YouTubeの再生回数を伸ばすために重要なことは、ただ動画を投稿するのではなく検索結果で上位表示させるYouTubeSEO対策です。
SEOと聞くと「専門的な知識が必要で難しい」というイメージがあるかと思いますが、実はYouTubeのSEO対策は比較的簡単に実施可能です。
本記事では、今すぐ誰でも実践できるYouTubeSEO対策を解説します。
まずはYouTubeSEO対策とはなにかを確認していきます。
目次
YouTubeSEO対策とは?GoogleのSEO対策と考え方は同じ
YouTubeSEO対策とは、動画を検索結果の上位に表示させるための施策のことで、VSEO(videoSEO)とも言います。
Googleの公式情報によると、YouTube検索では、最適な検索結果を提供するための主要要素として、関連性、エンゲージメント、品質の3つを重視しています。
YouTube検索の主要要素 | 内容 |
---|---|
関連性 | タイトル、タグ、説明、動画コンテンツが検索クエリにどれだけ一致するか |
エンゲージメント | 特定のクエリで発見された特定の動画の総再生時間を調べて、他のユーザーによる同じクエリによる検索にその動画が関連しているか | 品質 | 特定のトピックについての専門性、権威性、信頼性 |
参考URL:https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/howyoutubeworks/product-features/search/
YouTubeSEO対策もGoogleSEO対策と同じように、検索ユーザーのニーズにいかに応える情報を提供できるかが上位表示するためには重要です。
YouTubeSEO対策が重要な理由
YouTubeSEO対策が重要な理由は2つあります。
1つ目は、動画再生ページに至る経路の3割が検索だからです。関連動画やHOME画面などからの流入もありますが、きちんとYouTubeSEO対策をして検索経由の3割を確保しましょう。
2つ目は、再生回数を伸ばすのに必要な「表示回数」を増やせるからです。YouTube検索における再生回数を公式に表すと下記の通りです。
再生回数=表示回数✕クリック率
上位表示すれば表示回数が増えてクリック率があがる傾向にあります。しかし、クリック率は早い段階で頭打ちになるため、いかに表示回数を増やすかが重要です。
表示回数を増やすには、検索結果1ページ目にあることがポイント。ユーザーが検索すれば1ページ目は必ず表示され、2ページ目は、1ページ目の検索結果に満足がいかなかった場合にのみ表示されます。
検索で1ページ目に位置しないことには、表示回数を最大化することができません。
また表示回数を増やすには、キーワードの選び方も重要です。次の章では、検索キーワードの見つけ方について確認していきます。
YouTubeSEO対策の検索キーワードを見つける方法を解説
具体的にどのように検索キーワードを見つければよいのか、ポイントをご紹介いたします。
ポイントは大きく分けて3つです。
- 動画の内容と関連しているキーワードを選ぶ
- 競合の動画で扱っているキーワードを選ぶ
- ニーズのある検索キーワードを選ぶ
動画の内容と関連しているキーワードを選ぶ
前提条件、検索キーワードと動画の内容が一致していることが重要です。SEO対策のために、キーワードを偽るような行為はペナルティになる可能性もありますし、なによりもユーザーがファンになってくれることはないでしょう。
競合が扱っているキーワードを選ぶ
競合が扱っているキーワードと言うと、ライバルが増えるだけではと感じたのではないでしょうか。実際には、同じキーワードを選ぶのがおすすめです。
Youtubeには、レコメンド機能というものがあります。関連する動画をおすすめしてくれる機能で、同じ内容の動画を見たユーザーに動画が表示される可能性が高くなります。
視聴ユーザーのニーズがある検索キーワードを選ぶ
ニーズのある検索キーワードとは、多くのユーザーが検索するキーワード、つまり検索ボリュームが大きいキーワードです。検索ボリュームは、ユーザーが月間に検索する回数の予測値です。
SEOで上位表示できたとしても、月間の検索ボリュームが少ないキーワードでは表示回数の増加を期待できません。
例えば、検索ボリューム10と1000のキーワードでは、どちらが表示回数が増えるか明白です。
次は、ニーズのあるキーワードはどうやって調べればよいのかを確認していきましょう。
キーワード選定に使える無料の調査ツールを紹介
YouTubeSEO対策に必要なキーワードは、以下の無料ツールを使って調査できます。
YouTube Keyword Tool
引用:https://ahrefs.com/ja/youtube-keyword-tool
YouTube Keyword Toolは、無料で使える検索ワード調査ツールです。
使用方法は、YouTubeタブを選択、次に検索タブ欄に単キーワードを入力するだけ。「検索ボリューム数」と「関連キーワード」が出てきます。
こちらで出た数字を参考に、自分たちが狙うべきキーワードを決めます。
YouTube検索のサジェスト機能を使う
YouTube検索のサジェスト機能も、キーワード探しに使えます。例えば、「動画制作」と入力すると、「初心者」「仕事」「ソフト」など異なるニーズの検索ワードが表示されます。
この機能を用いてユーザーニーズを見つけることも可能です。
自身が使えそうなキーワードは見つかったでしょうか?
- 動画の内容と関連しているキーワードを選ぶ
- 競合の動画で扱っているキーワードを選ぶ
- ニーズのある検索キーワードを選ぶ
キーワードが決まったら、次は具体的なSEO対策について確認していきましょう。
YouTubeSEO対策で上位表示を狙い再生回数を上げる7つのポイント
ここからは詳しいYouTubeSEO対策について解説します。YouTubeのSEO対策は大きく分けて7つです。キーワードが決まればどれも簡単に対策できるのでぜひ実施してください。
- タイトル
- 説明欄
- タイムスタンプ
- サムネイル
- タグ
- ハッシュタグ
- 字幕
- カテゴリー
タイトル
対策キーワードは、できる限り左寄せにするのがおすすめです。人間は左から文字を認識しますし、YouTubeアルゴリズムも同様に重要であると認識します。
ただし、すべてのコンテンツを左寄せにする必要はありません。あくまで読みやすさ、クリックしたくなるようなタイトルであることが重要です。
また、タイトルはスマートフォンで全文表示される限界「32文字以内(全角・半角などで変動あり)」での作成がおすすめです。
説明欄
説明欄もSEO対策で有効です。説明欄もタイトル同様、冒頭にキーワードが入っているほど効果的です。
ただし、動画とは関係ないキーワードを入れる、無理にキーワードを詰めるなど、過剰な対策はNGです。あくまで自然な文章構成に沿ってキーワードを使っていきましょう。
タイムスタンプ
説明欄でもう一つ使えるテクニックとして、タイムスタンプ機能があります。タイムスタンプとは、動画の目次の役割です。
この機能を使えば、動画のシークバーに目次が反映されます。またGoogleの検索結果にも表示されやすくなります。
設定方法は、上記の画像のように説明欄に目次を入力するだけです。
目次として機能するほか、不自然な形にならずにキーワードを説明欄に入れることができます。
サムネイル
YouTubeのサムネイル画像とは、動画の表紙にあたるもので、タイトルと合わせてユーザーに動画の内容をひと目で伝えることができます。
どのような動画内容かわかりやすく魅力的なサムネイル画像を設定することで、クリック率が上がるほか、ユーザーは動画の内容を想定した上で視聴してくれるため、最後まで動画を見てもらえる可能性が高くなります。
ハッシュタグ
ハッシュタグは「#YouTube」のように、キーワードの前に「#」を付けたものです。設定すれば、通常の検索以外にハッシュタグ検索にも表示されるようになります。
単純に検索される可能性が増えるため、ハッシュタグは設定しましょう。
設定方法は、説明欄の中に以下のように記載するだけで完了します。
タグ
タグは、動画の内容がどんなキーワードを扱っているのかをYouTubeのアルゴリズムが判断しやすくする材料となります。
設定は「YouTube Studio」内の、各動画のタグ欄にて「キーワード」と「、」を入力することで設定可能です。
タグを設定する際は以下の2つのテクニックを意識しましょう。
1つ目は、動画でトレンドを扱っている場合は、関連するキーワードをタグに入れること。トレンドものはユーザーも検索することが多いです。
2つ目は、キーワードの「表記ゆれ」対策です。表記ゆれとは、言い換えなどを指します。例えば、「YouTube」であれば「ようつべ」や「ユーチューブ」など。
表記ゆれ対策すれば、「YouTube」をキーワードにしていても、「ユーチューブ」や「ようつべ」で検索された際にも動画がヒットするようになります。
字幕
YouTubeの字幕はこれまで自動翻訳でしたが、アップデートにより手動で入れられるようになりました。
弊社では、動画内で使用されるキーワードも、字幕を通して判断している可能性が高いと考えています。
またYouTube公式が字幕の利用を推奨していることから、字幕エディタを利用している動画の表示回数を、意図的に増やすなどの優遇措置を取る可能性も考えられます。
設定は「YouTube Studio」内の、自分が字幕を登録したいコンテンツを選択し、「字幕」ボタンを選択。すると下記のような画面になるので、テキストを編集の横の「:」マークを選択します。「ファイルをアップロード」から自分が作成した原稿を「Textファイル」でアップロードすれば字幕の設定が完了します。
他の施策と比較して手間がかかりますが、余裕があれば対策することをおすすめします。
まとめると、今すぐにできるYouTubeSEO対策は下記の通りです。
- タイトル
- 説明欄
- タイムスタンプ
- タグ
- サムネイル
- ハッシュタグ
- 字幕
- カテゴリー
以上、YouTubeSEO対策内容をご紹介しました。キーワードを決めたら専門知識がなくても簡単に設定できるものばかりなので、ぜひ実践してみてください。
YouTubeアナリティクスで動画を分析・改善する
YouTube動画を制作して、YouTubeSEO対策をして終わりではありません。成果を出すためには、その後の効果測定も含めた分析と改善が重要です。
YouTubeアナリティクスでは、自身のチャンネルや動画のパフォーマンスの概要を確認できます。
- 視聴者の年齢や性別や視聴している国
- 視聴者がアクセスしている時間帯
- 動画の総再生時間・平均視聴時間・視聴回数
- 視聴者が自分たちの動画を見つけた方法(検索経由・関連動画・トップページ)
これらのデータをもとに、改善を積み重ねることでYouTube動画の再生回数をあげることができます。
まとめ
再生回数を増やすには、まずは表示回数を増やす必要があります。今回は流入の3割を占める検索で、上位表示させる施策SEO対策をご紹介しました。
検索で上位表示できれば、表示回数、クリック率向上が見込め、再生回数の伸びが期待できます。ぜひYoutubeSEO対策を実施してみてください。
CINEMATOでは、YouTube動画制作を含めBtoB企業を中心に700本以上の動画を制作してきました。動画制作実績が気になる方は下記よりご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。