に修正可能です。
ただ、修正する際、自由に編集をしていいわけではありません。修正する箇所のナレーション修正や、前後の繋がりも考慮した上で、修正範囲を決める必要があります。
修正範囲によって修正費用が変わるため、制作会社に相談し、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
アニメーション動画制作の過程で、修正依頼が発生することはよくあることです。動画制作依頼時に、どの程度の修正が無料で行えるのか、また、追加の修正にはどの程度の費用がかかるのかを明確にしておくことが大切です。
以上、アニメーション動画制作のトラブルを避けるために知っておきたい費用相場の注意点をご紹介いたしました。最後に、アニメーション動画を安く依頼するコツを確認しておきましょう。
費用を安く抑えて依頼するポイント・おすすめ方法
動画制作費用は、少しでも安いほうが嬉しいもの。
ここでは、費用を抑えつつ質の高いアニメーション動画を制作するためのポイント・おすすめの方法をご紹介します。
企画コンテを担当する
企画コンテとは、動画ストーリーの脚本のようなもの。アニメーション動画の制作において、企画コンテ(絵コンテ)は非常に重要な役割を果たします。これを自社で担当することができれば、制作費用を大幅に削減することが可能です。
サービス紹介動画などでは、シナリオに型があり、その型を覚えてしまえばある程度のシナリオをつくることは可能です。動画制作に慣れたら、シナリオと企画は自社で考え、編集作業のみの依頼にすることで価格を抑えることができます。
また、企画コンテから動画制作会社に依頼する場合でも、ある程度制作したい映像のイメージを伝えておくことは非常に大切です。制作過程でのミスや修正の回数を減らす効果が期待できます。
イラスト素材を提供する
アニメーション動画制作の料金相場は、映像を作るためのイラスト素材を自分たちで用意するか、イラスト販売サイトで購入するかで大きく変わります。
web制作やパンフレット制作した際のイラスト素材などがあれば、それを提供して料金を安価に抑えることが可能です。
単純に料金相場を抑えられるだけでなく、自前でイラストのaiデータを提供し、アニメーション動画に活用することで、ブランドの世界観を統一させることもできます。
映像の尺を短くする
アニメーション動画の料金相場を安く抑えるポイントは、動画の尺を短くすることです。
尺が長くなればなるほど、編集にかかる工数も増え、金額は上がってしまいます。
尺の長さを60~90秒を軸にすれば、内容が伝わりやすく、かつ料金相場も抑えることが可能です。
- 企画コンテを担当する
- イラスト素材を提供する
- 尺を短くする
以上、アニメーション動画の料金相場を抑えるポイントをご紹介しました。続いて、アニメーション動画の映像制作会社を選ぶ際のおさえておくべきポイントを紹介します。
アニメーション動画の制作会社を選ぶポイント
アニメーション動画の制作を依頼する際には、適切な制作会社を選ぶことが成功の鍵となります。以下に、制作会社を選ぶ際におさえておきたいポイントを紹介します。
- 制作会社の実績・事例を確認する
- 動画を制作したい目的を明確にする
- 表現方法を知っておき、制作したいアニメーションのイメージを明確にする
- 見積もりは2社以上(複数社)からもらう
制作会社の実績・事例を確認する
制作会社を選ぶ際には、実績や過去の事例を確認することが非常に重要です。これにより、その会社の得意とする映像のスタイルや、制作物のクオリティを把握できます。
制作会社のウェブサイトやポートフォリオを確認し、過去に制作したアニメーション動画をチェックしておきましょう。自分たちが求めるイメージに近い作品があるかどうかも重要です。
動画を制作したい目的を明確にする
アニメーション動画の制作目的を明確にすることは、効果的な動画制作の基本です。目的が明確であれば、制作会社とのコミュニケーションもスムーズに進み、無駄なコストを抑えることができます。
また、目的が明確であれば、どの動画制作会社の強みが自社に合っているのかもイメージしやすくなります。
表現方法を知っておき、制作したいアニメーションのイメージを明確にする
アニメーション動画にはさまざまな表現方法があります。自分たちが求める表現方法を知り、それにあった動画制作会社を選ぶことが重要です。自分たちの求めるアニメーション動画のイメージを明確にし、イメージした表現方法が可能かどうか、動画制作会社に確認しておきましょう。
見積もりは2社以上(複数社)からもらう
複数の制作会社から見積もりをもらうことで、もらった見積もりが相場と比較して高すぎないかどうかを把握しやすくなります。適切な価格で動画制作をおこなうためには、非常に大切なポイントです。
また、複数社の見積もり内容を比較することで、費用対効果の高い選択をすることができます。単に動画制作の価格のみで判断するのではなく、提供されるサービスの品質も比較しましょう。
これらのポイントを押さえることで、アニメーション動画の制作において、質の高い動画を適正な価格で制作することが可能になります。制作会社とのコミュニケーションを密にし、プロジェクトの成功に向けて最適なパートナーを選びましょう。
では、最後に、実際にCINEMATOが過去に制作した動画もいくつかご紹介します。動画制作を依頼する際には、「こんな動画が作りたい」というイメージを持っておくのがおすすめです。最初のヒアリングの際に、話を前に進めやすくなります。
アニメーション動画を依頼する前に、自社でどんな映像を作りたいのか、そのイメージを膨らませるためのお役に立てれば幸いです。
【事例紹介】CINEMATOの制作実績
ここでは、CINEMATOが制作したアニメーション動画の事例をご紹介します。
事例1.株式会社ジェーシービー様 JCB法人カード紹介動画
株式会社ジェーシービー様のサービス紹介動画です。JCB法人カードは中小企業経営者の経費管理を効率化し、経営の推進をサポートするカードです。
ターゲットの課題に沿った解決を提案するストーリーを動画で企画しました、サービスをわかりやすく紹介するための動画であるため、余計な演出やイラストは入れず、シンプルにわかりやすい解説をナレーションとアニメーションでおこなっています。
※制作費用:要問い合わせ
事例2.株式会社出前館様 コンセプト動画
イベントブースで使用する、採用を目的としたアニメーション動画です。動画のターゲットは、エンジニア・営業職の中途採用候補者となっており、ビジョンを理解してもらったうえで事業展開の方向性を伝えることができる動画の制作を希望されていました。
動画が達成すべき目的を考え、わかりやすさ重視となる動画を作成しています。また、株式会社出前館のコーポレーションビジョン「地域の人々の幸せをつなぐライフインフラ」の思想が視聴ユーザーにしっかりと伝わるよう、想いを動画で表現することに重きを置いたアニメーション・ナレーションを意識しています。
※制作費用:要問い合わせ
事例3.株式会社KAKEAI様 1on1専用ツール Kakeai サービス紹介動画
1on1の属人化を防いで、組織に定着させるクラウドツール「Kakeai(カケアイ)」のサービス紹介アニメーション動画です。
サービスのコンセプトを伝えてCVを高めるための動画を制作しました。
ビジネスでのコミュニケーションにも「本音が必要」というコンセプトをわかりやすく伝えるため、日本の歴史上最も上司と部下で本音のコミュニケーションが足りなかったと言われている織田信長と明智光秀をキービジュアルに採用しています。また、サービスの新しさ、気軽さを表現するためグリッドデザインを使いスタイリッシュな表現にしています。
※制作費用:要問い合わせ
事例4.株式会社EXIDEA 展示会用サービス紹介動画
こちらのアニメーション動画制作の事例は、弊社のSEOツールの紹介動画です。このアニメーション動画は、モーショングラフィックスで表現されています。
AIサービスの機能だけでなく、グローバルでのサービスブランドを意識しているため、写真素材を使い、映像にクールな印象を与えています。
※制作費用:50万円から80万円程度
事例5.東京海上アセットマネジメント株式会社様 イベント用動画
このアニメーション動画は注目されるファンドの内容を紹介しています。ターゲットは株主や投資家になってくるため、そのファンドがなぜ注目されメリットがあるのかを訴求することが重要です。
そのためマーケット情報から紹介することで必要性を喚起した後に、そのファンドの特徴や他社にはないポイントをわかりやすく紹介しています。
※制作費用:100万円から150万円程度
事例6.株式会社リクルート様 WEB広告用動画
この動画は、一般的なアニメーション動画になります。サービスをわかりやすく紹介するために、余計な演出やイラストは入れず、シンプルにわかりやすく表現されています。
また、スピーディなカット割で演出することで、web動画のデメリットである離脱を防ぐ効果を狙っています。
※制作費用:50万円から70万円程度
以上、アニメーション動画の事例を紹介しました。
効果の出るアニメーション動画を低予算で制作したいならCINEMATOまでご相談を
アニメーション動画の料金相場は、他の映像表現方法と比較すると低価格。
初めての動画制作を検討中の企業にも人気の高い動画です。効果も高く、アニメーション動画をリピートされる企業も多数いらっしゃいます。相場は安いに越したことはありませんが、「導入した動画がどのような結果をもたらすか」を意識して依頼するのがポイントです。
CINEMATOでは、コンサル出身のメンバーが経営課題の把握した上で、効果の高いアニメーション動画をご提案いたします。
実績のあるクリエイター様と協業し、一般的な相場よりもリーズナブルにアニメーション動画を制作します。
ご相談に費用はかかりませんので、まずはお気軽にご相談ください。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
関連記事