「動画広告を始めたいが、制作の流れも、どこに依頼すべきかも、正直よく分からない。」
YouTube、SNS、Web広告、タクシー広告。15秒動画や縦型ショート、バンパー、インストリーム。実写もアニメもあり、最近はAIツールも登場しています。選択肢が増えたぶん、「最初の一歩」がいちばん難しいのが、今の動画広告制作の現実です。
ただ、動画広告の作り方には明確な型(制作の流れ)があります。型に沿って進めれば、「費用も工数もかけたのに、印象に残らなかった」という失敗はかなりの確率で避けられます。
そこで本記事では、動画広告の制作を検討している企業担当者・マーケティング担当者に向けて、以下を実務の温度感込みで解説します。
- 動画広告の作り方(制作→配信→改善)の全体像
- 動画広告制作の7ステップ(企画から納品まで)
- 成果が出る動画広告を作るためのポイント
- 種類別(実写/アニメ/3DCG/ショート/長尺)の作り方のコツ
- 失敗しない制作会社の選び方と、依頼〜納品までの実務
「なんとなく動画を作る」から、「制作の流れを押さえて成果を最大化する」へ。このガイドが、動画広告制作の判断軸を整えるうえでの一助になればうれしいです。
\動画広告の作り方・進め方が分からない方へ/
目次
動画広告の作り方|全体の流れ(制作→配信→改善)
動画広告の作り方を考えるとき、最初に押さえたいのが「制作だけで終わりではない」という前提です。動画広告は、作って配信して、数字を見て改善して、ようやく“広告”として機能します。
大きく分けると、動画広告は以下の3つのフェーズで設計します。
- 制作フェーズ:KGI/KPI設計 → 企画・構成 → 撮影/アニメーション制作 → 編集・納品
- 配信フェーズ:媒体選定(YouTube/SNS/インフィード/タクシー広告 等)、配信設定、ターゲティング
- 改善フェーズ:視聴維持率・CTR・CVRの分析、ABテスト、クリエイティブ差し替え
このうち、本記事の主題は「制作フェーズ」です。ただし、制作は配信・改善から逆算して設計しないと、ほぼ確実に成果が出ません。そのため、後半の「成果が出る動画広告を作るポイント」や「制作会社の選び方」の章でも、常に配信・改善フェーズまで見据えた視点で解説していきます。
なお、配信後の改善で最も効くのは「冒頭3秒の差し替え」と「CTA文言の差し替え」です。ここはコストがほぼかからず、数字が一番動くポイントなので、制作の段階から“差し替え前提”のパターン違いを作っておくのが、動画広告の王道の作り方になります。
実務的には、この3フェーズは完全に独立しているわけではなく、互いにフィードバックし合う関係にあります。たとえば配信フェーズで「YouTubeインストリームの離脱がSkip可能になる5秒時点で集中している」と分かれば、次のクリエイティブでは「結論を3秒までに繰り上げる」「5秒時点に次のフック(ベネフィットや意外な数字)を置く」といった形で制作側にフィードバックされます。同じく改善フェーズで「CTA文言Aの方がCTRが有意に高い」と判明すれば、次の動画広告はAパターンを基準に派生させるなど、制作フェーズの意思決定がデータで裏付けされていきます。
つまり、動画広告の作り方は“一方通行のフロー”ではなく、制作→配信→改善→制作…と回り続けるサイクルです。最初の1本から完璧を目指すよりも、「小さく作って、小さく検証して、素早く回す」方が、結果的にROIは高くなります。
動画広告制作の7ステップ(企画〜納品まで)
ここからは、動画広告制作の具体的な作り方を7ステップで整理します。CINEMATOの現場でも、成果が伸びる案件ほど「撮る前の設計」が丁寧です。逆に、見た目は良いのに数字が動かない広告は、だいたいこの前半ステップが抜けています。
目的 → 認識変容 → 構成 → 制作 → 運用改善まで、一気通貫で考えるのがポイントです。
ステップ1:KGI・KPIを明確にする
最初にやるべきことは、「この動画広告で何を達成したいのか」を決めることです。当たり前に見えますが、ここが曖昧なまま撮影に入ってしまうケースが本当に多いです。
- 認知拡大:再生回数・リーチ・想起・Brand Lift
- 集客:クリック率(CTR)・流入数・Search Lift
- 獲得:CVR・CPA・問い合わせ数
- 採用:応募数・説明会参加率
目的が違えば、最適な尺、構成、媒体、CTAまで全部変わります。ここが決まると「どこまで言うべきか/言わないべきか」の線引きもでき、企画段階の無駄な盛り込みが減ります。
KPI設計で意識したいのは、「主KPIを1つに絞る」ことです。「認知も獲得も採用も」と欲張ると、動画の構成がブレて、結果的にどの指標も中途半端に終わります。たとえば主KPIを「CV獲得」に置くなら、冒頭3秒で「誰の、どんな痛みを、どう解決するか」をはっきり打ち出し、ラストは問い合わせや資料DLへのCTAに直結させる構成になります。一方で主KPIが「Brand Lift(認知向上)」なら、ブランド名の想起を残すことが最優先になり、サービス説明は最低限にしてストーリー性や世界観を重視する構成に切り替わります。
KPIの会話が始まると数字の話になりがちですが、まずは一段手前。「視聴者の認識をどう変えるか?」を言語化すると、KPIが“ただの数字”ではなく、クリエイティブに落ちる指針になります。
ステップ2:目的とコンセプトを一言で言語化する
ここが、成果が出る動画広告の分かれ道です。「誰に向けて、何の痛みを、どう解決するのか」を一言で言える状態にします。
- Who:誰の
- What Pain:どんな痛みを
- How:どう解決するか
BtoBの場合は、担当者本人の悩みだけでなく、意思決定者(上司・経営)に説明しやすいかどうかも重要です。動画広告は“視聴者の理解”だけでなく、“社内稟議の通りやすさ”まで影響するからです。
コンセプトを言語化するときのコツは、「社内の誰に見せても同じ言葉で説明してもらえるか」を基準にすることです。企画書の1ページ目に大きく書いたコンセプトが、営業・マーケ・経営の誰に見せても「つまりこういうこと」と同じ解釈で返ってくれば、そのコンセプトは動画制作に落とせる強度があります。逆に、人によって解釈が割れるようなら、まだ抽象度が高すぎる状態です。コンセプトは、動画制作の“北極星”です。現場の細部判断(尺・テロップ・カット割り)に迷ったときに立ち返る基準なので、ここが曖昧だと全工程が揺らぎます。
ステップ3:ペルソナを視聴シーンまで具体化する
動画広告のターゲットは、年齢や職業だけでは足りません。どのタイミングで、どんなテンションで、どの媒体で見るのかまで詰めます。
- 通勤中にスマホで見る(無音再生が基本)
- 仕事中にPCで見る(音あり視聴もあり得る)
- 寝る前にSNSで流し見(テンポ命)
視聴シーンが具体化すると、テロップの量、テンポ、ナレーションの必要性、尺の設計が一気に決まります。逆に、視聴シーンが曖昧なまま作ると、「きれいだけど刺さらない動画」ができあがります。
たとえば同じBtoB SaaSのサービス紹介動画でも、「経営会議で役員が視聴する想定」と「営業担当が商談中にノートPCで見せる想定」では、冒頭でフックすべき言葉も、見せるべきKPI指標もまったく違います。前者なら経営レベルのROIやリスク低減の話、後者なら現場レベルの業務改善や工数削減の話を最初に持ってくるべきです。「なんとなく情シス向け」では誰にも刺さらない動画になりがちなので、ペルソナはできるだけ実名の社内担当者を一人イメージするくらい具体化するのがおすすめです。
ステップ4:配信媒体を選定する
同じ内容の動画でも、配信媒体が違えば成果は変わります。YouTubeは「検索+おすすめ」で当たる可能性があり、SNSは「スクロールされない工夫」が命です。
- YouTube:CTR(サムネ・冒頭)+視聴維持率
- Instagram / TikTok:冒頭1〜3秒の引き+縦型前提
- インフィード広告:無音前提+“一目で分かる”設計
- タクシー広告・サイネージ:操作されない前提、第一想起(Top of Mind)を取りにいく
「とりあえずYouTubeにもSNSにも出したい」はよくある要望ですが、理想は同じコア内容でも媒体ごとに別編集すること。改善速度が変わります。
媒体選定時に意外と見落とされがちなのが、ファネル段階と媒体の相性です。潜在層にリーチするならYouTube(特にインストリーム)やタクシー広告、比較検討層ならインフィード広告やリターゲティング型の動画広告、顕在層ならLPに埋め込む短尺動画や検索連動の動画広告、といった役割分担を先に描いておくと、1本の動画で全フェーズをカバーしようとして失敗する、という事態を避けられます。
また、配信予算と媒体の組み合わせも重要です。たとえば総予算500万円のうち、動画制作に400万円かけて配信に100万円しか残らない、というケースはROIが悪くなりがちです。制作費と同程度から2倍程度の配信予算を確保することが一般的です。認知拡大を強く狙うほど配信側に寄せるイメージで、全体予算を配分していきましょう。
ステップ5:訴求軸を決め、構成(絵コンテ)を作る
ここが動画広告の心臓部です。訴求軸(何を一番伝えるか)を1つに絞り、構成(絵コンテ・字コンテ)に落としていきます。
動画の構成には複数のフレームワークがありますが、Web動画・動画広告の基本フレームとして、CINEMATOではA-U-S-Tフレームワークをよく使います。
A-U-S-Tは、デジタル動画の視聴完了率を高めるための4ステップ構成です。
- A:Attention(注意喚起)…冒頭で「結論」や「視聴者のインサイトを刺すワード」を先に提示。
- U:Understand(理解)…結論に至る背景・理由・仕組みをストーリーで伝える。カット割りを早くし離脱を防ぐ。
- S:Stimulate(動機づけ)…「使うとどう変わるか」のベネフィットと、不安(ボトルネック)の解消を両輪で見せる。
- T:Transition(行動誘導)…次のアクション(CTA)へスムーズに誘導する。
このフレームに沿うだけで、動画が“説明動画”ではなく“広告動画”になります。迷ったらA-U-S-Tに当てはめて構成を点検してみてください。
動画の構成フレームワークをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
動画制作は構成で決まる!作り方の手順・7つのフレームワーク・テンプレートを完全解説
ステップ6:撮影・素材収集・アニメーション制作を行う
制作フェーズでは、Web動画・広告としての“作法”が効いてきます。TVCMの感覚で作ると、Web広告ではほぼ確実に数字が出ません。
- 無音再生でも成立するフルテロップ
- 余計な間(「あー」「えー」的な空白)をカット
- 強調したい単語を見せるタイミングを揃える
- 1カット1メッセージを徹底する
ここで重要なのは、TVCMっぽく作りすぎないこと。Web動画は「完全視聴率」や「離脱率」を前提に設計するため、テンポが命です。
なお、実写の場合は撮影(本制作)、アニメーションの場合はAfter Effects等での動き付け作業がメインになります。3DCGは「形状変更」や「アングル変更」がアニメーション工程に入ってから発生すると再レンダリングが必要となり、スケジュールに大きく影響するため、前工程の絵コンテ段階での合意形成が特に重要です。
ステップ7:編集・初稿確認・MA(整音)・納品
編集フェーズは、大きく以下の流れです。
- 初稿(オフライン編集)提出:全体をつないだ仮編集データ、テロップ・BGMの仮当て
- 修正・本編集(オンライン編集):色味調整(カラーグレーディング)、エフェクト追加
- MA(整音)・納品:ナレーション収録、BGM・効果音の最終調整、完成データ納品(MP4等)
編集で一番成果に効くのは、派手なエフェクトではなく「カット」です。「1秒短くする」は地味ですが、視聴維持率が変わります。現場では、最後の最後に“削る勇気”を出せるかが勝負になります。
なお、モーションデザインの品質を上げたいときは、イーズ(緩急)の使い分けがポイントになります。新しい要素が出現するときは「パッ」と初速を速くして余韻を残すカーブ、既に画面にある要素を移動させるときはゆっくり動き出して中間で加速するカーブ、といった具合に、動きの意味に応じてカーブを使い分けるだけで、動画のクオリティ感は大きく変わります。逆に、テキストを一文字ずつパラパラ出したり、意味なくクルクル回転させたりする演出は、プリセット感(手抜き感)が出て素人っぽく見えるので避けましょう。
さらに動画広告は「納品で終わり」ではなく、配信後のABテスト・改善でこそ成果が伸びます。この改善フェーズについては、次章「成果が出る動画広告を作るポイント」で詳しく解説します。
成果が出る動画広告を作るポイント
動画広告は「見られる」だけでは意味がありません。最終的に重要なのは、視聴後に行動が変わったかどうかです。再生回数は多いのに成果が出ない動画と、再生数はそこまで多くなくてもCVを安定して生む動画には、はっきりとした違いがあります。
ここでは、広告として“効く動画広告”に共通するポイントを整理します。
開始3秒で結論か違和感を提示する
Web広告において、視聴者は最初から見る気がない、というのが前提です。だからこそ、冒頭3秒でやるべきことは明確です。
- 結論を先に見せる
- 視聴者の悩みを代弁する
- 一瞬「ん?」と思わせる違和感を出す
「まずはロゴから」「会社紹介から」という構成は、Web広告ではほぼ確実にスキップされます。
冒頭3秒の具体的なバリエーションとしては、以下のようなパターンが有効です。
- 数字フック:「導入後のCVRが飛躍的に伸びた事例」「累計導入企業数」など、具体的な数字で足を止める
- 逆説フック:「実は、動画広告の8割は最後まで見られていません」のように常識を揺さぶる
- 質問フック:「こんな悩み、ありませんか?」と視聴者を主語にする
- 共感フック:「月曜朝、会議資料がまだ終わっていない…」のような日常シーンの再現
ABテストでは、これらのパターンを冒頭3秒だけ差し替えて検証するのが王道です。同じ本編で冒頭だけ変えるなら追加コストも最小限で済みます。
デジタル動画の作法を守る(完全視聴率・ジェットカット)
動画広告は、TVCMとはまったく別物です。Webでは完全視聴率(最後まで見られたか)が成果を左右します。ここで守りたい作法は以下です。
- 尺は60〜90秒以内(多くの場合、もっと短くてよい)
- 「あー」「えー」「間」を極限まで削る(ジェットカット)
- 1カット1メッセージを徹底する
テンポが速い=雑、ではありません。テンポが速い=視聴者に優しい、です。
無音再生を前提に設計する
SNSやインフィード広告では、7〜8割以上が音声オフで視聴されています。つまり、ナレーション前提の動画は、そもそも内容が届いていません。
- フルテロップ前提で構成する
- 一文字ずつ出す演出は避ける(単語・行単位で制御する)
- 強調したい言葉だけ色を変える
- サムネイルと1カット目をほぼ同義にする
「全部読ませよう」とすると何も読まれません。“拾い読みでも意味が通る”テロップ設計がCVに効きます。
共感→解決→未来の流れを作る
コンバージョンする動画広告には、必ず感情の流れがあります。典型的なのは以下の3ステップです。
- 「それ、分かる」と思わせる共感
- 「実は原因はここ」という気づき
- 「こう変われる」という未来提示
機能説明から入る動画は、ほぼ例外なくCVRが低くなります。人は、理解してから動くのではなく、納得してから動くからです。BtoBでも感情は重要で、“泣かせる”必要はありませんが、「これ、自分のことだな」と思わせた時点で勝負は半分決まっています。
ABテストとヒートマップ起点のシナリオ設計
動画広告は「作って終わり」ではなく、配信後のABテストで成果が伸びます。
- 冒頭3秒のパターン違い(2〜3パターン)
- CTA文言の違い(1〜2パターン)
- サムネイル違い
- 尺違い(15秒/30秒/60秒)
そして、特に再現性が高いのがLPのヒートマップ分析を起点にする考え方です。LPの熟読エリア(よく読まれている箇所)とクリックエリアを見れば、ユーザーが“本当に知りたいポイント”が分かります。そのポイントを動画内の重点訴求に持ってくると、CVRが上がりやすくなります。
ABテストを設計するときは、「1回のテストで変数は1つまで」が鉄則です。冒頭違い・CTA違い・尺違いを同時に変えてしまうと、どの変更が効いたのか判別できなくなります。また、KPIも「再生数」のような表面的な数字ではなく、CTR/CPC/CVR/Brand Lift/Search Liftといった広告成果に直結する指標で比較するようにしましょう。特に認知系の動画広告では、Brand Lift(認知向上)とSearch Lift(指名検索数向上)を指標に置くと、再生数だけでは見えない“動画広告本来の価値”を可視化できます。
ブランドを人間化する(Humanize)
近年、特に成果が出やすいのがブランドの人間化(Humanize)です。
- 実在の社員が話す
- 開発者の言葉を使う
- 顔・声・熱量を出す
これだけで、エンゲージメントも信頼度も大きく変わります。特に、SaaS、BtoBサービス、高単価商材では効果が顕著です。
動画広告の種類別の作り方のコツ
動画広告は「動画を作る」だけでは成立しません。表現手法(実写/アニメ/3DCG)と尺・媒体(ショート/縦型/長尺)によって、作り方の勝ちパターンが分かれます。
実写動画の作り方のコツ
実写は、人物の熱量・表情・言葉のニュアンスで“信頼感”を作れるのが最大の武器です。一方で、キャスティング・ロケハン・香盤表作成などの撮影前準備に時間がかかるのが実写の特徴です。
- インタビュー・導入事例動画:1日撮影、BtoB広告・採用動画の定番
- WebCM・ドラマ仕立て:複数日撮影、演出・照明・キャスティングあり
実写動画は、「誰が話すか」で8割決まると言っても過言ではありません。有名人である必要はなく、“その言葉に説得力がある人”を選べるかが重要です。BtoB商材なら実際の開発者や現場責任者、採用動画なら3〜5年目くらいの等身大の若手社員、導入事例なら実際に使っている担当者本人、といった“リアルさ”が説得力に直結します。「俳優の演技」よりも「素人の本音」の方が成果が出るケースは、特にSaaSやBtoBでは非常に多いです。
また、実写ではロケ地・小道具・衣装・照明といった美術面の準備が画の品質を大きく左右します。オフィスで撮るのか、スタジオを組むのか、実店舗で撮るのかで撮影コストも時間も変わるので、撮影前のロケハン(下見)で「ここでこう撮る」を具体化しておくとスケジュールが安定します。
アニメーション動画の作り方のコツ
アニメーションは、実在しないもの(仕組み・概念・比較)を視覚化できるのが強みで、SaaS・BtoB商材の説明動画と非常に相性が良い表現です。
- ピクトグラム・図解中心:情報整理・サービス説明向け、スピード重視
- モーショングラフィックス:オリジナル演出、ブランドトーン設計、SaaS・BtoB商材の定番
「撮影がないから安い・早い」と思われがちですが、実は設計(構成・絵コンテ)と編集(動き付け)に最も時間がかかるのがアニメーションです。構成が弱いまま作ると、費用対効果が一気に落ちます。なお、テキストモーションは「一文字ずつパラパラ出す」「無意味な回転」といったプリセット感のある演出を避け、単語・行単位での制御と色の活用で強弱をつけるのが品質のポイントです。
品質感を上げたいときは、参考になる例として、IBMやZoomなどグローバルテック企業のモーショングラフィックスが挙げられます。シンプルですが、計算されたイーズ(緩急)の扱いで、情報が頭に残りやすい作りになっています。
3DCG動画の作り方のコツ
3DCGは、製品内部構造や仕組みの可視化、製造業・医療・IT領域の高度な説明に向きます。実物では撮影できない内部メカニズム、化学反応、データフロー、サイバー空間の概念といった“抽象を具体化する力”が3DCGの最大の武器です。
- 形状変更・アングル変更はアニメーション工程に入ってからやると再レンダリングで大幅なロスが出る
- 絵コンテ段階で「カメラアングル」「モデル形状」まで合意しておくのが鉄則
3DCGは制作期間も2.5〜3.5ヶ月と長めになるので、スケジュール逆算での発注が必須です。
縦型ショート動画(SNS広告)の作り方のコツ
Instagramリール、TikTok、YouTube Shortsなどの縦型ショート動画は、完全に“別の競技”だと思ったほうがいいです。「映像美」や「丁寧な説明」よりも、「止まるかどうか」がすべてを決めます。
CINEMATOでは、ショート動画の構成チェックにSCBモデルを使います。
- S:Situation(共感):冒頭1〜3秒で「あるある」を突く
- C:Category(解決策のジャンル化):「これは何の話か」を瞬時に分からせる
- B:Benefit(未来):使った後・知った後の変化を見せる
縦型動画は“理解”より“興味”。理解は次の動画やLPに任せたほうが、結果的にCVにつながります。
ショート動画のよくある失敗は、「サービスの全機能を15秒で説明しようとする」ことです。15秒という尺は、実は人間が読める文字数でいうと40〜50文字程度しか情報を載せられません。そのため、「何を伝えないか」を決めるのがショート動画制作の第一歩になります。伝えたいことは1つに絞り、残りは「続きはプロフィールから」や「コメント欄の固定リンク」で別動画/LPに誘導する設計が基本です。
また、ショート動画はUGC(ユーザー生成コンテンツ)風の演出と非常に相性が良いです。スマホ縦撮り、自撮り、手ブレあり、BGMは流行音源、といった“広告っぽくない”作りのほうが、広告だと気づかれる前にスクロールが止まります。逆に、TVCMのような「きれいに作り込まれた動画」は、SNSではスキップされやすい傾向にあります。
長尺動画(YouTube広告・15秒〜数分)の作り方のコツ
YouTubeは、動画広告の中でも少し特殊な立ち位置です。検索とおすすめ(ブラウジング)の両方が流入経路になり、検索経由は悩みが顕在化している層、おすすめ経由は潜在層が中心になります。
- 冒頭5秒で「何の動画か」を明確にする
- サムネイルは3色以内、文字は10文字以内
- 結論やベネフィットを前半に寄せる
YouTubeは、“今すぐ売る”よりも“記憶に残す”設計が効きやすい媒体です。ブラウジング流入では、“ちゃんと最後まで見なくても価値が伝わる構成”のほうが、結果的に視聴維持率が安定します。
実写 × アニメのハイブリッド動画
最近増えているのが、実写パートとアニメーションパートを組み合わせたハイブリッド動画です。実写で“信頼感”や“人間味”を出しつつ、アニメでサービスの仕組みや数字の変化を分かりやすく見せる、という役割分担ができるため、BtoBサービス紹介動画と非常に相性が良い表現です。ただし、実写とアニメを行き来すると尺が伸びやすいので、「どこで切り替えるか」「トーンを統一するか/あえて変えるか」の設計が品質を分けます。
用途別(認知拡大/獲得/採用/BtoB)の作り方の違い
動画広告の目的別に、作り方のポイントは以下のように変わります。
- 認知拡大:再生数だけでなく、Brand Lift/Search Lift(指名検索数向上)を指標に置く。複数訴求×複数配信地域のABテストで効率化
- 獲得(CV):冒頭3秒で痛み/結論を提示、ベネフィット訴求とブロッカー解消のクリエイティブを両方試す
- 採用:社員インタビュー型(先輩社員・開発者・若手)と事業紹介型(MVV・ビジネスモデル)を用途別に出し分け
- BtoB:意思決定者が社内稟議に通しやすい「言葉」「事例」「数値」を構成に組み込む
失敗しない動画広告制作会社の選び方
動画広告で成果が出るかどうかは、「どんな動画を作るか」以上に「誰と作るか」で決まります。実際にCINEMATOへ相談に来られる企業の多くが、過去に一度はこんな経験をしています。
- 映像はきれいだったが、広告としては機能しなかった
- 言われるがまま作ったが、成果検証ができなかった
- 修正が多発し、結果的にコストが膨らんだ
ここでは「ただ作る会社」と「成果を出す会社」を見分けるための視点を、選び方のチェックリストとして整理します。
制作だけでなく広告運用・マーケティングの知見があるか
まず確認すべきなのは、その制作会社が動画を「広告」として捉えているかです。映像制作が得意な会社と、広告動画を作れる会社は、実はまったく別物です。
- 媒体(YouTube・SNS・インフィード)ごとの最適尺を理解しているか
- CTR・CVR・視聴維持率といった指標の話が出てくるか
- 配信後の改善を前提にした設計をしてくれるか
「かっこいい動画を作ります」より、「このKPIをどう取りにいくか」を先に話す会社のほうが、広告成果は安定します。
同業界・同ジャンルでの実績があるか(ポートフォリオの見方)
制作実績を見るときは、本数や再生回数だけで判断しないことが重要です。
- 自社と近い業界・商材の実績があるか
- その動画の「目的」は何だったのか
- 広告としてどう改善されたのか
特にBtoBや専門性の高い商材では、業界理解の浅さ=構成の浅さに直結します。ポートフォリオを見るときは、「この動画、どんなKPIを追って作られたんだろう?」と考えてみてください。それが説明できない会社は、再現性が低い傾向があります。
マーケティング視点での提案力(PDCA前提か)
成果が出る動画広告は、最初から“完璧”である必要はありません。むしろ重要なのは、PDCAの回し方です。
- ABテスト前提で構成を考えているか
- 修正・改善を想定した体制があるか
- データをもとに仮説を立て直せるか
動画を「一発勝負の作品」と捉えている会社は、広告施策ではリスクが高くなります。
ビジネス理解と提案レベル(誰がディレクションするか)
特にBtoBや高単価商材では、ディレクター・プロデューサーのレベルが成果を大きく左右します。
- 事業モデルを理解しようとするか
- ターゲットや意思決定構造の話が出るか
- 経営・マーケティング視点での質問があるか
単なる映像ディレクションではなく、「この事業、どこが一番の勝ち筋か?」という会話ができるかどうかが重要です。良いプロデューサーほど、「動画の話」をする前に「ビジネスの話」をします。質問の質は、そのまま動画の質に表れます。
修正対応の柔軟性と契約条件
動画広告は、配信後に修正・改善が入るのが前提の施策です。そのため、以下の点は必ず事前に確認しましょう。
- 修正回数の上限
- どこまでが無償対応か
- プロジェクトファイルでの納品可否
- 二次利用・流用の範囲
特にSaaSやWebサービスの場合、UI変更に伴う差し替え対応ができるかどうかは非常に重要です。プロジェクトファイルでの納品が可能なら、将来的に自社内で微修正を加えたり、別の制作会社に引き継いだりする選択肢も残せます。
コミュニケーションのスピードと言語化レベル
見落とされがちですが、動画広告制作の進行ではレスポンスの速さと言語化の的確さが成果を大きく左右します。
- Slack・メールの返信スピード
- 修正指示の意図を汲み取ってくれるか(「なんとなくポップに」を適切に変換できるか)
- 打ち合わせ後の議事録・次アクションを明文化してくれるか
動画制作は、週単位でフェーズが進むため、1回のレスポンス遅延がスケジュール全体を後ろ倒しにします。初回の商談や見積もり段階で「この会社はレスが速いか」「質問の意図を正確に拾ってくれるか」を観察しておくと、プロジェクト後半のストレスを減らせます。
費用体系が明確で、見積もりの内訳が開示されるか
動画広告の費用は、基本的に「機材費 + 人件費(人数 × 日数)」で構成されています。見積もり時には、以下の内訳が含まれているかを確認しましょう。
- 企画・構成費
- 撮影費(実写の場合)/アニメーション制作費
- 編集費
- ナレーション・BGM・素材費
- 修正費・二次利用費
「一式」でまとめられている場合は、どこまでが含まれているかを必ず確認してください。動画広告制作の費用相場や内訳の詳しい解説は、「動画広告の費用・相場」をテーマにした専用記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。
制作会社選びで最後に効いてくるのは、「デジタル動画の作法」を共有できるかどうかです。CINEMATOが動画広告の制作で大事にしているのは、以下の4点です。
- 完全視聴率の重視:最後まで見られなければ意味がない。冗長な説明は削る。
- 60〜90秒以内の尺設計:多くの場合、もっと短くていい。迷ったら削る。
- 無音対策:SNS・フィード広告はミュート状態でも伝わる設計にする。
- ジェットカット:「あー」「えー」「間」を極限まで削る。テンポは視聴者への優しさ。
この4点をナチュラルに会話に織り込んでくる制作会社は、Web広告を「広告として」作れる会社です。逆に、TVCMのトーンや“作品性”の話ばかりになる会社は、Web広告ではミスマッチが起きやすいので注意しましょう。
動画広告制作の依頼〜納品までの実務
ここでは、制作会社への依頼〜納品までの実務的な流れを、CINEMATOの標準的なプロジェクト(2ヶ月/8週間)をベースに整理します。動画広告の作り方を実際に進めるときの、現場感のあるイメージをつかんでいただければと思います。
実務で必要になる社内体制
動画広告制作を外注する場合、発注側(クライアント側)にも「誰が何を決めるか」の体制整備が必要です。一般的には以下の役割が必要になります。
- プロジェクトオーナー:最終意思決定者(経営/事業責任者)
- プロジェクトマネージャー:制作会社との窓口、社内調整
- クリエイティブレビュアー:絵コンテ・初稿の内容レビュー(マーケ担当)
- 法務・コンプラチェック:表記・薬機法・景表法・肖像権等の確認
特に法務チェックは、初稿段階で入れるとスケジュール全体が延びるので、企画・絵コンテ段階で早めに相談しておくのが安全です。
問い合わせ〜見積もり
問い合わせ段階で、以下の情報をまとめておくと見積もり精度が一気に上がります。
- 用途:サービス紹介/採用/WebCM/展示会/動画広告 等
- 映像の種類:アニメーション/実写インタビュー/3DCG
- 尺の目安:30秒/90秒/3分 など
- 予算感:100万円以内/300〜500万円 など
- 納期:〇月〇日までに完パケ
- 参考動画URL:イメージに近い他社動画など
この6項目が揃っていると、初回打ち合わせ前にラフな概算見積もりが出せるので、社内稟議のスケジュールも組みやすくなります。
契約〜キックオフ(Week 1)
正式発注後、Week 1でキックオフ・ヒアリングを行います。ここでは目的、ターゲット、訴求内容、トーン&マナーを徹底的にすり合わせます。
企画・構成・絵コンテ(Week 2〜3)
Week 2で構成案(骨子)とナレーション原稿を作成し、Week 3で絵コンテ・字コンテを作成します。ここで具体的な画面イメージ(イラスト・撮影アングル)を固めます。
動画広告制作で、後工程の修正工数を最小化する最大のポイントが「Week 3の絵コンテ合意」です。一般的な2ヶ月(8週間)のプロジェクトは、大きく以下の3フェーズに分かれます。
- フェーズ1:企画・構成(Week 1〜3)
- フェーズ2:制作・撮影(Week 4〜5)
- フェーズ3:編集・仕上げ(Week 6〜8)
このうち、Week 3の絵コンテ段階で「画面イメージ」「テロップ」「カット割り」まで合意できているかどうかで、後半の修正工数が決定的に変わります。絵コンテで曖昧なまま撮影・アニメーション工程に入ってしまうと、3DCGならレンダリングのやり直し、実写なら再撮影といった大きな手戻りが発生します。急ぎたい気持ちはあっても、Week 3の絵コンテだけは社内の意思決定者を巻き込んで合意するのが、結果的に最短ルートです。
準備・本制作(Week 4〜5)
Week 4はプリプロダクション。アニメーションならイラスト素材の描き起こし、実写ならキャスティング・ロケハン・撮影機材手配を行います。Week 5で本制作。アニメーションはAfter Effects等での動き付け作業、実写は通常1〜2日の撮影を実施します。
初稿確認・修正・MA・納品(Week 6〜8)
Week 6でオフライン編集の初稿を提出します。全体をつないだ仮編集データを、お客様側でチェック・修正指示いただくフェーズです。Week 7で指示に基づく修正とオンライン編集(色味調整・エフェクト追加)、Week 8でMA(整音/ナレーション収録/BGM・効果音の最終調整)と完成データの納品(MP4等)となります。
納期が変動する要因と、特急対応
納期が延びる主な要因は以下です。
- 3DCGの形状変更・アングル変更(アニメーション工程以降に発生すると再レンダリングで大幅なロス)
- 社内確認・承認フローの複雑化(法務チェック等)
- タレント・キャストのスケジュール調整
逆に納期を短縮する工夫は、素材の支給(ロゴ・製品画像・写真素材)、既存テンプレートの活用、まとめ撮り(1日に複数本撮影)などです。「展示会まであと1ヶ月」「急遽来週のプレゼンで必要」といった特急案件も、企画簡素化や特急料金の相談で対応可能なケースがあります。
種類別の標準制作期間(目安)
動画の種類ごとの標準納期の目安は以下の通りです。
- 実写動画(インタビュー・対談):1.0〜1.5ヶ月
- 実写動画(ドラマ・WebCM):2.0〜2.5ヶ月
- アニメーション(2D・モーショングラフィックス):1.5〜2.0ヶ月
- 3DCG動画:2.5〜3.5ヶ月
- ショート動画(月間運用):約1ヶ月サイクル(月5本〜)
動画広告制作でよくある失敗と回避策
動画広告の制作現場で「うまくいかなかった」というご相談を受けたとき、原因はだいたい以下のどれかに集約されます。先回りしてチェックしておくと、同じ失敗を避けられます。
失敗1:KPIが決まっていないまま制作に入る
「とりあえず動画を作りましょう」で動き出すと、配信後に何を改善すればいいのか判断できなくなります。回避策は、制作前に必ずKGI/KPIを決めること。認知なのか、獲得なのか、採用なのかで、最適尺も構成もCTAも変わります。
失敗2:TVCM的な構成でWeb広告を作ってしまう
ロゴから始まり、会社紹介があり、最後に商品が出る構成は、Web広告ではスキップされます。回避策は、冒頭3秒で結論または視聴者の悩みを提示すること。Webでは完全視聴率を前提にした構成にしましょう。
失敗3:絵コンテ段階での合意形成が甘い
Week 3の絵コンテ段階で「なんとなく」合意してしまうと、後半の修正工数が跳ね上がります。特に3DCGでは再レンダリング、実写では再撮影といった重大な手戻りが発生します。回避策は、絵コンテ段階で意思決定者を必ず巻き込むこと。
失敗4:1本作って終わり、改善しない
動画広告は、冒頭・訴求軸・CTAを少し変えるだけで成果が大きく変わります。1本だけで終わらせるのは、もっともROIが悪いパターンです。回避策は、最初から冒頭違い2〜3パターン+CTA違い1〜2パターンを想定して制作すること。
失敗5:媒体に合わせた“別編集”を作っていない
YouTube、Instagramリール、TikTok、インフィード広告は、それぞれ勝ちパターンが違います。1本の動画を全媒体にそのまま配信しても、成果は伸びません。回避策は、企画段階から「この動画は媒体別に別編集する前提」で構成を考えること。
失敗6:「一式」の見積もりを鵜呑みにしてしまう
「動画制作一式 〇〇万円」で提示されたが、後から修正費・二次利用費・ナレーション費が別請求だった、というケースはよくあります。回避策は、見積もり段階で「どこまで含まれているか」を必ず確認すること。
失敗7:無音再生に対応していないクリエイティブ
SNS・インフィード広告の視聴者の7〜8割は音声オフです。ナレーション前提で作ると内容が伝わりません。回避策は、フルテロップ前提で構成し、1カット目だけで「何の話か」が分かる設計にすること。
失敗8:社内の意思決定者を巻き込まずに進めてしまう
実務担当者だけで動画広告制作を進めた結果、納品直前に役員や事業責任者から「これは違う」とちゃぶ台返しが入り、大規模な修正が発生する——これは動画広告制作で非常によくある失敗です。回避策は、Week 1のキックオフとWeek 3の絵コンテ合意の2ポイントで、社内の意思決定者を必ず巻き込むこと。動画の“トーン&マナー”は言語化が難しい領域なので、文字ベースの稟議だけで進めると齟齬が起きやすいです。
失敗9:配信予算を確保しないまま制作に走る
「動画さえ良ければ再生される」と期待して制作費を全投下してしまい、配信予算が足りずに十分なインプレッションが取れない、というケースもあります。回避策は、制作着手前に配信予算と媒体プランまでセットで確定させること。動画広告の成果は「動画の質 × 配信設計」の掛け算で決まります。どちらかがゼロだと、全体もゼロになります。
CINEMATOの動画広告制作
CINEMATOは、株式会社EXIDEAが運営する動画制作サービスです。「認識を変え、現実を変える」をコンセプトに、動画クリエイティブと広告運用・マーケティングをつなぐことで、動画広告の成果最大化を支援しています。
CINEMATOが動画広告制作で提供できるのは、以下のような価値です。
- A-U-S-T・SCB等のフレームワークに基づく構成設計で、視聴完了率の高い動画に仕上げる
- 完全視聴率・ジェットカット・無音対策などデジタル動画の作法を徹底
- ヒートマップ/ABテスト起点のデータドリブンな改善で、配信後の成果も伸ばす
- SaaS/BtoB/採用/展示会/製造業など、業界別の実績に基づく事業モデルからの提案
- 企画・制作・配信・改善をワンストップでサポート(動画制作だけでなく、SEO・広告運用・ホワイトペーパー設計までEXIDEAグループで一貫対応可能)
CINEMATOのコンセプトは、「認識を変え、現実を変える」です。動画を“キレイに作る”ことを目的にするのではなく、動画をきっかけに視聴者の認識を変え、その結果として行動が変わり、ビジネスの現実が変わる。そのために、事業理解・顧客理解・市場理解を深めたうえでクリエイティブを設計することを重視しています。
過去には、EcoFlow Technology Japan株式会社様(認知拡大/比較軸創出)、ラグザスクリエイト株式会社様(指名検索数向上/ABテスト)、グッピーズ株式会社様(求人サービスのCV獲得)など、さまざまな目的・業界で動画広告制作を支援してきました。代表例として、以下で実際の動画をご覧いただけます。
(EcoFlow Technology Japan株式会社様:「充電速度」という新しい比較軸を生活者視点の価値に変換した動画広告)
(ラグザスクリエイト株式会社様:複数訴求×複数配信地域のABテストで指名検索数・認知想起率を向上)
(グッピーズ株式会社様:歯科医院向け求人サービスのCV獲得を目的とした動画広告)
より網羅的な事例(業界別・目的別)や、動画広告制作の費用相場の詳細は、それぞれ「動画広告の事例」「動画広告の費用・相場」をテーマにした専用記事で詳しく解説しています(※「動画広告の事例」記事は近日公開予定)。あわせてご覧いただけると、自社ケースに近いパターンを見つけやすくなります。
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本記事の内容とあわせて、社内での動画広告・映像制作検討時にぜひ以下の資料もご活用ください。

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よくある質問(FAQ)
ここでは、動画広告制作の相談現場でよく聞かれる質問をまとめます。初めて動画広告を検討する方にも、過去に失敗経験がある方にも参考になる内容です。
Q. 動画広告は何秒くらいの長さが最適ですか?
A. 媒体と目的によって異なりますが、Web広告としては60〜90秒以内がひとつの目安です。具体的には以下が一般的です。
- YouTubeインストリーム広告:15〜30秒
- SNS広告(Instagram・TikTok):6〜15秒
- サービス説明・検討層向け動画:30〜90秒
重要なのは「何秒か」よりも、その秒数で“何を削り、何を残すか”です。長い動画がダメなのではなく、“冗長な動画”がダメです。結論が前に出ている動画は、90秒でも最後まで見られます。
Q. 動画広告の制作期間はどれくらいかかりますか?
A. 一般的な目安は以下の通りです。
- 実写インタビュー動画:1.0〜1.5ヶ月
- アニメーション動画:1.5〜2.0ヶ月
- 実写ドラマ・WebCM:2.0〜2.5ヶ月
- 3DCG・高度なWebCM:2.5〜3.5ヶ月
撮影日数よりも、企画・構成・すり合わせの期間が全体スケジュールを左右します。「早く作る」より「やり直さない」ほうが、結果的に最短ルートになるケースがほとんどです。
Q. 動画広告は1本だけ作れば十分ですか?
A. 広告として成果を出すなら、1本だけで完結させるのはおすすめしません。動画広告は、冒頭、訴求軸、CTAを少し変えるだけで成果が大きく変わります。最低でも、冒頭違い2〜3パターン、CTA違い1〜2パターンを想定すると、改善スピードが格段に上がります。
Q. 制作後の動画は、WebサイトやSNSなどで二次利用できますか?
A. 多くの場合は可能ですが、契約内容によって制限があるため事前確認が必要です。特に注意したいのは以下です。
- ナレーション音源の使用範囲
- BGM・素材のライセンス
- 出演者の肖像権
- 広告利用とオウンドメディア利用の違い
「広告用に作った動画を、そのまま採用サイトやLPに使いたい」というケースは多いため、最初から想定しておくことが重要です。
Q. 内製と外注、どちらがいいですか?
A. 目的とリソース次第です。SNS用の短尺動画やUGC風広告は内製向きですが、KPIが明確な広告施策(特にBtoBのCV獲得や、ブランディング目的のWebCM)は、外注のほうが結果的に安くつくケースが多いです。内製は「回せる体制があるかどうか」で向き不向きが決まります。
Q. 動画広告の費用相場はどれくらいですか?
A. 動画の種類・尺・表現方法により10万円から1,000万円以上まで幅があります。詳細な相場は「動画広告の費用・相場」についての専用記事で解説していますので、そちらをご覧ください。
Q. AIツールで動画広告を作るのはアリですか?
A. 用途次第ではアリです。特に、ショート動画の量産(テンプレ型)、ナレーション生成、簡易な字幕付けなどはAIツールで大きく効率化できます。一方で、ブランドの世界観を設計する動画や、BtoB商材で意思決定者を動かす動画広告では、AIだけで完結させるとコンセプトが弱くなりがちです。AIツールは「作業の効率化」には有効ですが、「戦略の設計」は人間が主導するのが現実的な落としどころです。
Q. 動画広告の効果はどうやって測定すればいいですか?
A. 目的ごとに追うべき指標を分けるのがセオリーです。
- 認知:インプレッション/ユニークリーチ/視聴完了率/Brand Lift/Search Lift
- 興味関心:CTR/エンゲージメント率/指名検索数/LPへの流入
- 獲得:CVR/CPA/問い合わせ数/商談化率
- LTV:受注単価/継続率/LTV/ROAS
測定ツールとしてはGoogle広告/YouTubeアナリティクス/Meta広告マネージャーの基本機能で十分なことが多いですが、より高度な分析をしたい場合はGoogleアナリティクス4との連携や、GCP上での独自BIを組むケースもあります。
Q. どの媒体に配信するのがおすすめですか?
A. 目的とターゲットによって変わります。
- 幅広い認知・検索起点:YouTube広告
- 若年層・縦型のフック重視:Instagramリール/TikTok/YouTube Shorts
- 比較検討層への接触:Webメディアのインフィード広告
- BtoB・高単価商材の第一想起:タクシー広告・デジタルサイネージ
1媒体に絞る必要はありませんが、媒体ごとに別編集で出すのが理想です。
まとめ
本記事では、動画広告の作り方について、制作の流れ(7ステップ)・成果が出るポイント・種類別のコツ・制作会社の選び方・依頼〜納品までの実務・よくある失敗まで、一気通貫で解説しました。
改めてポイントを整理すると、以下の通りです。
- 動画広告は「制作→配信→改善」の3フェーズで設計する(制作だけでは成果は出ない)
- 制作はKPI設計 → コンセプト言語化 → ペルソナ → 媒体選定 → 構成(絵コンテ)→ 撮影/アニメ → 編集の7ステップで進める
- 成果が出る動画広告は、完全視聴率・ジェットカット・無音対策といったデジタル動画の作法を守っている
- 制作会社選びは、マーケティング視点・同業界実績・PDCA前提・契約条件の4点で見極める
- 2ヶ月プロジェクトの場合、Week 3の絵コンテ合意が後工程の修正工数を決定的に左右する
動画広告は、一度「作り方の型」を身につければ、改善のたびに成果が積み上がっていく施策です。逆に、型を持たずに「毎回ゼロから発注」していると、いつまでも再現性のないガチャのような状態になってしまいます。本記事がその第一歩の判断軸整理につながれば幸いです。
また、動画広告は他のマーケ施策との掛け合わせで効果が倍増します。たとえば、動画広告で認知を広げてから、リターゲティング広告(バナー+動画)でCV獲得にもっていく、展示会で配布した名刺に動画付きのフォローメールを送る、営業資料の一部に短尺動画を差し込んで理解度を上げる、といった形です。動画単体で考えず、「動画×広告運用」「動画×SEO」「動画×営業」のように、全体のマーケ戦略に組み込む視点を持つと、動画広告のROIは一段階上がります。
CINEMATOでは、動画広告の企画・制作から配信後の改善まで、マーケティングと一体で伴走しています。「動画広告を始めたいが、どこから手をつければ分からない」「過去に動画広告で失敗したので、今度は成果にこだわりたい」といったご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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新卒でデロイト・トーマツグループに入社。その後、株式会社プルークスを共同創業、取締役に就任。大手、メガベンチャー企業を中心に多数のwebマーケティング・プロデュースを手がける。
2017 youtube ads leaderboard下期受賞経験を持つ他、2018年アドテック関西へスピーカー登壇。