皆さんこんにちは。
顧客インタビュー第19弾です。アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供する株式会社ヤプリは2023年8月、従業員エンゲージメントを強化することを目的とした新サービス「Yappli UNITE(ヤプリユナイト)」をリリースしました。
コロナ禍以降、リモート勤務やDX化など働き方が多様化する中で、会社と従業員の組織エンゲージメントを向上させる様々なアクション(社内施策)を⾃社アプリから実行できるサービスです。今回は、同社のクリエイティブ室の藤井さま、マーケティング本部の松下さまにお話を伺いました。
PR動画の制作を、サービス開発と並行して作業を進めたCINEMATOの熊谷とインタビュアーの内藤ともに、動画制作の裏舞台についてお話を伺いました。
リリースから10カ月で平均利用率72%超え。ヤプリの従業員向けアプリの底力
内藤:ヤプリさんというと、店舗やEコマースの集客と販促支援をはじめ、BtoB顧客向け営業支援・サポートするアプリをノーコード(プログラミング不要)で提供している企業というイメージが強いですが、どのようないきさつから「Yappli UNITE」という、これまで手掛けたことのない新サービスを開発したのですか?
松下:原型となるアプリが生まれたきっかけは、 年に1回社内で実施しているCSDay (カスタマーサクセスデイ)でした。CSDayとは、Yappli Way(行動指針) である「カスタマーサクセス」(顧客の成功体験)を考えるために、全社員でディスカッションするグループワークでして。そこには、バックオフィスのメンバーも含まれます。 Yappli UNITEにつながるアイデアを 出したのは、労務のとあるメンバーで 「社内アプリがあったら、労務やコーポレートメンバーが運用することになるし、全社向けのお知らせ発信にも課題感があるから良さそう!」というところが、開発のきっかけだったと聞いています。
ヤプリには約250名の社員が東京・大阪・福岡を拠点に在籍しています。コロナ禍以降、リモート入社のメンバーが増え、ハイブリッド勤務が基本となる中、全社員向けの重要なお知らせをSlackやカレンダーで配信しても膨大な情報に埋もれてしまうという課題がありました。
また、2023年3月期の有価証券報告書から、上場企業など約4,000社を対象に人的資本情報の開示を義務づける方針を出していたという世の中の動きがあったことも、きっかけの一つと言えます。新たにスタートする人的資本情報開示に対して、ヤプリとして何かできることがあるのではないか。ヤプリの社内アプリを、外向けに新しい従業員向けアプリ用途として、パッケージ・価格設計も見直して「リニューアルすべきではないか?」という意見が出されました。
そして、2023年8月、Yappli UNITE(ヤプリユナイト)がリリースされました。社長メッセージ、会社からのお知らせ、社内資料、学習コンテンツなどあらゆる情報が一元化されたアプリが完成し、わずか10カ月で平均利用率(アクティブ率)が72%を超えました。
内藤:「Yappli UNITE」をリリースするにあたって、PR動画の制作の意図をお聞かせください
藤井:実際にYappli UNITEを様々な企業様へ売り出していって気づいた点として、まだまだ社内アプリは販促支援アプリよりオーソドックスなものではなく、潜在層が多いということでした。社内アプリを導入している企業が少ないため、「実際にどんなアプリで、どんな世界・未来が叶えられるのか?(どう会社が変わるのか?)」といったことが、なかなかイメージがつきにくいのかなと思いました。
そこで、実際に企業のなかで「Yappli UNITE」が使われているシーンを動画で見せることでわかりやすく伝えられるのではないかと考えました。アニメーションなども表現案の方向性としては一度でましたが、「実写のほうがリアルで、エモーショナルに伝わりやすいのでは」という結論に動いていきました。
内藤:何社かある会社の中からEXIDEAを選ばれた理由をお聞かせください。
松下:Yappli UNITEはできることが多く、あらゆる課題解決につながります。裏を返せば、訴求のポイントを定めることが非常に難しいサービスでした。そのため、動画を作るということを決めた時点では、訴求すべき軸が定まっていない状況で試行錯誤していました。
そのような中でEXIDEAさんは弊社の話を整理し、汲み取りながら構成アイデアを提案してくださり、対話をしながら進めてくださったことが非常に印象的でした。
今回は、アプリでできることはもちろん伝えたいのですが、あくまで機能紹介動画ではなく、自社アプリでどのように情報が浸透して、従業員がイキイキとしていくのかを表現するところが肝でした。短い尺の中で、どのようなサービスなのかを伝え、機能を絞り込んでわかりやすく表現することはなかなか難しいリクエストではあったと思いますが、絵コンテを何度も調整しながらイメージの近いところまで運んでくださった伴走力は非常に親切でしたし、印象に残っています。
まだ世に出ていない機能を動画にするむずかしさ
熊谷:動画には「ビジョン浸透」、「デジタル社内報」、「サンクスカード」、「リスキリング」、「エンゲージメント調査アンケート」など、「Yappli UNITE」のさまざまな利用シーンが撮影されていますが、エキストラを含めて数十人におよぶ出演者のほとんどは、ヤプリの社員さんなんだそうですね?
松下:そうです。ロケーションも、六本木の本社ビルで行いました。
藤井:ちなみに、出演者もヤプリの社内アプリで探しました。顔写真、名前、部署・役職などが一目でわかるので、非常に効率よくキャスティングのお声がけができていたことを覚えています。
内藤:動画の内容を決めるにあたって、こだわった部分はどこでしょうか?
熊谷: 「Yappli UNITE」というアプリを通じて、イキイキとした組織が形作られていく様子をどのように見せるのかということですね。
その点、ヤプリ様の社員の方に出演をお願いしたのは、大正解だったと思っています。みなさん、ノリがよくて、アットホームな雰囲気がよく出たと思います。
松下:途中で、踊っている人がいませんでしたっけ?
熊谷:あのシーン、絵コンテには「コミカルな動き」という指示があって、ムチャぶりでお願いしてみたら、即興で踊ってくださったんです(笑)。
それから、動画の最後のほうで6人の方に会議室に集まっていただいて、みなさんがジャンプするシーンを撮影しましたが、動きを揃えるのがむずかしくて、何度も何度も跳んでいただきました。そんなふうに皆様のご協力もあって撮影は、とてもスムーズに進みました。
内藤:「Yappli UNITE」の多様な機能を見せる手法ついて、EXIDEAの提案はいかがでしたか?
松下:先ほどと重複したコメントになってしまうのですが、リリースまでの半年くらいの長期間、ずっと伴走してくれる安心感がありましたね。新しい機能について説明する度に、こちらの意図を上手に汲みとって整理してくれる感じ。打ち合わせがある度に「壁打ちの達人だね」って、みんなで感心していました。
藤井:実は、動画制作のプロジェクトは、「Yappli UNITE」の開発と並行して行っていたので、実際のアプリ画面がまだないものも一部あり、その時は申し訳ないなと思いつつ、表現方法や撮影時の対応について相談したことも多くありました。
熊谷:そうだったのですね。私たちとしては、新サービスを動画という形にする仕事には、いつもやりがいを感じています。今回の仕事についても同様で、かなり気合いを入れて取り組みました。
日本の人事部「HRアワード2024」で「Yappli UNITE」が入賞!
内藤:今回制作した「Yappli UNITE」の動画ですが、その後の反響はいかがでしたか?
松下:展示会やセミナー、イベントなどで上映していますが、好評をいただいています。
藤井:セールス部門からは、「プレゼン前にこの動画を、お客様へご覧いただいて、 イメージ・世界観を想起していただいてから提案した」と言っていました。動画の効果は絶大だと思います。
松下:あと、おかげさまで「Yappli UNITE」は、日本の人事部「HRアワード2024」のプロフェッショナル部門(組織変革・開発部門)で入賞させていただきました。
熊谷:私どもは動画制作という別の形ではありますが「Yappli UNITE」に携わった人間として、この入賞を聞いたときは自分ごとのように嬉しかったですね。
内藤:最後にヤプリさんの今後の目標をお聞かせください。
藤井:「Yappli UNITE」は、今後もお客さまのニーズに合わせて新しい機能が追加され、進化していくサービスだと思っています。つねに進化し続けるアプリとして、多くの企業の課題解決に応えていきたいですね。
松下:それと同時に、もっともっと多くの方々に従業員向けアプリの効果、そしてYappli UNITEを認知していただきたいですね。ポータルサイトや社内報とは別の、新たなスタンダードとして、従業員向けアプリが多くの企業様の従業員エンゲージメントに貢献できるように努めていきたいと思っています。
熊谷:今後も貴社の認知拡大のお手伝いをさせてください。本日は貴重なお話、ありがとうございました。
今回、株式会社ヤプリ様と制作させていただいた映像は、上記のものです。
当インタビューや制作した動画をご覧になりCINEMATO(シネマト)にご興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ラフなご相談からでも構いません。ご連絡をお待ちしております。