YouTubeなどの動画配信サービスの普及と通信技術の発達とともに、動画制作スキルの需要が爆発的に高まっています。この流れに連動して動画制作クリエイターの需要も増加中です。
クリエイターの需要増を受け、動画制作会社への就職する基礎を学んだり、フリーランスとして独立する方が増えてきました。
動画に関する知識やノウハウは会社や撮影現場でないと学べないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、基礎的な内容であれば本から独学で学ぶことも可能です。
この記事では、動画制作の経験があまり無い方におすすめの本を5冊紹介致します。経験が浅い方以外にも、ディレクターや動画クリエイターを目指している方であれば役に立つ本です。
では自分に役立つ本を見つけ、制作の基礎を勉強しましょう。
動画制作の本を選ぶ基準
この章では動画制作の本を選ぶ基準をご説明します。この基準を知ることで、動画制作に関する役立つ本が今後選びやすくなります。
以下で本を選ぶ基準を確認しましょう。
志望する職種
自分が志望する業種とその本の方向性が合っているか確認しましょう。
ディレクターやプロデューサー、映像クリエイターを志望するか、それともカメラなど専門技術職を志望するかによって、参考になる本は違います。
Amazonなどのサイトで内容を知ることができるので、購入前に自分の志望業種についての本か、事前にチェックしましょう。
自分の知識量
まずは、自分が理解できる内容が書かれている本を読みましょう。
プロ用や上級者向けの本は専門用語が多く、初めて動画制作を学ぶ方には難しかったり、関係のない話があります。逆に、動画制作の経験がある人が初心者の本を読んでも、求めている応用技術は身につきません。
動画制作の経験が浅い方であれば、初心者向けと書いてある本を選んだり、漫画で分かりやすく理解できる本がおすすめです。
本で使われている動画編集ソフト
動画制作の方法を分かりやすく紹介するために、本の解説に動画編集ソフトの写真を用いることが多々あります。
そのような本を買う際に確認したいのが「自分と同じソフトやアプリを用いて、その本は解説しているか」または「自分が使いたいソフトが本の中で使用されているか」です。
ソフト画面の写真を用いて説明しているものが多いですが、それが自分のソフトと違うもの・希望するもので無かったら、編集の流れは似ていても細かい部分が違うため、理解しずらいことがあります。
もちろん、説明に使用されているソフトと自分が使うソフトが異なっても大きな問題はありませんができれば動画編集ソフトが一致している本が望ましいです。その方が実際に作業する際にスムーズに行動できます。
図解の多さ
動画制作は機材や動画編集アプリを使用するため、文字だけで理解するのは難しいことも。
本の解説に実際の操作画面の写真があると、文字の説明だけでは理解できない箇所でも視覚的に理解することが可能です。
以上が動画制作の本を選ぶ際に、知っておきたいポイントでした。次の章では、実際におすすめできる本をご紹介します。様々なニーズに合わせ本を選びましたので、自分に合った本を知り、動画制作の基礎理解を深めましょう。
【初心者向け】実践しながら学ぶおすすめ本3冊
本を選ぶ基準が分かったところで、動画制作の基礎が学べる本を3冊ご紹介します。
動画制作全般の説明や実際に動画を作りながら理解を深める本なので、初心者におすすめです。
『新版 映像制作ハンドブック』
ポイント
- 動画制作を全般的に学びたい方におすすめ
- 専門用語の解説ページがある
- 動画制作に関わる各業種について知れる
全く動画制作の知識がない方におすすめ。
この本は、動画制作に携わる上で知っておくべき知識を網羅的に学ぶことができます。例えば、撮影機材に関する知識や、動画制作に関わる業種ごとの役割などが解説されています。
また、動画編集にまつわる専門用語や制作会社が使用する業界用語を解説してくれるため、副読本として分からない単語を調べる際に使っても良いでしょう。
『仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法』
ポイント
- YouTubeを活用したい方におすすめ
- 成功事例から動画制作のコツが分かる
- 撮影方法と基礎的な編集知識も書いてある
仕事のために動画を使いたい方におすすめ
この本では動画コンテンツが仕事でどのように活用されているか学べます。例えば、マーケティングにおいて動画の果たす役割などです。
また、実際に撮影された動画を例にして評判の良い動画の原因を分析し、成功するポイントをわかりやすく解説されています。
他にも、動画の撮影方法と編集の基礎知識を解説してくれています。例えば、iPhone、デジカメ、一眼レフを使用した撮影方法や動画編集ソフトの使い方などです。
『1人でできる!3日で完成!事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』
ポイント
- 動画を作りながらノウハウを学びたい方におすすめ
- PR動画について、事例をもとに3日間で学べる
- 音楽素材やプランニングシートが付いている
1分以内のPR動画を作りたい方におすすめ。
この本は、短時間のPR動画の制作ノウハウがまとめられた本です。
企業や商品の紹介動画などプロモーションに特化した内容になっているため、これからPR動画を自分で作ろうと考えている方に最適の本でしょう。
また、この本は見出しにある通り「3日間で1分間のPR動画を作成」することを売りにしています。それぐらい分かりやすく撮影から編集までの一順が紹介されています。
【プロが選ぶ】クリエイティブ製作で大切な思考法を学べるおすすめ本2冊
動画制作サービスCINEMATOで働くプロがおすすめする本を2冊紹介します。
以下2冊は、動画制作の際に解決したい課題を的確に見つけ、その解決方法を導くための思考法が学べる本です。この能力は、プロデューサーなど全体を管理する職務を志望する方に必要な能力でしょう。全体を見る必要のある業種の方は必見です。
『すべての仕事はクリエイティブディレクションである。』
ポイント
- ディレクター、プロデューサー志望の方におすすめ
- 動画制作に役立つ思考法が学べる
- どうディレクションすればいいか分かりやすく解説
ディレクター、プロデュサーを志望する初心者~上級者におすすめ。
この本は世界で一番評価されている日本のクリエイティブディレクター・古川裕也氏が手掛けています。その方が行っている動画制作における思考法がまとめられています。
動画制作の思考法は、企画から動画編集にまで全体を通して必要なスキルです。そのような動画制作全般に役立つスキルを、この本は教えてくれます。
具体的には、クリエイティブディレクションについての概要と方法論が記述されています。クリエイティブディレクションとは、「企画から制作過程における全ての業務において指揮を執る」ことです。分かりやすく言うと、動画制作前に課題を明確にして、動画制作を通してどうその課題を解決するか考えることです。
そのクリエイティブディレクションの方法を4つのフローに分けて細かく説明しているため、具体的にディレクション方法が理解できます。
クリエイティブディレクションを理解することが、上記の通り「解決すべき課題を明確にして、自身で考えたアイデアを基に行動して課題解決する」能力を向上させるのに役立ちます。
『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』
ポイント
- ディレクター、プロデューサー志望の方におすすめ
- クリエイティブシンキングとは何か学べる
- クリエイティブマインドの作り方が分かる
ディレクター、プロデュサーを志望する初心者~上級者におすすめ。
上記で説明した『すべての仕事はクリエイティブディレクションである。』と同じで、この本もクリエイティブシンキングについて書かれています。
上記の本と違う点は、クリエイティブマインドの作り方と具体例からクリエイティブシンキングをより分かりやすく教えてくれることです。
クリエイティブマインドとは、新しい価値を作るための思考の土台となる部分です。この作り方を具体例を用いながら説明しています。
クリエイティブディレクションをより具体的に理解したい方は、こちらの本から読んでみると良いでしょう。
まとめ
いかかだったでしょうか?本文の内容をまとめると以下の通りです。
- 『新版 映像制作ハンドブック』
動画制作の全般的な知識を知りたい方におすすめ。 - 『仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法』
動画を撮影して、YouTubeに投稿したい方におすすめ。 - 『1人でできる!3日で完成!事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』
自分で動画を作りながら、動画制作を学びたい方におすすめ。
- 『すべての仕事はクリエイティブディレクションである。』
どうやって課題を的確に把握し、解決するか、その方法が書かれている。 - 『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』
新しい価値を作るための土台の作り方が書かれている。
以上の中に、あなたに合った本があれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よくある質問(Q&A)
動画制作全般のことを知るのにおすすめの本は何ですか?
『新版 映像制作ハンドブック』
動画制作に関わる仕事全般と専門用語についての解説があるため、初めて業界のことを学ぶ方には最適な本です。
実際に動画を作る上でおすすめの本は何ですか?
『仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法』
一眼レフやアイフォンなど様々な機材での撮影方法を解説してくれているため、動画を作る際に役立つ本です。
『1人でできる!3日で完成!事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』
短時間のPR動画を自分で作るため、実践的に動画制作について知ることができます。
動画制作で大切な思考を学べるおすすめの本は何ですか?
『すべての仕事はクリエイティブディレクションである。』
クリエイティブディレクションの概要と方法論について知ることができる本です。
『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』
クリエイターマインドの作り方と、具体例からクリエイティブディレクションを分かりやすく解説してくれます。
動画制作の本を選ぶ際に大切な基準は何ですか?
本で使用されている動画編集ソフト
本の解説に、自分の使用している編集ソフトが使用されているか確認しましょう。
自分の知識量
あなたの技術レベルに合わせて本を選びましょう。
図解の多さ
解説が文字だけではなく、操作画面の写真など視覚的に分かりやすいものが多いか確認しましょう。
志望する職種
志望する役職はディレクターやプロデューサーなのか、専門技術職なのかを踏まえた上で、それらについて書かれている本を選びましょう。