皆さんこんにちは。
顧客インタビュー第17弾です。株式会社フジランド 新卒採用担当の業務推進室・総務部の綿谷さまと佐藤さまにお話を伺いました。株式会社フジランド様はフジサンケイグループの一員として、「衣・食・住・旅」の多様なサービスを提供している企業です。
フジサンケイグループは「目玉マーク」の通称で知られるロゴとともに、絶大な知名度を持っています。ところがその一方、グループ会社の一角を担うフジランドは、「衣・食・住・旅」に集約される7つに渡る多様な事業を展開しているだけに、企業のイメージがうまく伝わらないという課題があったとのこと。
2025年卒の新卒採用を担当することになった綿谷さまと佐藤さまは、EXIDEAのCINEMATOへ採用動画の制作を依頼するにあたり、その課題に立ち向かいました。社内外からクオリティの高さに絶賛を浴びたという動画ができあがるまで、どのような紆余曲折があったのでしょうか。担当プロデューサーとして制作にあたったEXIDEAの米倉とインタビュアーの内藤とともに、その奮闘ぶりについてお話を伺いました。
テキストではなく、動画だからこそ伝わる7つの事業の柱
内藤:おふたりは、いつごろから新卒採用を担当するようになったのですか?
綿谷:私は2019年度入社で、今の部署に配属されたのがその2023年4月のことだったので、新卒採用は入社して初めての仕事でまったくの未経験からのスタートでした。
佐藤:私は2022年の入社なんですが、この部署に配属されたのは綿谷さんと同じタイミングだったので、新卒採用は初めての経験でした。そんな、右も左もわからない状況のなかで、「新しい採用動画を作る」というミッションに取り組むことになったんです。正直なところ、不安でいっぱいでした。
内藤:ある調査によると、Z世代と呼ばれる就活生のうち、「採用動画を参考にした」と答えた人は90%に及んだそうです。そうしたなかで、フジランド様は採用動画について、どのような位置づけで考えていらっしゃったのですか?
綿谷:とても重要な採用ツールだと認識していました。というのも、フジランドが展開している7つの事業には、それぞれに特徴があり、一概にひとつのイメージで伝えることがむずかしいという課題があったからです。
具体的には、次のような7つの事業部があります。
内藤:かなり幅広い分野にわたって事業を展開されているのですね?
綿谷:そうなんです。ですから、その内容を短時間でわかりやすく伝えるには、テキストのみでは不可能に近く、パッと見ただけで具体的にイメージできる動画がもっとも有効な手段であると考えられました。
2025年卒の新卒生を対象にした「合同説明会」が2024年3月に行われることになっていて、そこに参加してくれた学生さんたちに動画を披露することを目標として、動画制作のプロジェクトが始動しました。
イメージ作りの支えになった「接客こそ、エンタメだ。」というキーワード
内藤:採用動画を制作するのは、初めての試みだったのでしょうか?
綿谷:いえ、実は7年前に制作したものがあったので、その動画を使い回す手もあったんですが、改めて見返してみると、「即、作り直すべき」という結論になりました。当たり前の話かもしれませんが、ここ数年の間に動画の表現手法は動画メディアの発達にともなってめまぐるしく変化してきました。そうした目で見てみると、7年前の映像でありながらも、今の時流に乗っていない、古くさい映像に見えたんです。
内藤:制作会社をお選びするにあたって、何社くらいにお声がけされたのですか?
佐藤:5~6社のうち、具体的にプランを提案していただいたのは3社でした。動画制作は初めてのことだったので、「予算内で作ってもらえるのか?」ということ以外で、どんな基準で選べばいいのかもよくわからず、本当に手探りの状態でした。
米倉:そのなかでEXIDEAを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?
綿谷:そのときのことは明確に憶えていますよ。当初、私たちは5分のショートバージョンと10分のロングバージョンの2種類の動画を用意することを考えていたんですが、EXIDEAの営業担当の方から、こんな指摘を受けたんです。「就活生の多くはTikTokやYouTubeの動画視聴に慣れていて、1本の映画を2倍速で視聴する人も珍しくありません。たった5分の動画であっても、内容次第では『長すぎて退屈な映像』という印象を与えてしまうかもしれませんよ」と。そこで、ショートバージョンを1分、ロングバージョンを5分にすることを提案されたんです。そのような提案を受けたのは初めてのことでした。
言われてみれば、「会社のイメージを明確に伝える」というのは大事な目的には違いありませんが、そのことを通じて「採用につなげる」というのはそれ以前に大事な目的ですから、動画の役割を採用者目線で考えてくださっているんだなと思えて、強い印象を受けたんです。
佐藤:そのことはその後、動画のコンセプトを詰めていく過程で、ますます強くなっていきました。フジランドの7つの事業をひとつのイメージで伝えるというのは、実は私自身、思っていた以上にむずかしいと感じていたことでした。それぞれの事業の特徴をまんべんなく伝えようと思えば思うほど、どの事業にも当てはまる抽象的な、ふわっとした言葉になってしまうんです。例えば、「これがわたしの生き方です。」みたいな。そんななか、EXIDEAさんが提案してくださるワードには、どれも納得感があって、「そうか、私たちの会社にはこんな魅力があったんだ」と改めて気づかされることが多かったです。
綿谷:そうそう。確かに「ウチの会社のことをよく調べてくれているな」と感心したのを覚えています。合計で10個くらいの提案があったと思うんですが、どれも芯を食った、適確な提案でした。
佐藤:最終的に動画に採用された「接客こそ、エンタメだ。」というキーワードは、かなり早い時期からの提案だったと思うんですけど、この言葉があったおかげで動画全体のイメージを固めるのにすごく役立ちましたね。
内藤:EXIDEAの顧客・サービス理解度、寄り添い度、企画提案力について採点していただくと、何点ですか?
綿谷:どれに満点を差し上げても、誰も文句は言わないでしょう(笑)。私はそれくらい、EXIDEAさんを信頼していました。
佐藤:私もその採点に異論はありません。
米倉:ありがとうございます!とても励みになるご評価です。
こだわりにこだわった 現場スタッフへのインタビュー撮影
内藤:制作にあたり、EXIDEAがこだわった点はどこですか?
米倉:「現場で働くスタッフの仕事風景や仕事にかける想いをインタビューで伝える」というのは、フジランド様の雰囲気を伝える意味で必須の条件でした。ひとつの事業をクローズアップするのではなく、7つの事業のそれぞれの現場で働く人たちの魅力がまんべんなく伝わる映像を届けることが最大の課題だと思っていました。
綿谷:当初、1分と5分という短い映像で、7つの事業を紹介しきれるのかと思っていましたけど、できあがった映像を見てみると、うまくまとまっていて驚きましたね。
佐藤:事業所の所在地も、箱根や熱海、埼玉、神奈川、東京と、それぞれ離れた場所にあって、さらに撮影できるのが1月中の限られた期間しかなかったのでかなりタイトなスケジュールで動いていただきました。おかげで撮影の前日、不安になって電話でスケジュールの再確認をしてもらったことがありましたが、親切に対応していただけました。
綿谷:それにも関わらず、撮影自体が非常にスムーズに進んだのは意外でしたね。スタッフたちはみな接客のプロには違いありませんが、カメラを向けられてしゃべったりするのには慣れているはずがないのに、スラスラと受け答えしていました。
内藤:このような撮影をするのに、何かコツのようなものはあるんですか?
米倉:綿谷様と佐藤様のご協力をいただき、事前に動画に登場していただくスタッフのみなさんに仕事内容ややり甲斐などについてのアンケートに答えていただいた資料が大きな助けになりました。とはいえ、あらかじめ言葉を整理した台本を渡して、それを読んでいただくような形だと、ぎこちないしゃべり方になってしまうので、できるだけ自然な会話のなかでキャッチーな言葉を引き出すことを心がけました。ほとんどの方が業務中の時間を割いていただいての撮影だったため、できるだけ短い時間で効率よく撮影することを心掛けていましたね。場を盛り上げようと、かなりのハイテンションで撮影に臨んだのを覚えています(笑)。
内藤:撮影後の動画の調整については、何かご感想はありますか?
佐藤:公開のギリギリ直前まで調整作業にかかりきりだった記憶があります。
綿谷:最後のところでフェイドアウトするBGMを、盛りあがったところで終わるものに変えてもらったりして。そのおかげで印象がガラッと変わって良いものになったと思います。
佐藤:こちらの要求が多くなれば、「この予算では対応がむずかしいです」と言われてもおかしくない状況があったと思うんですが、そのような言葉は一度も聞くことはありませんでしたね。
内藤:そのことについて、米倉さんはどうコメントしますか?
米倉:ひとたび走り出せば、綿谷さんも佐藤さんも制作チームの一員ですから、乗りこえなければならないハードルがあっても一緒に考え、行動しながらそれをクリアしていこうという雰囲気だったと思います。
接客好きの学生に刺さった 動画ならではのメッセージ
内藤:2024年3月に行われた「合同説明会」で動画が初披露されましたが、ご反響はいかがでしたか?
綿谷:それが、予想以上に評判がよかったんです。合同説明会では、まず最初に説明会参加企業全体の説明があって、その場で各社の動画を見てもらった上で興味を持った会社のブースに移動してもらい、個別に説明を受けるという形式を取っています。過去の実績から見て、フジランドのブースに真っ先に移動してくきれる学生さんは、あまり多くなかったそうです。ですから、ドキドキものでこの動画の初披露を見守っていたのですが、その結果、多くの学生さんがブースを訪ねてくれたのを見たときは、ホッとすると同時に喜びがこみあげてきました。
佐藤:実際、参加してくださった方々のアンケートを見ても、フジランドに興味を持ったきっかけとして「動画」を理由に挙げた回答が多かったですね。
米倉:それは私たちにとっても、何よりうれしいご反響です。ところで、フジランド様が求める人材として、どんな人が理想なのでしょう?
佐藤:「接客こそ、エンタメだ。」のキーワードが示している通り、お客さまの喜びを自分の喜びにできる人、でしょうか。そうした方々にフジランドを志望していただくには、動画という情報が直接的に伝わるメディアでの訴求が重要であることを改めて感じました。
綿谷:グループ内の評判も高かったですね。「説明会参加企業のなかで、フジランドの動画がいちばんよかった」という感想を聞いたときは、本当にうれしかった。
そもそも接客が好きな人にとって、多分野にわたって事業を展開しているフジランドの環境は魅力的に感じるはず。その魅力をストレートに動画で伝えることの大切さを今回の経験を通じて、再認識しました。
米倉:動画として「全ての部署を撮影する」という理想を、タイトなスケジュールの中でフジランド様と共にやり切れたことで、動画としてのクオリティが実現できたと思っております。
そして、やり切ったことが説明会でも学生から関心を集めることができた理由の一つかと思いますのでとても嬉しいですね。本日は有意義なお話、ありがとうございました。
今回、株式会社フジランド様と制作させていただいた映像は、上記のものです。
当インタビューや制作した動画をご覧になりCINEMATO(シネマト)にご興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ラフなご相談からでも構いません。ご連絡をお待ちしております。