リモートでの仕事が前提となった昨今、研修もオンラインで行われるようになりました。さらにハイブリッドワークの定着や人的資本経営への注目の高まりを背景に、社員教育・新卒研修の在り方は大きく変化しています。しかし、オンラインでの研修実施に苦戦している企業も多いのではないでしょうか。
このような状況下、研修内容を動画コンテンツ化する企業様も増えています。一度研修をコンテンツ化すれば、あとは研修動画を再生するだけ。研修実施費用を削減できるほか、効率的にインプットできる効果があります。また、近年では時間や場所に縛られず受講可能な研修ツールとして、その重要性はさらに増しています。
研修動画のメリットの大きさから「研修動画の制作方法や作り方を知りたい」という企業様も増えています。
そこでこの記事では、私たち動画制作サービスCINEMATO(シネマト)の経験をもとに、学習効果の高い研修動画の作り方を紹介します。研修動画制作の流れや作り方の参考にしてください。
またCINEMATOでは教育・研修動画制作についての無料相談や見積依頼も承っています。教育研修動画の制作事例や費用について知りたい場合はお気軽にお問い合わせください。
研修動画の作り方(映像制作の流れ)

初めに研修動画の作り方を確認しましょう。ここで紹介する映像制作の流れのは、動画制作のプロも実行している内容です。
自社で制作する場合も、同様のプロセスでクオリティの高い研修動画を制作できる可能性があります。
研修動画を制作する際の流れは以下の通りです。
研修カリキュラム設計
初めに研修で伝えたいノウハウを分解し、制作するコンテンツを一覧表にまとめます。ここでは、研修全体の内容をできるだけ細かく分解することが重要です。
分解が完了したら、研修テーマごとにグルーピングします。
各セミナーテーマのコンテンツ内容を整理する
各研修セミナーのテーマごとに、最も伝えたい内容と構成要素を洗い出します。
この構成要素の洗い出しが、効果の高い研修動画を制作できるかどうかの重要な要素となるのです。
絵コンテ作成
構成内容を元に、絵コンテを作成します。絵コンテは、別名ストーリーボードとも呼ばれ、当日どのような動画を撮影するのか、出演者の動作やセリフなどを記載したものになります。
絵コンテで映像の質が決まると言えるほど重要です。撮影、動画編集など全体で利用しますので、念入りに作成していきましょう。なお、最近の効率的な制作手法として、PowerPointなどのスライド資料自体を絵コンテ兼動画素材として作り込む方法もあります。これにより、構成作成と素材作成を同時に進めることが可能です。
研修資料を作成
動画内で使用するパワーポイントなどの資料を作成します。また研修動画内だけでは表現しきれない補足資料も作成しましょう。例えば、「なぜその行動をするのか」など、動画には盛り込めなかった内容を補足する資料です。
撮影(またはAI生成)
複数アングルで撮影したり、三脚を利用してブレのない映像を撮る他、照明、マイクなどにも注意しましょう。
研修内容の邪魔をしないように、見やすい映像を撮影するのが重要です。複数アングルで撮ることは映像に豊かさをもたらす他、機材トラブルが起きた場合の保険にもなります。一方で、近年では必ずしも実写撮影にこだわる必要はありません。業務マニュアルや手順説明などの「機能的な動画」については、AIアバターや音声合成を活用して、撮影なしで制作する手法も普及しています。この方法であれば、後から内容修正が必要になった際も、テキストを打ち直すだけで容易に更新が可能です。
編集
撮影した映像を絵コンテに合わせて編集します。編集のコツは、複数アングルで撮影した映像を切り替えて表現することです。
映像を切り替えることで、視聴者の集中力を途切れさせない効果があります。また、現在の研修動画では「フルテロップ(字幕)」の実装が極めて重要です。移動中やオフィス内など、音声を出せない環境で視聴する社員も多く、字幕の有無は視聴完了率に大きく影響します。
ナレーション収録
完成した映像に合わせて、ナレーションを収録します。編集した動画にナレーションを加えれば、研修動画の完成です。
視覚、聴覚両方に訴えかけることで、より高い効果を見込めます。ここでも、AI音声合成技術(Text-to-Speech)を活用することで、収録の手間を省き、修正コストを大幅に下げることが可能です。
納品
動画編集が終わりナレーションの収録が終わったら、最終確認です。修正が必要であれば修正、問題なければ納品完了になります。
ここで、ポイントなのが動画サイズを圧縮すること。サイズが大きいと表示に時間がかかったり、保存場所を圧迫する原因ともなります。現在では、動画配信プラットフォームやLMS側で自動最適化されるケースも一般的ですが、制作者側はファイルサイズ以上に、「スマートフォンでも文字が読みやすいか」「複数デバイスで視聴しやすいか」を意識することが重要です。
以上、研修動画制作の流れを紹介しました。
制作の流れの中で一番重要なのは、最初のカリキュラム設計と内容整理。ただ研修内容を撮影するのではなく、課題は何か、伝えたい要素をはっきりさせましょう。
次に、研修動画を制作する際のポイントを確認していきます。
学習効果を高める動画制作のコツ

学習効果の高い研修動画はどのように作成されているのでしょうか。研修動画制作のコツを確認していきましょう。
研修動画をどのように使うか決める
基本的に、研修動画はインプットする役割として使うのがおすすめです。研修動画でインプットし、リアルの研修でアウトプットを行うことで研修内容の定着を図れます。
研修動画で学習するだけで終わってしまうと効果が薄れてしまいますので、使い方まで決めておきましょう。具体的には、動画を「視聴させるだけ」で終わらせず、テスト・ディスカッション・OJTなどのアウトプットと組み合わせることで、初めて行動変容や定着につながります。インプットとアウトプットをセットで設計することが重要です。
離脱しないような構成を工夫する
研修内容を一方的に伝えるだけの動画では、視聴者は飽きてしまいます。能動的に研修を受講してもらうため、動画の構成を工夫しましょう。
忘れてはならないのが、研修目的。ただ見るだけでなく、内容が社員にインプットされることが大事です。そこでおすすめが、下記のような構成の研修動画です。
クイズ形式型
クイズ形式にすることで、視聴者は何かしら答えを思い浮かべます。考えながら研修動画を視聴することで、受け身の受講ではなくなるのです。最近では、動画内にクリックできるボタンを配置する「インタラクティブ動画」の制作も増えています。
再現動画型(マニュアル)
よくある事例を再現するタイプの研修動画です。例えば、クレームが起きた場合の対処方法を知るための研修などで効果を発揮します。
万が一クレームが発生した場合、どのような対応をすればよいのか、事例を再現することで視聴者の理解を促すことが可能です。
「なぜそのような対応するのか」などの情報は、別途資料を用意して補足しましょう。
インタビュー型
役員や社員がインタビュー形式で話すタイプの研修動画です。会社のビジョン・理念を刷り込んだり、1日の仕事内容や、その人の考え方などを伝えます。
入社間もない、オンボーディングに役立つような研修動画です。理念や想いを伝えるこのような「情緒的な動画」に関しては、AIではなく本人の言葉を実写で撮影することが推奨されます。スマートフォンでの撮影でも構いませんので、リアルな熱量を伝えることが大切です。このように、更新頻度の高いマニュアルはAI、想いを伝える場面は実写と、目的によって使い分けるのが現代のスタンダードです。
アニメーション型
アニメーションを利用した研修動画です。仕事内容のイメージをするよりも、何が大事なのか考え方などを伝えるのに向いています。
最近では、アニメーション動画制作ツールがあるので、自社で研修動画の制作もできるようになりました。費用はかかりますが、簡単な操作で高品質のアニメーション動画が作成できると人気を集めています。
テーマを細かく分けて、視聴完了できるように工夫する
動画の尺が長くなれば、社員に最後まで集中して研修を受講してもらうことが難しくなります。研修テーマを細かく設定し、動画1本あたりの長さを10分前後にすることも研修動画の作り方のコツです。
そうすれば、最後まで集中して研修を受講してもらえる可能性も高まります。さらに近年は「マイクロラーニング」と呼ばれる3〜5分程度の短時間での動画学習も主流で、スマートフォンでの隙間時間視聴を前提にした研修動画の制作も求めらます。ターゲットや内容に合わせて、尺を柔軟に調整しましょう。
また、各研修動画の最後で学習内容のまとめを提示しましょう。そうすることで研修内容の復習ができ、インプットの質が大きく向上します。
動画の最後に、次も視聴したくなるような「繋ぎコンテンツ」を入れる(予告編)ことも重要なポイントです。
1つ1つの研修動画は短く制作するものの、10分ですべての研修が終わるわけではありません。次の動画を見てもらえるような工夫をしてきましょう。
以上、研修動画の作り方のコツをご紹介いたしました。
研修動画の作り方に困ったらCINEMATO(シネマト)へ無料相談
研修動画の作り方は、参考になったでしょうか。この記事が、研修動画の作り方の参考になれば幸いです。
毎年、新入社員の入社前に研修動画の導入を検討される企業様が多くいらっしゃいますが、初めての動画制作となると時間がかかります。
スケジュールに余裕を持ち、早めの制作がおすすめです。また、初めての動画制作で本当によい研修動画が作れるか不安という場合は、動画制作・映像制作サービスCINEMATO(シネマト)までお気軽にご相談ください。
累計2,000本以上の動画制作実績のあるCINEMATOでは、コンサルティング会社出身のメンバーが、研修にまつわる課題を徹底的に洗い出し、ハイクオリティな研修動画をご提案いたします。ご相談や見積依頼は無料で承ります!
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新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。
